〆新年ドラマ新番組事情。
今期のアニメ新番がパッとしないのですが、ドラマは意外にストライクゾーンへ好球が来ています。
「救命病棟24時」
白い巨塔もそうでしたが、人の命を描く医療ジャンルが好みなんですよね。第一期、二期ともにリアルな医療描写と人の本質を真正面から捉えた作風は大きな見応えがありました。第二期における医局長の「救急医療の現場には人のエゴや欲望もなく、ただ目の前の人を助けたいという気持ちだけ」というセリフも印象深いです。
新潟の地震やスマトラ島沖地震など、災害が頻発している中、東京が大地震に襲われるという設定もあながちフィクションと言い切れない部分もあります。いろんな立場から震災に襲われた人々を描き、どのように切り抜けていくか、じっくり見ていきたいです。婦長にいいように使われる男性看護士の愛嬌ある、でも不憫な様子も目が離せず。
「オーマイ・ガッ!」は、なかなかの迷セリフでしたよ。
「富豪刑事」
直球ド真ん中。こんなにストレートなバカドラも久々です。深田恭子をこの手の作品に放り込むと、水を得た魚のように生き生きと動きますね。テレ朝の金曜23時や日テレの土曜9時台に相応しい脚本ですが、これをTBSの渡鬼にぶつけてくる、テレビ朝日の意気や良し!
ケータイ刑事から完全に三の線になった山下真司や、コメディに欠かせない相島一之など、バイプレイヤーも揃い踏み。中でも特筆すべきは年末に忠臣蔵で渋さの極みを魅せた夏八木薫。深田の祖父役で、孫を目に入れても痛くないというどうしようもないバカ祖父は必見。長年仕えた使用人の市毛良枝との掛け合いも絶品です。
脚本家が同じせいか、音楽までTRICKそっくりなのもツボですね。
「H2〜君といた日々」
大穴でした。いまさらH2なんてどうよ…と思っていたし、出演者を見て食指が動くこともなかったのですが、第一回の放映をたまたま見て、気がつくとEDになっていました。野田や木根らが良い味を出していますし、柳がギター侍に似ていたのに笑ってしまいました。
あだち充のギャグテイストをドラマ化してもまったく失われないところがなによりのポイントです。数々の奇作を作り上げたオフィスクレッシェンド製作・TRICKやケイゾクを作り上げた堤幸彦の演出がうまく噛み合ったのかな。
ただ一つ言わせて頂ければ、ハスキーボイスの古賀ちゃんが可愛く見えません<個人的な感想ですが。
「義経」
もう渡哲也の清盛が鬼。平清盛と言うと平家の奢りの象徴、末期の秀吉に近いイメージがあったのですが、これをバッサリと引き剥がしてくれました。今のところ平家との繋がりを中心に描かれていますが、平氏の一族と親しく過す義経が、後に平家を討ち滅ぼしていく展開に期待。というか幼少期に親密にした相手と、成長後に相争わねばならないというのは、もう王道なんですか。
まだタッキーが登場していないのでおもしろく見えるのかもしれませんが、第二話の冒頭で鵯越の逆落としが先行して流れたのですが…どうみてもただの下り坂だったんですよね<駆け上るのも全く苦にならないような。一緒に見ていたnoritoさんから、「双恋のOPで滑ってる坂の方が圧倒的に急なんじゃ…?」とツッコミをうけて大爆笑。先行き不安なところも含め、マツケン弁慶なども楽しみにしながら鑑賞です。
とまあ、普段であれば週に1,2本程度みる連ドラですが、とりあえず現行で4本。下手すると3本になるかもしれませんが(敢えてどれとは言いませんが)、時間がある限りは視聴ケイゾクして行きたいです。
追記:昨日の舞-HiME感想を追加・修正↓
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