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   12 月  15 日 (水)     感動。

 
巌窟王 第十一幕「婚約、破談」 サブタイ分はラスト30秒。
 脱出計画危うし!とされた前回のヒキ明けということで、アクロバティックな幕開けとなった十一幕。フランツと阿吽の呼吸なのか、ただの偶然かバイクで警察の追っ手を食い止めるアルベールに燃え。そして、「伯爵のことを一番分かっているのはオレなんだ」言った背後に本人がいたときのアルベールに萌え。
 エロイーズの画策と犯行はスーパー判事の夫によって暴かれ、伯爵に関わった人々の中で先駆けて崩壊を見せる一家。秋本洋介ヴォイスで、「エロイーズ…」という単語の韻が響くとそれだけでなんだかセクシーでしたなー。
セクシーダイナマイツ・エロイーズ、脱落。
 一方アルベール宅においても、疑惑の波紋は広がりを見せ、エドモンの影が暗く脅かしていきます。伯爵が全く姿を見せなくても、先に巻いた策謀の種は発芽を果たし、根を張り始めました。一人、また一人と心の均衡を崩されていく退廃的な舞台にトキメキです。
 前述のエロイーズ、髪を下ろしたメルセデスや、ピアノの夢を叶えて婚約者の前で微笑むユージェニー、久々に艶やかモードでアルベールにモーションかけるペッボら、異性を強く意識する話でもありました(正確にはペッボは対象外なんですけどね)。そこで、婚約が破談というショッキングな一報が告げられて幕が下ります。
 この一件はカヴァルカンティに起因するところ大なのでしょうが、ダングラールとフェルナンはエドモンの秘密で互いを縛り、その延長線上に子供同士の婚約があったのでは。政略結婚よりドス黒く固い、鎖の如き絆があるかと思っていましたが、如何なる理由でダングラールがその関係をおろそかにしたのか。本編の中でも、ついに語られたセリフですが、次幕を「待て、而して希望せよ!」 って次回放送は1月4。来年まで待てってか。
 などと思っていたら、
冬コミに厳窟本が登場!ですと!? …この商売上手めが!

 
KURAU Phantom Memory 24th Reaction「さよならの前に」 「Welcome home」
 OP抜き&ED曲がイントロダクションに流れたところから、ラストはOP曲で〆というのは明らかで、過去に何度となく見てきた最終回の手法…なんですが、胸打つものが止まらないのはなぜ。
 10年後のクリスマスが一人佇むところから始まり、事件の数日後・事件の渦中・幼少時の思い出など、時間軸を交差させながら、回想で進める演出も素晴らしい。
 クラウが常に抱いていた「お父さんに体を返す」言葉の意味する裏には、クリスマスを独り残してしまう事実が。
葛藤に揺れて苦しむ(クリスマスもそれを理解し支えながら苦しむ)姿に胸が熱くなります。偶発的ながら人間・クラウの人格と身体を守って、リナクス・クラウが消えるという結果を招いてしまう。過去に出会った対が、そうであったように、突然引き裂かれる二人。ボロボロに泣き崩れるクリスマスが切ない…。
 クリスマスという名前の由来がついに明らかに。「心が温かくなる名前」と言われていたのは、かつてクラウがお母さんと楽しく過したクリスマス・イブの思い出ゆえだったのですね。このあたりも、なんとなく察していたエピソードなんですが、それでもグッと来てしまう演出に脱帽です。最後の最後まで引っ張りやがってコンチクショー。
 事件解決後、楽しく過ごした思い出と同じクリスマスその日に、人間・クラウとクリスマスの最後の邂逅。アドベントカレンダーの窓によって日付を語らせるあたり、投影や喩えの表現の巧さは最終話まで衰えることなし。
 リナクス・クラウの消滅、人間・クラウの回帰によって、全く別の関係になる二人。共に過したクラウと同じ記憶・性格を共有しても、人格は異なるというのか。クリスマスの対であったクラウはもういない。抜け殻に等しい存在となってしまったクラウに寂しさを募らせるながらも、笑顔を絶やさないクリスマス。笑顔ならではの寂しさとでもいいましょうか、気丈さがトコトン切ないです。
 そのまま物語は10年後に…。って、えー!マユゲボーン結婚してるー!しかも子供まで!旦那の登場を引っ張るものだから、一瞬ダグが相手かと思ってしまいましたが…一体どこの誰が、あのアヤカを娶ることが出来たのでしょうか。KURAU最大の謎だ(酷。 あの副官の人が尻に敷かれてたりとか?しかしアヤカはともかく、ヒロインがイキナリ10年の歳月を経てオバハン(しかも子持ち)にしてしまうとは、思い切りがいいというかなんというか。
 成人したクリスマスの演じ分けもメチャメチャ驚きました。ハイトーンのソプラノボイスしか耳にしてなかったので、最初は別の人に変わった(川澄綾子さんになった?)と思ったくらい。小林美佐嬢、来季の「ネギま!」
那波千鶴役に期待です。
 物語の起点へ回帰する演出も最終回で多く用いられる手法ですが、月を背景に空を舞うクリスマスは、第一話でクラウがみせたそれに、しっかり重ねてきてますね。直後に回想に描かれるクラウも、EDにある静止画と同じ構図で、懐かしさをしみじみと感じさせてくれます。
 リナクスの光も最後まで気合い入っていました。人の世界に溢れてしまったリナクスの奔流は猛々しくも美しく、クリスマスが放つ光は、静かでたおやか。第一話で夜を跳ねる光の軌跡に魅せられて、この作品の鑑賞し続けてきたわけですが、どこまでも惹かれますよ。自然・季節の情景描写も相変わらず丁寧ですが、トドメは合わせ技。夜に舞い散る白い雪と、リナクスの光跡が混じり合うラストシーンは最高に綺麗でした。
 そんな映像の美しさに溢れるところ、リナクス・クラウがクリスマスの中から出でて「ただいま」。涙流さずにおられませんて。クラウとクリスマス、攻守所を入替えたのもイイ!! 小クラウがメチャ可愛いし、妹属性からお姉さん属性へクラスチェンジしたクリスマスも堪えられません。
 ここで初めてリナクスと人間のクラウが別人格として具体的に表現され、新しい関係が築かれています。リナクスとして・人間として記憶を共有しながら、二つに分れたクラウの物語に、“Phantom Memory(=幻の記憶?)”というタイトルは、これ以上ない言葉で作品を反映していたものです。
 リナクスは新たな世界を見つけて旅立ったとされましたが、地球を描いたラストカットは、新井昭乃さんつながりで、なんとなく「ぼくの地球を守って」を思い出したりも。フィナーレのEDでクリスマスと小クラウのその後を見たかった気もしますが、最終話自体がほとんどエピローグでしたし、「ただいま」の余韻を味わえました。
 最後に表記された「Welcome home」というメッセージは、全てに関わるテーマ。人間・クラウが帰る、幼少時に過した家や、リナクス・クラウがクリスマスの元に還る物語。ウォンも妻帯したようですし。「アヤカ・クラウ・ダグとそれぞれの子供達」といったように、夫婦でなく親子にスポットがあてられている点からも、「家族愛」というキーワードが深く刻まれます。対という関係は、家族の根源を描いていたのかな。

 総括。
 アニメーションという媒体で、これほど画が動いていた作品も、久しくお目に掛かっていませんでした。ここ一番の瞬発力は僅かに及ばずとも、平均値としてならカレイドスターを上回っていたかもしれません。演出に対するこだわりの姿勢も言うことなし。
 音楽の重要性も、この作品で再認識です。暖かみがあってゆったりと染み渡っていく楽曲や、ED曲のオルゴールバージョンのように切なく胸を締め付ける曲など、テーマに絶妙にマッチしたS.E.N.Sの音楽がなければ、ただの良作で終わっていたかもしれません。アヤカが自分の家族について語り始めるシーンの曲が、学園タイプのギャルゲーにおける登校シーンちっくでワロテしまいましたが。
 表現方法や持ち味と言われるものが多様化され、萌えやシチュエーションに重きを置く作品も増える中(それが悪いというわけではないです。実際ピンポイントで狙い澄ましたウェイトレス話とかありましたし)、人間模様やテーマ、物語としての本道を追った作品に拍手喝采。スタッフの皆様お疲れ様でした。

 
¢無題βさん、本歌取りされていたことに気付かれたご様子。
 実は私もこのMADを見たときは開始3秒で元ネタに気付いてまして、比較再生とかしてました。OPの比較版というのは結構見かけますが、MAD作品の比較版というのは初めてかも。細かいところまで丁寧に似せる真摯な姿勢に、オリジナルへの敬意が感じられます。ご自身ではSEEDを手抜きと仰っていますが、イヤハヤ。PinkRoseという選曲と画合わせのセンスは実に素晴らしく。確かオフ会でも歌ったような記憶が…。
ああオレも盛り上がったクラウで一本作りたいなー。
 



 

   12 月  14 日 (火)     待望の。

 
KEY THE METAL IDOL DVD-BOX キトゥワァァァ――(゚∀゚)――!!
 
 ついに届いたでござりまするよ。到着をこれほど待ち望んだのはシャンゼリオンのBOX以来でしょうか。
 岩男潤子さん、長澤美樹さんらのデビューにあたり、今をときめく田中久仁彦デザイン。ポニーキャニオンの記念作につき、ビデオ第一巻が1000円ポッキリ(投票で販売価格を決めていた)という衝撃で話題にもなりました。アニオタ全開だった当時(ていうか今もそうですけど)、CDドラマや関連グッズも買いあさり、イベントにも足を運びました。長澤美樹さんが劇中でさくらがアルバイトをしていたピザ屋のコスプレをしていたのが思い出されます。個人的にOVAでベスト3に入る作品ですね。
 しばらくはパッケージを解かずに飾っておいて、気分が乗ったとき思う存分鑑賞したいと思います。

 
¢『Xenosaga THE ANIMATION』出演キャストが意気込みを語る! (カトゆー家断絶さん)
 そういえば、これも年明けの開始で。アレン君、カレイドスターのケンになっていくのかな。
 
  −購入−
『KEY THE METAL IDOL DVD-BOX』

『涼宮ハルヒの溜息』 谷川流
 
 さー、読むぞー。



 

   12 月  13 日 (月)     熱し!

 
¢コミックマーケット67カタログ 軽ッ!そして薄ッ!
 
 夏と打って変わって、袁藤沖人さんの落ち着いた絵柄。そして2日間開催のため、信じられない薄さと軽さです。
 
 
 原寸大の背表紙を見比べると一目瞭然。片手で簡単に持ち上げられる軽さに、妙な寂寥感が…。

 
¢映画「新暗行御史」初日舞台挨拶 (カトゆー家断絶さん)
 写真見ると、やっぱり初日もスカスカだったぽい!

 
蒼穹のファフナー 第23話「劫掠〜おとり〜」 道夫キタ――!!!
 初っぱなにあった狩谷&ミツヒロの死亡に大爆笑。「そういえば、おまえいたよね」と懐かしく感じていた再登場の矢先にDEATH!竜宮島に対して勝ち誇り、エリート面していた人類群司令官のミツヒロが、よもやこんなちっぽけな死を迎えるとはイヤハヤー。盛り上がりの欠片もない・インパクトだけはMAXだったゴミのような散り様で、小者ぶりが光ってましたよ。あー笑った。
 狩谷達の壊滅など即忘れ、本編では一騎による総士ラブラブレスキュー大展開。Bパートが残り5分になっても、まだフェストゥムが侵攻してこないので、道夫は来週?なんて思い始めたところに、同化された狩谷のファフナーが襲撃。しかも強いのなんのって、触手はCDCや格納庫へ易々と侵入し、指揮所員や整備班のレギュラーキャラを
ビシバシ抹殺。先週散ったゴウバイン母や、剣司母など容赦なく殺されていく展開はシャレにならない衝撃度。
 そしてついに本命、我らが道夫も死に花を咲かせる瞬間が。死に際は予想通り過ぎるほどに男気に溢れ、島から分離したエリアでフェストゥムを拘束し、フェンリルを開放。コクピット離脱を図るも、射出直後に捕獲され、騎乗していたファフナーに叩き付けられる&フェンリル発動というエグさ大爆発の衝撃の死。道夫のバンダナに仕込んであった「私、アイドルになるー!」の写真が切なすぎ。ラスト5分で一気にキャラ消去されていく様子に、第一話で描かれたメガネっ娘のムゴさが甦りました。合掌。

 
忠臣蔵 看板に偽りなし。
 開局○○周年作と銘打たれても、名前負けしてしまうことが多いTV番組ですが、どっしりと腰を据えたいい作品でした。
 天野屋利兵衛:藤田まこと、垣見吾郎兵衛:江守徹、土屋主税:北大路欣也といったスポット脇役も渋さの極み。他のキャストを見ても、その布陣のなんと豪壮なこと。
 清水一角、小林平八郎といった吉良邸側の人間にも光る一面があって、報われずに死んでいく切なさや悲しさも
よく描かれていました。清水一角VS堀部安兵衛も燃えました。一角は刀の構え方を含め、ゴジラのドン・フライばりに熱かったですよ。要所で登場する千坂兵部:夏八木勲がカコイイんですよねこれがまた。
 吉良邸討ち入りしてから、赤穂浪士それぞれに華のある見せ場が用意され、見応えは十分。討ち果たした後、常に描かれる大石内蔵助と寺坂の主従の別れが省かれたり、切腹の下りが少し急ぎすぎに感じられたりで、余韻を味わいきれなかったのが僅かに心残りでしたが、久しくお目にかかれない名作であったと感じます。
 今年は年末年始にも、下記のおもしろそうな時代劇が控えているのでいいカンジ。

 
¢徳川綱吉イヌと呼ばれた男
 生類憐れみの令や、赤穂浪士の討ち入りを逆の視点でどう見せるのか。
 柳沢吉保:田辺誠一あたりに、ナナメの気配が…。

 
¢国盗り物語
 北大路欣也の道三がハマりすぎだ!

 
¢大化の改新
 蘇我入鹿と中臣鎌足は幼馴染みであり、同じ学堂に学ぶ大親友であったが、時代が二人の歩く道を分かった―。
最近著しく記憶に刻まれた設定ですが、古代史としても楽しみです。
 
  −購入−
『コミックマーケット67カタログ』
 今年もこの季節がやってきました。
『学校を出ようDE』 谷川流 
  ライトノベルで衝撃を受けた「タイムリープ」では構成力の素晴らしさに胸打たれましたが、今回は「発想力」の凄まじさに感じ入るばかり。今や電撃文庫における必読作家TOP5です。ハルヒの未読も一気に読んで、谷川ワールドに浸ろうと思います。



 

   12 月  12 日 (日)     歳末感。

 
モンキーターンV 第24話「プレッシャー…!?」 ……あり?
 プレッシャーに苦しむ洞口と、開き直る波多野の対比がポイントの話…なのですが、要となる浜岡さんのセリフが全面カットされてしまってます。洞口→波多野へ気持ちも勢いも切り替わる引き金とも言える重要な一言なのに…。曰く、
 「感じられないからプレッシャーなんだよ。」
 「プレッシャーの反対の状況ってなんだと思う?…開き直りだよ」

このセリフあってこそ、波多野の思いきったレースが映えると思うのですが…ションボリ。レースの描写は高い水準を維持し続けているので、あとは他の部分で盛り上げていかないと。賞金王がアニメ最後になりそうなので、原作とは違った展開になっています。最後の最後で有終の美を飾れるや否や。

 
クイズ スパイ2/7 「なぜ、彼女をデリートしたのですか?」
 「彼女は…スパイじゃないからです。」というわけで、またしてもスパイ2人の完全勝利で終えてしまった。うーん。いまだプレイヤー側の勝利を見たことがない、というかスパイが一度たりともデリートされた瞬間を見たことがありません。4人のプレイヤーがデリートされ、残された最後の一人に、死神が鎌を振り降ろす瞬間の快感はまさしく美酒の如き味わいなのですが、何度も続くとマンネリです。クリスマスにある1時間スペシャルでは、スパイが暴かれる展開のあらんことを。

 
新撰組 最終回「愛しき友へ」
 捨助やお孝など、ストーリーの本筋と全く関係ないキャラクターがゴミのように殺されていく展開に驚き。「完!」の文字が出た後に始まるプチ総集編など、よくよく考えてみれば60分拡大した意味はあったんだろうかと首を傾げる編成ではありましたが、一年間振り返ってみれば重みのあるドラマチックな展開あり。軽快でコミカルなテンポありで三谷イズム全開でした。歴史ファンとしても十分に楽しめましたね。出演者、スタッフの皆様、お疲れ様です。
 そして来年の新番組予告が流れた義経。これは180度逆のベクトルでおもしろそうです。わずか数分の映像から、なんともいえない香ばしさが漂ってきます。キャストの一部を見ても、

 伊勢三郎:南原清隆
 千鳥  :中島知子
 巴御前 :小池栄子
 
源範頼 :石原良純
 平維盛 :賀集利樹
 平資盛 :小泉孝太郎
 藤原國衡:長嶋一茂

 チャレンジというよりギャンブル。勇猛というより蛮勇に見えて仕方ない配役ですが、ナナメに楽しめるかと。
 真面目に期待できる配役としては、
 源頼朝 :中井貴一
 梶原景時:中尾彬
 藤原秀衡:高橋英樹
 鬼一法眼:美輪明宏
 平清盛 :渡哲也

 といったところでしょうか。少なくとも武蔵よりヒドイことはないでしょうから、最低限、鞍馬山を出るあたりまでは見ようかと思います。

 
¢WILD ARMS the 4th Detonator 最新プロモーションムービー公開。
 萌え度の高まりが尋常でないです。時代…なのかなぁ。電プレに掲載されていましたが、戦闘がエリア式になって戦略度も高まっているようですね。Alter Code Fで改良されたシステムも搭載ということで、来年のコンシューマーはまずこれでしょう。個人的にラクウェルがいいなー。
 



 

   12 月  11 日 (土)     必中ーぅ!吶っ喊ーん!

 
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第9話「驕れる牙」 乳デカッ!
 核ミサイル搭載機発進のあたりから、急にBGMが銀英伝ちっくになったかと思ったら、トールハンマーまで発射されてるよ!ぶったまげ。先週から、鑑賞意欲がトーンダウンしていたんですが、別の意味でおもしろくなってきたかもしれません。
 ジブリールがあまりに小物だったのがちょっとガッカリかな。「敵も新兵器の開発くらいしていたでしょう…」くらいの冷静さ(でも膝の上では締め付けられてる猫がバタバタ暴れているような展開)を見せて欲しかったものです。実はコイツ、コーディネイターだったりするんじゃ?なんて話をメッセンジャーで飛ばして笑っていたのですが、そのときに話していた最終2話くらいの展開が、こんなカンジ。
 デュランダル「やめたまえ。その機体はコーディネイターでなければ扱えない!」
 ――操縦できてしまう盟主。
 ジブリール 「…ま、まさか!」
 デュランダル「そうだジブリール、君はコーディネイターだ…。」
 ジブリール 「では私が今までしてきたことは…!」

 …妄想もほどほどに。来週には待望のセイバーがー!?

 
¢第2弾EDテーマ決定
 トールハンマー(仮呼称)のデザインが青のインプルスみたいだったのは、有坂美香さんの影響なのかと一瞬思ってしまったり。なにはともあれ、梶浦プロデューサーとの最強タッグに期待するところ大である。
 



 

   12 月  10 日 (金)     まばゆき哉。

 
KURAU Phantom Memory 23th Reaction「最後の光」 ラスト2!
 アヤカの葛藤が凄まじく良かったですよ。父親殺害の主犯である才藤を、彼自身が犯した過ちのしっぺ返しから、自分がなぜ守らなければいけないのかという苦しみ。一端、足を止めて重い巡らせる表情は、絶賛としか言いようがなく。戸惑いの後に再び走り始めるシーンも、地味ながら今話で一番の見どころだったと思います。
 逆に、天箕博士がクラウに詫びを入れてしまう展開に猛烈な違和感が。「私のせいだ…」って、そんな話はとっくの昔に越えていたのではなかったの?今更そんなところで悩んでるんですかアンタ、と思ってしまったのですよね。
親子という関係に苦しむ姿に、自分と息子に重ねるダグがすごく光っていたので、博士に全く感情移入出来なかったのが残念<萎え。そして今週はクリスマス分も足りなかったのも残念。ショボン。
 才藤は結局、助からずに消されるというのは、どうなんだろうなぁ。銃をチラ見する伏線から、自決が濃厚かと思っていたのですが…。或いは最後まで自分の主張を曲げずに裁きを受けるか。巨悪だったのに、舞台から降りるのがあっさりすぎてちょっと消化不良。そして溢れるリナクス。最初に見たときも夜に弾ける目映い光でしたが、才藤を消す時でさえも、リナクスの光の描写はトコトン綺麗だなぁ。

 
舞-HiME 第11話「光と闇の輪舞」 謹慎(笑)
 ホントにこの作品は、設定の勝利なんだなとつくづく思います。やってることはコテコテというか王道というか、もうそれしかないというパターンの連続で、ストーリーはほとんど予想通りに進むのですが、だがしかし。全く飽きるということがないんですよね。メッセンジャーでワイワイガヤガヤ言いながら見ていますが、大仰なストーリーなぞなく、「今週はここを見てッ!」というポイントが分り易すぎるほどに明確なのが、ホントに楽しいです。こういう作品こそ、みんなでテキトーな予想こいたりして見るのによいのでしょうね。
 



 

   12 月   日 (木)     YES! YES!YES!

 
¢星界の戦旗W軋(きし)む時空 キトゥワァァーー!!
 
3巻出たのいつだよ!と激しく思うのですが、それでも喜ばしく感じるのが悔しい。ラフィールとジントは軍に復帰して、襲撃艦に乗るのですか。楽しみですのう。

 
¢ギャラリーフェイク公式サイトオープン 三田村が草薙素子じゃん!
 フジタカコイイ!藤田:森川智之、サラ:川澄綾子,三田村:雪野五月。三田村は個人的に天野由梨イメージでマンガ読んでましたが、これはこれでよいのではないかと。


 



   12 月   日 (水)     今年の笑い収めに。

 
ゴジラ・ファイナルウォーズ 「地球にはお前たちが知らないものが二つある…。」
 「一つはオレ、そしてもう一つはゴジラだ」
 お前かよ!と当たり前にツッコミを入れてしまった、劇中でドン・フライ演じるゴードン大佐(声:玄田哲章)が侵略者に対して布告する迷セリフ。ゴジラ映画じゃなかったら、ゴジラとオレが逆なんだと思うのですが、とにかくこのおっさんが熱すぎ。サムライですよ。なぜか日本刀で戦ってますし(艦長席で日本刀構えているのも無闇に熱い)、最後の戦闘でわざわざ武器を放棄し「素手でやろうじゃねーか。」とアイコンタクトで挑発するあたりは、ほとんどラオウ。
敵宇宙人も銃を捨てて応えるのが潔し。艦長として指揮ぶりは「吶喊せよ!」の一事のみで、一点の曇りも迷いもない堂々とした姿は、ビッテンフェルト+ネモ船長。敵の要塞に突っ込むシーン(敵、バリア展開→小型機で進入&ジェネレーター破壊→吶喊)の流れも、Nノーチラス号VSレッドノアまんまですし。+ラオウ属性なので、ある意味、松岡が務めたミュータント(人間なのに怪獣を仕留められる)より、人として超越している部分があったような気がします。
 北村一輝演じる敵のボスも、ゴジラに手下の怪獣がやられると「だぁぁああーー!!」と全身全霊をもって悔しさを表しながら、即、「ハイ次。」とアッサリ立て直したりで、クスリ決めてラリッてるとしか思えないテンションの上げ下げが、ホントに笑えます。ケイン・コスギ(「おれはエビがキライなんだ」はマジ笑った)や船木誠勝など、配役においても笑いを誘う出演者が多数<演技も笑いましたが。
 で、一応タイトルは「ゴジラ」なので、怪獣がバトルしてるんですが、怪獣が描かれていたのは全体の1/6くらいだったかと思います。それもマウントポジションでパンチパンチ!なバーリトゥードだったり、ボレーシュートを放ってキーパー(ゴジラ)が防ぐようなサッカー調だったり、もうやりたい放題。ジェットストリームアタック破りのような描写もあり、ゴジラ超俊敏。なんの前触れもなく現れるモスラとか、そんな怪獣いたの?というものまで、短い時間の中、いろんな意味で大暴れでした。
 個人的には、改良ガイガンVSモスラがベストバウトかな。モスラをビームで焼いた後、「ビシッ!」とポーズを決めた背後で大きな爆発がドカーン!という、まさに戦隊モノで正義の味方が必殺技を決めた構図 。成敗!」とか聞こえてきそうな華麗さで決め(←注:敵の怪獣です)です。しかもそのポーズを決めた直後に、背後の爆炎から飛んできたカッターで「シュパーッ!」と首を落とされる展開が、もうありえない。
 1シーンごとのカット数も多いし、やたらと唐突に場面が入れ替わるので、観客置き去りなくらいの猛烈なスピード感がありました。たった2時間の映画なのに、「ああ、お前いたねー。」と思い出すシーンが数えるほどあるってどういうことよ。どこまでが本気でどこからが冗談なのか、もうわかりません。EDもムリヤリですし、最後にトップガンみたいな曲が流れてなし崩し的に終わってしまうのも力業以外の何者でもないですね。
 鑑賞前に見た批評から期待しすぎた部分があったためか、僅かに物足りない感もありましたが、チケット代は十分元を取れたと思います。ゴジラ映画の最後でホントに良かったの?という懸念が盛大に残りますが、これだけやればもう思い残すことはないのかも。
 
  −購入−
『とある魔術の禁書目録』 鎌池和馬
 うーん…。このシリーズもそろそろ限界なのかな。物語における必然税や関係性がだいぶ破綻してるなぁ。はじめの頃はもっと芯が通っていたし、多少の粗を補って余りある勢いがあったんですが…次巻に期待。



 

   12 月   日 (火)     奮える奮える。

 
巌窟王 第十幕「エドモンからの手紙」 伯爵の登場シーンが速水奨だよ!
 というわけでBパートに唯一あった伯爵の出番に、おもいっきり笑ってしまいました。偽装をバサッー!と脱ぎ捨てた直後にスローモーション(しかも辺りに家具が花びらのようにグルグル舞っている)、さらに、風に髪を揺らす伯爵が全身像から横顔へアップしていく一連の演出に、声優が速水奨に聞こえそうになりました。伯爵、麗しすぎ。
 伯爵の仕掛けた陰謀が、本人の姿の見えないまま水面下で密やかに進行する様が、ピンと張り詰めた緊張感の中に描かれていくいい流れだったのになぁ。
 物語は、波立たせてきた水面についに一石が投じられ、起承「転」結の通り、まさしく物語が転がりはじめました。エドモン・ダンテスの固有名詞が登場し、身代わりと言うように姿を見せない伯爵。エドモンの影を色濃く描き、伯爵との同一性を匂わせます。弓の弦がゆっくり引かれていくが如き演出が見事。3人の関係者が首を揃え、エドモンのものとされる棺を開けたところで、矢が放たれる!と思ったらその後にエドモンと伯爵の関係を決定づける展開。矢を放つ瞬間に糸が切れる。そんな二段構えの演出にほとほと参ります。

 
バトルロワイヤル2 トラーイ!
 
劇場公開時に「なんてどうしようもない作品だ」と絶賛されていた映画が、WOWOWにて放送。この日を楽しみにしておりました。劇場公開当時「みんな、いくらなんでも言い過ぎだよ。」と、批評を話半分で読んだものですが……すいませんでした!聞きしに勝るダメ映画(←褒め言葉)でしたよ。
 どう考えても主演は竹内力ですね。もうBR2法とかテロリストがどうとか、ストーリーを語っちゃいけない(というかストーリーない)し、CGや設定の安っぽさや、迫真なのかテンパってるのかよくわからない(たぶん本人達は迫真と思ってる)演技とか、よくも逆ベクトルでこんなにも人を惹き付ける映画を作れたものだと敬服します。全編どの場面を見ても、「みんなもう少し肩の力抜こうよ。」と感じるのですが、全力疾走の先にあるバーサーカーの如き爆走なればこそ、この迷作は生まれたんだなと思い直したり。特に主演の(勝手に認識してる)竹内力。強烈な個性&トンデモな最後を迎える先生の演技を、心から讃えたいです。あの爽やかすぎて不気味な笑顔がトラウマになりそうです。ビバ竹内力。
 どこからどこまでを深作監督が撮ったものなのか、サッパリわかりません。なので、撮影半ばにして亡くなられた深作監督のためにも!と力を入れすぎて空振りしたのか、元々そういうスタンスの映画だったのか、判断に迷うところですが、この作品が遺作となって良かったのかな…と胸に残るはその一事のみ。
 そんなわけで、この勢いを駆って明日はゴジラ・ファイナルウォーズです。
 



 

   12 月   日 (月)     終盤番組がぼちぼち。

 
蒼穹のファフナー 第22話「守護〜ちから〜」 ――ゴウバイン散る。
 久々に冒頭からEDまでエヴァンゲリオンな構図や演出がビシバシ入ってましたなぁ。乙姫と総士の会話シーンはモロ綾波とゲンドウだったし、「ゴウバインのコクピット剥き出し→グシャ!→悲鳴」の展開も、トウジの3号機と被りまくり。うん、ファフナーはやっぱりこうでないと。
 そしてここ一ヶ月、主役とヒロインを一人でこなしているカノン。真矢どころか一騎もいらねーのでは。島でみんなと過した経験が彼女を少しずつ変え、成長の証左となる「悩んで考えて…」からフェストゥム因子を打ち込むまでのシーンは、かなりグッと来ましたよ。カノン可愛いなぁ。
 咲良の脱落、ゴウバインの散りっぷりなど、最終話へ向けて一人また一人と殺されていくパイロット達。この容赦なく抹殺していく脚本がスゴイんですが、来週はコツコツとフラグを積み重ねてきた道夫がついに!島に帰ってきたときからnoritoさんと「コイツ死ぬね、もう絶対死ぬ」言い続けてきましたが、やっと報われる瞬間(とき)がッ!

 
クイズ スパイ2/7 「オレはスパイじゃない…」
 前半戦。3人がデリートされたところで終了しましたが、またしても脱落者は全員プレイヤーで、2人のスパイはぬくぬくと生き残っている展開。2/7という確率とはいえ、プレイヤーのデリート率がやけに高い気がします。
 前半戦からキッチリ見るのは初めてなんですが、不確定要素ばかりで選択肢が多い方が、疑心暗鬼の種が発芽して勢いよく伸びていく様が楽しめますね。
 ルールはHPにあるとおりですが、誰がスパイであるかの心理戦を繰り広げるには、下記の7つのタイプから真実を見極めねばならないのだと思われ…。

 クイズに正解の場合
  @合議の末に導き出された解答が正解だった。
  A結論が割れたときにプレイヤーの判断で正解した。
  Bスパイが偽装のために正解した。
 クイズに不正解の場合。
  C合議の末に導き出された解答が不正解だった。
  D結論が割れたときにプレイヤーの判断で不正解だった。
  Eプレイヤーがスパイが誰かの確信を得て、デリートのために不正解を選んだ。
  Fスパイがプレイヤーをデリートするために不正解を選んだ。

 表情・言動から上記7パターンのどれに該当するかの判断を下し、プレイヤー・スパイの見極めをしなければならないわけですが、DEFの識別が特に難しい。客観的に見られる立場の自分の予想も、今まで一度も当たったことがありません。前半戦ならではの面白味を、しかと味わったところで来週の後半戦・決着が待ち遠しい…。
 



 

   12 月   日 (日)     冬来たりなば…台風?

 12月に台風?
 実際には低気圧でしたが、明け方に吹いた突風の凄まじいこと。今年やって来た台風の中で一番強烈だった気がします<我が家近辺という局地的な見地ですが。余りにうるさくて眠れなかったものだから、前日録画分のモンキーターンを朝5時台から見るという珍妙な一日の始まり。その後、外出してみれば、東京で12月に夏日を迎えていたというマンガのような天候で、異常気象もここまで極まれりですか。

 
新暗行御史(OLM・CHARACTERPLAN) 暗行御史よ、お前もか!!
 製作は日韓共同、挿入歌・主題歌はBoA(発売済アルバムからのカット)、ナレーションはユンソナ(ダメダメだった)と、相当に“なげやり感”が漂うところに、「この作品は日韓交流推奨指定です」のようなオススメ表記があったりで、やたらと頑強な文化交流の架け橋になってました。せっかく橋を架けたのはいいんですけど、渡る人がほとんどいないのがなんとも切ない(←単館上映で公開2日目:30人程度の観客)。ODAを無駄遣いして、鉄筋コンクリート製の橋を建てちゃった、てへっ。くらいの誤魔化しを入れてくれないと涙が出てきそうです。初日に舞台挨拶があったことも、今日知ったのですがメチャメチャ楽勝で入れたのかもしれません。帰宅後に「大ヒット上映中!」という定番の謳い文句が入ったCMを見ると、「これはJAROに通報されても文句言えないのでは…。」と素で思えてしまう、どこまでも哀愁の漂う新暗行御史。
 さて本編。TVCMや特典DVDで見た通り、ファントムソルジャー召喚のCGや、山道の戦闘描写の動画など、要所は相当に力が入っていて熱いものがありました。CGとアニメの融和も見事で、背景などもサムライ7に勝るとも劣らない滑らかさとしなやかさ。が、しかし。移動や町中になると、その反動と言わんばかりに突然の邪神作画降臨。「…双恋?」と思う無惨な背景まであったりで、前述の頑張りが台無し。勿体ないお化けが出そう。
 副題にあるように、音楽もやってしまったー。前編のクライマックス、洗脳された山道登場の場面が梶浦だよ!
「トランス調な民族音楽=梶浦」という公式が固定観念になりつつあるのも確かなんですが、山道のCVが小林沙苗と来た日にはアナタ、梶浦以外の誰に聞こえましょうや。まあ、そんな笑いどころも含めて、山道も文秀:藤原啓治もイメージピタリでした。音響監督さん、グッジョブ。
 脚本は主人公のダークヒーローの味をちゃんと出せていたし、ここ一番という肝心なポイントでは作画も応えていたので、全体を通してはおもしろい映画でした。中盤で山道が水面差30cmくらいの橋を渡れない(高所恐怖症という設定で原作では断崖絶壁を渡る)のがメチャメチャ変だったし、スタッフロールの後にあったエピローグも蛇足でしたが<「美しい僕、山道」とともにってナニよ。終わってみれば1時間30分という上映時間を、実際より長く感じられたので良。
 映画ほど金も人も集めず、深夜枠のTVでも通じるコンテンツじゃないのかな。ベルセルクや蒼天航路が終り時を誤って(あくまでも個人的な主観ですが)、失われてしまった勢いやおもしろさを、今持っている作品だと思うのですが、はてさて。

 

 単館上映ならではの特典。フィルムの一部をしおりとしていただけました。ナイス。
 



 

   12 月   日 (土)     そろそろ最終回の影が。

 
モンキーターンV 第23話「今回はムリですか?」 「若さってコトで…」
 和久井さんイカスー!今年いっぱいで終わるモンキーターン。ぶっちゃけ賞金王の優勝戦は次のステップへ続く話なので、クライマックスとしてはどうかと思うのですよね。賞金王後にアニメオリジナルの展開があるのかな。現行ではベスト5に入る良作なので、どんな締めくくりを見せてくれるやら、楽しみです。
 しかし今週は和久井さんが美味しすぎました。
 



 

   12 月   日 (金)     シチュエーションの勝利。

 
舞-HiME 第10話「ケーキ大作戦!!!!」 死食ッ!!
 ストーリーは皆無、シチュエーションと勢いで30分保たせてしまう力がスゴイものです。別にオーファンいらないし。
 ケーキ作りのチーム編成が明らかになったところで、その先にあるドタバタ劇は「これしかないだろ」という、やる気満々な展開がバレバレ(実際、予想通りに進んでいた)のに、それでもニヤニヤが止まらないから不思議です。
 「晶、実はHiME → ニンジャ → ジライヤ召喚」は、さすがに予想外でしたし、ジライヤの必殺技バンクも、充電からビーム!かと思ったら、実はハンマーだったというコンボにも意表を突かれました。爆笑。晶の正体(性別)が判明してるのに、同室生活に疑問を感じなくていいのか。…いいのか?
 破天荒な展開の裏で進行している一応(ホントに一応だよね)な謎とか伏線に、さほど違和感がないのは、構成でギリギリのバランスを見極めているからかな<視聴者に「もうどうでもいいよ」という開き直りを期待している点含め。
 こんだけやりたいことやって、それでも“見られる”作品として成立しているのがスゴイです。脚本・演出が、物凄い緻密な計算 or 極めつけの天然なのか、後者だったらとんでもないですけど、おもしろいものはおもしろい。
 あとこれを言ったら元も子もないんですが、執行部委員長と生徒会長が補修を受けなきゃいけない状況って、学校としてはマズイですよね<家庭科の成績がダメダメというドジっ娘属性とのアンビバレンス。

 
¢無人惑星双恋楽画喜堂さん)
 うわ!こりゃスゴイ。メノリなんてそのまんまじゃないですか。双恋とサヴァイヴ視聴層の守備範囲に、重なる部分があるとは思えませんが…スタッフに好きな人がいたのかな。にしても相変わらずヒドイ背景だ。学園祭のシーンにおける無惨なモブキャラ描画に、「あれはきっとトリックアートの企画なんだ」というIMに大笑いしてました。
 



 

   12 月   日 (木)     寒い!

 
KURAU Phantom Memory 22th Reaction「闇に瞬く」 
 珍しくOPの前にイントロダクションが。アドベント・カレンダーの一枚画に、クラウの叔父さん夫婦が二人の帰りを待ちわびるセリフがすごく印象的でした。
 最終兵器ばりに登場したリナクス部隊は拍子抜け…だったなぁ。「力は使えるけどリナサピエンではない」と言われていましたが、リナクスの力を小規模に宿した人間の意識を持った存在という捉え方が妥当かな。クラウやツインズのような本格的な力には及ばずとも、並の人間とは比較にならない超能力を持っているのに、その強靱さが巧く伝わってこなかったです。十傑衆風ダッシュ以外の動画レベルが落ち込んでたからかな…。比較的作画は安定している作品ですが、その分平坦で盛り上がりに欠けるときもあるよう。
 双子のリナクスが人としての意識に目覚め、人間世界を受け入れようとした矢先に、対の片割れが消される展開は、そこそこ予想の範疇でしたが、それでもグッとくるものがありました。病院の少女、イヴォンやジェシカに続いて、あとほんの少しで掴めそうなところからこぼれ落ちていく姿の、やりきれなさや切なさを描くのがホントに巧い。3回も続くとさすがにマンネリ感もあるんですけど、「だがそれがいい」と思わせる脚本と情景描写がKURAUの本領。
第一話で感じたリナクスの光の綺麗さを、改めて感じた一話でもありました。

 
¢超映画批評『ゴジラ FINAL WARS』65点 警告:ゴジラファンが予備知識なく見ると危険
 >普通なら少しは歴代のゴジラの威光に萎縮して手が縮むところを、北村監督は往年のファンに
 >真っ向から喧嘩を売るような、自分流の作品に作り上げた。その反骨精神たるやよし、ではないか。

 やっぱりおもしろそう。
 



 

   12 月   日 (水)     カカシー!

 
ハウルの動く城(スタジオジブリ) ネタバレは反転で。  
 冒頭から、16才〜18才くらいの少女ソフィーの声が倍賞千恵子だったのにタマゲました。呪いでお婆さんにされた方の担当で、少女の姿は別の声優かとばかり思ってたんですよ。この果てしない違和感のおかげで、序盤から集中出来ましたけど。お婆さんの演技を見てからは、(若返ったり年老いたりするのですが)しっかり演じ分けもされて、引っ越しのあたりから結構萌えましたね。それでも少女の人相に倍賞ボイスは相当ムリがあったかな<本人の演技もかなりムリムリだったような…。
 ハウル:木村拓哉は驚くほど自然でした。「良くも悪くも木村拓哉は何を演じても木村拓哉」というイメージがあるのですが、その影がほとんど見えないのは初めてかも。むしろ好印象。あの酷評はなんだったんでしょう。
 映画そのものは、そこかしこに過去の宮崎作品が見え隠れ(イヤ隠れてないね)するのに賛否両評価。ラピュタをベースに、ナウシカ・トトロからデザインや独特の動きがビシバシ入って、特に“ビィーン”て羽を振るわせながら飛行する小型艇には参りました。障害物スレスレの軌道で飛んじゃう描写が、シータ救出のそれと全く同じで、吹き出しそうになりましたよ。
 音楽もベースはラピュタかと思っていたら、荒れ地の魔女が力を失うシーンで突如、梶浦調になったりして、「久石譲に何が起こったのか」と首をひねる場面も。
 音楽が今までにないものを取り入れたら、終いには動画まで今川節です。大爆笑。(カカシの十傑衆ばりのスピンはホントすごかった)。思わず劇場で「えー!」と口走ってしまい、映画終わった後も、チケットをくれた周さんと内容について色々語ったんですが、そのシーンについては5回以上触れていたと思います。イヤ、ホントスゴかった。
 で、映画を見終えたら、「はて結局この作品は何を伝えたかったのかな?」と思うのですが、何も出てきません。
ストーリーやメッセージ性が全然ないです。なんで戦争していたのか、ハウルの目的はなんだったのか、全てスルー。何を描きたかったのかわからないのに、それでも(いろんな意味で)2時間退屈しないというのが、宮崎駿の力なのでしょうか。
 個人的には、古き良き宮崎映画のテイストを楽しめました(ラピュタ好きだから甘い評価もしれません)が、ハウルならではのコレ!という見どころがなかったのが残念。内容がない分、変に構えずに見られる映画とも言えるかもしれませんが…。「もののけ姫」以降の宮崎駿映画をおもしろいと感じなくなっていたところに、事前の酷評を読んで、「寝たらどうしよう」くらいの気構えだったんですが、集中して見られたし、終わってから「人生の貴重な2時間を返して」と思うようなこともありませんでした。TVやビデオレンタルでなら充分見る価値はあるかと思います。

 あと劇場で印象深かったのが、スターウォーズエピソード3とゴジラファイナルウォーズのCM。
 前者は言わずもがな、ダース・ベイダー誕生秘話はかなり熱い展開が期待できそうな映像で、これは迷わず見に行こうかと思います。問題は後者。
 昨日、映画宣伝のためにTVで放映されていたゴジラ前作の放映後にも、同じCMが流れたのですが、正反対のベクトルでおもしろそう。MATRIX風なコスチュームの敵・味方が、やっぱりMATRIX風なアクションを繰り広げてるばかりで、肝心のゴジラはほんの十数秒出るだけ(3分強のCM時間で)。「はて、一体どこがゴジラなんだろう?」と首を傾げつつも、怪獣までが人間同様に物凄いモーションで動いている姿に、ただごとではない気配を感じました。試写会を見て感想を上げたサイトでは、デビルマンに匹敵するかそれ以上のダメ映画という凄まじい評価を下されていましたが、ナナメ映画としては最高峰に位置する作品かもしれません。笑いに行こうかな?と50%くらい本気で思っています。