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    月 15 日 (火)     イーヤッホウ!

 
巌窟王 第二十二幕「逆襲」 「 い る ん だ!」
 
 議会解散!戒厳令!イヤッホウ、そうこなくては。
 プリンスの死,ノワルティエ,手紙の秘密。解明されていなかった謎も全てが一つの線に繋がった、この推理小説の謎解きの如き爽快感。 若かりしヴィルフォールの笑顔がまたコワイなぁ。
 オペラ座で封印されたプリンスの桟敷席を、かつてその死の秘密を託されたエドモン=モンテ・クリスト伯が解くというのも、強烈な伏線でした。

 
 全ての真実が語られ、二人だけの世界に没頭するのは良いんですが、後ろでパリがガンガンに燃えてますヨ?
 パリの破壊以上に濃密な時を過しているという演出なのか、敢えてミスマッチを狙っているのか。しかし、グッとくるはずの懐中時計も、なんだか締まりがなくないように感じられてしまいました…うーん。

 
 「飢えと孤独の内に死した一人の老人のことなど…」という類のセリフが以前にありましたが、あれれ?モンテ・
クリスト島の遺産を譲り渡す老人が、まるで描かれていない。エドモンが巌窟王となる瞬間は、物語の中でも最重要といえるエピソードのはずですが、これが存外に淡泊でした(単発としての演出は素晴らしいのですが)・
 エドモンが捕らわれて生き地獄に落ちてから、出会いまでに伏線やタメが不足気味…かなぁ。巌窟王の神秘性や魔性もインパクトも弱めでしたし、もう少し時間を取って欲しかったところです。そしてやはり冒頭のNAは巌窟王その人のものでありましたか。

 
 ベネデット!オマエそんなあっさり本性戻りますか。先週のヒキはなんだったのさ。気が触れて「死刑!死刑!」 ガキデカと化したヴィルフォールが、今話で唯一和んだ一瞬でしたよ。
 「伯爵には内緒だぜー」ってチクショウ!どこまで渋いヤローだ、バティスタン。

 
 凱旋門の破壊は、パリ崩壊の象徴のですね。地上の喧噪と対極的に、地下で一人最後の晩餐を迎える伯爵から厳かな覚悟が伝わってきます。
 
 
 狂気。
 メルセデスが呼び寄せられた時点で、このオチしかないと思っていましたが、アルベールまでー!
 原作の「モンテ・クリスト伯」では、フェルナンは自殺でその生涯を閉じますが、原作を越えて走り始めました。
 がー!おもしれぇ!

 
 通信機を渡した側からすぐ駆けつけてきやがって!ああもう、ベルッチオとバティスタン、おまえらカコヨすぎ。
 勝ち気な笑みを浮かべる姿がまたなんて小粋な。

 
 戦艦の重量感や鎧の躍動感はSAMURAI 7の本丸や野伏に通ずるものがあります。CG技術は天下一品ですGONZO。最後の覚悟を決めたフェルナンと、風になびく髪を孤高のモンテ・クリスト伯でヒキやがりますかチクショウ!

 
 予告:うわぁ、作画・動画がとんでもねー!なんて思っていたら、演出・作画監督が和田高明さん!絵コンテは
前田監督が切ってますし、この展開はなんだー。もうダメだ、来週は絶対リアルタイムで見ずにはおれませんて。
 



 



 

    月 14 日 (月)     ギャー!

 
ファンタジックチルドレン  第24話「トーマの真実」 
 
 えぇぇぇぇぇぇ!!
 雨の中の怨嗟が皆川純子さんの声で読まれるこの衝撃!十中八九、トーマはソランの転生と思っていたのですが(髪型も近かったし)、正体はよもやのセス。主人公は紫苑ではなく秋海棠の転生だったというショック。
 左腕の負傷することで、過去に受けた傷の記憶と同期する脚本も、なんつードラマチックな。

 
 ソラン殺害犯は予想通りセスなんですが、トーマがセスであるという条件が加わることで物語の深みと凄惨さが
桁違い。ギリシア編で明らかにしなかったのも頷けます。
 引き金を引いた後、正気に還ったセスの慟哭は、記憶を取り戻したトーマの絶叫へと繋がる。その後の静寂と四肢を奮わす間の取り方が鬼。完全に引き込まれました。
 先週のメルの正体判明といい、佳境に入ってからの勢いがただ事じゃない。

 
 「俺が殺した!俺が殺したんだ!」
 髪の白色化と瞳の碧化、贖罪の告白でヒキ。…ヤベー。おもしろすぎるよファンタジックチルドレン。

 



 

    月 13 日 (日)    Congratulations!

 
¢ドラえもん新キャスト決定 公式HPにも。
 ドラえもんの水田わさびさん、すごろく,チャッターギャングという劇団で見知っておりました。舞台では全員集合の志村けん的な役どころが多く、前説をやっている頃から贔屓にしていたので、これは嬉しい報せ。頑張って下さい。

 
サンシャインクリエイション27 
 えりろーん出版さんのお手伝いで、徹夜のオフ会から直行<久々に山手線一周して眠ったなぁ。
 会場では10年近く交流が絶えていた大学時代の友人に出会ったり、後輩の現役生に会ったりと妙な巡り合わせに苦笑。
Russian Blueのスペースでは今まで見たことのないイラスト(エプロンをつけた元気な由乃と祐巳,瞳子と
祐巳と祥子)
が展示されていたので、ひょっとすると新刊の挿絵かな?

 
まほらば 〜Heartful days〜 第10話「スケッチ」 沙夜子最高!
 
 銀先生の出番はほんのちょっぴりなんですけど、お出汁のように下味をそっとつけてくれるのがイイですよ。
 今回は作画も綺麗。デジカメまで書き込みがしっかりしてるなぁ。

 
 母よ、あなた最高です。
 画面の占有面積は桃乃の方が多いけれど、存在感では沙夜子が圧勝。声だってほとんど発してないというのに、どうしてこんなに惹き付けてくれるますか。

 
 今週の4コマもすこぶる良し。こうして比べてみると個性がしっかり出ているし、桃乃の表情の変化も巧みに描き
分けされているのがよくわかります。星の落ち方もいいし、力入ってるなぁ。

 
 朝美のマルチ化が特に顕著だった。第二弾のために当然の如く確保されているディフォルメカットもグッジョブ。
そして桃乃と沙夜子のカットは、どーしたって舞-HiMEに被って見えるのであります。

 
 どこのエロゲーですか、この思い出フラグは!
 原作では描かれていない(単行本ベースでは過去の繋がりは全く明らかにされていない)アニメオリジナルのエピソードで、グッと来た。回想シーンは神掛かってますね。そして梢ちゃんは結先生に似すぎ。

 
 ああもう!思い出と現在の構図を容赦なく重ねてくる演出がもうトドメですよ。ニクイ、ニクすぎる。

 
 そばかすちゃん、ジョニーに頬を染めていたのは一体なぜ!? そんなフラグ立っていいの?
 個性豊かなコンビとそれぞれのデッサンですが、朝美の画があずまゆき調でワロテしまった。

 
 最後に気合い入りまくりな作画。そして母、最後までナイスプレー。いやちょっと今週は今までの中でも随一の話かも。素晴らしい。
 



 

    月 12 日 (土)     かけこみ。

 
クイズ!スパイ2/7 「『私は嘘は付かない』そう言うものこそ正真正銘の嘘つきだ。」
 おお、ヴァンパイアホストのポッチャリ小向がゲストに。
 デリートされる対象をそれとなく指向させた佐藤仁美と、ディベートの結果に反して正解を選択したポッチャリ小向が怪しい…。

 
¢2005年冬終了番組調査 
 〆切間近になってやっと送信しました。結果発表は15日(火)とのこと。KURAU,モンキーターンV,SAMURAI 7,
ローゼンメイデンの結果に注目です。

 



 

    月 11 日 (金)    遙追悼太蔵量。

 
舞-HiME 第23話「愛情と友情、非情」 「ほんとうに大切なもの…?」
 
 準決勝第一試合:命完勝。
 ミロクでけー。
清姫登場時には、その巨大さから対カグツチ戦が濃厚と盛り上がっていたものですが、やはり本命は舞VS命。この巨躯でカグツチと決戦ですよ。空を翔るカグツチと地を制するミロクという構図も良いな。

 

 「KOS-MOS!」とチャットしながらツッコミが入った深優復活の演出。「切り札」というからには真白だった人形と
同じように、水晶の姫の寄り代の役割が与えられるのか。
 舞衣と命の関係も、矢を放つ直前の弓のようにめいっぱい引っ張られますが、最終決着の前のタメとしても巧い。

 
 エレメントの長刀を素手で掴む遙の気っ風のよさったらもう。清姫の登場にビビってしまう愛嬌も魅力なのですが、準決勝第二試合は静留の圧勝。ダイアナがまるで歯が立たないゆえに遙が引き立ちます。

 
 力を持たない遙が一矢報いたところで、静留は一瞬正気に返り、初めて遙を見た・ライバルとして認めたようです。
同時に自分には為し得ないことをやり遂げた(静留は定めに従ってなつきを守ろうとするが、遙は運命に逆らって
自分を貫いた)
姿に畏れと羨望も抱いたようにも感じられます。

 
 OPのクチャクチャなカットで一目惚れのですが、名前の通り遙かに予想を超えた最後を飾ってくれましたよ。
思い出を差し込む演出でもう涙ボロボロ。今話は完全にこのシーンが全てでした。
 「みじめやねぇ」と吐き捨てる静留の言葉は、定めに逆らえずにいる自分を指して言ったように聞こえました。清姫はデュランに敗れる展開が濃くなってきたかな。小が大を下すというのは描写的にも美味しいし、静留を討つことでなつきが消滅する相打ち展開も見逃せない。

 
 どちらも共に救いのない末路が見えるのですが、曽根崎心中のようなシスターの諦念・覚悟と、ボロボロになっても最後まで楯を信じるタコ娘の対比が映えること。

 
 準決勝第三・第四試合開始。
 これで来週にはミロク、清姫、カグツチ、デュランのベスト4が揃うのかな。イレギュラーの白無垢にも着目したい。そういえば、勝者が敗者の力を吸収するという設定がありましたが、清姫はダイアナの情報操作、ミロクは愕天王のスピードと突進力、カグツチが幻覚能力を活かす…?描いている余裕はなさそう。
 



 

    月 10 日 (木)    バカドラの極み。

 
富豪刑事 第9話「学園の富豪刑事」 「俺はこれから…お前たちに殴られる!」
 
 愛は奇跡を信じちゃってますよ!
 セリフのパクリまくってるし、カメラアングルもヤバし。終いには「HERO」まで流れ始めるこのバカさ加減。norito
さんとチャットしながら大爆笑してました。

 
 マネージャーまで友情出演してるし。ちなみに隣の悪役ジジイは原作者の筒井康隆。瀬崎様のグフフ…と笑っては失敗を繰り返すアホエピソードも楽しみの一つです。
 そして来週はなんとシゲルとミッチーが!バカドラマを作るにしても、ここまで徹底すると一つの極みですな。

 
  −購入−
『Newtype4月号』 角川書店
 プラモなんかいらねーっつーの!



 

    月  日 (水)    ありえねー。

 
鈴木央「ブリザードアクセル」連載開始 キタ――(゚∀゚)――!!
 待望の新連載がついに!って思い出してみれば読切は2004年の6月。すごラジが始まったのと同じ時期…。よく連載に持ち込めたものだ…。
 一話完結でおもしろさを全て出し切る読切とのハンデを鑑みても、キャラクターの魅力が少し弱くなってしまった感が否めない。鈴木先生の作品はもっと開けっぴろげな天然キャラが売りだと思うのですが、多少の路線変更があったのでしょうか。新境地でどれだけの魅了を引き出してくれるかが鍵ですね。モンキーターンが終わってすっかり熱の冷めたサンデーに、新たな看板作品が生まれんことを。

 
ゆらゆらと揺れる海の彼方4/近藤信義
 天然全開なシュニッツラー妹といい、ラシード様激ラブのクローデットといい、このご都合主義は一体何事ですか!
と問いつめたくなるような新キャラの暴れん坊ぶり。されども頬はニヤニヤしてしまうから仕方がない。クローデットが可愛いすぎます(P235のイラストがスゴイ)。冒頭にあるシグルドとエレオノーラの円熟した惚気が、いい感じで後半のラシードとクローデットの初々しさに被ってきているのに、クローテッドが恋しちゃう理由付けがどうにも弱い。裏付けのエピソードがもう少し描かれていたら…と思わずにはいられない。あと、メシエの傍若無人な姉御肌だって定番にもほどがあります。
 海獣研究の細かい描写が出ていましたが、あと2巻くらい過ぎたら、アストライオスの後継海獣も出てくるかな。
イーフェンの過去を含め、まだまだ先の長そうな戦記ファンタジーですが、「起」であった本巻の次の展開に期待するところ大であります。

 
Xenosaga THE ANIMATION 第10話「復活のバージル兵器」 
 
 



 

    月  日 (火)    甘露。

 
巌窟王 第二十一幕「貴公子の正体」 「これで一人…!」
 
 笑顔コワイ。笑顔コワイ。
 悲劇の始まりを告げる予兆として描かれていたせいか、笑顔それ自体に恐怖を覚えるようになってきました。人が最も怖れさせるのは、目の前に在る恐怖ではなく、「見えないこと」から連想される恐怖と言う話がありますが、この笑顔がまさにそれ。偽りの顔の裏にある真実と、後に待ちかまえている狂気・悲劇。二つの「見えない」恐怖が潜む笑顔の凄惨さは、怒気や憎しみをみなぎらせた表情の比ではありません。その微笑みが優しげであればあるほど後の展開との落差は激しく、「先を察っする」ことで味わえるスリルのなんと甘美なことか。
 ダングラールの顔も大変なことになってますな(銀河鉄道999に出てくるオヤジだよ)

 
 伯爵とエドモンを全く同じ構図で捉える描写と、過去にけるエドモンの肉声で、初めて二人の存在が完全に同一視されるました。キャストでもついにエドモン・ダンテスの名が刻まれますし。テロップに一行の固有名詞を見て振るえるなんて初めてかな。

 
 財を求め続けた男に最後に与えられたものは、ただ金塊それのみ。水も食料もなく自らが求めたものだけを抱いて宇宙を放流する末路は(船の外装も金だったようですし)、まさしくダングラールに相応しい。、
 そして特筆すべきは音楽と演出。後半の裁判もそうですが、今話は極めて戯曲的・舞台的な演出が色濃く、このシーンの音楽は「オペラ座の怪人」に近いものが。舞台であれば両手を広げているところで幕が下りるところ。

 
 久しぶりのバティスタン。フランスパンと紙袋を抱えるパチンコ帰りのような姿が妙に庶民的だった。常に伯爵の側に控えていないことから、配下の中でも少し離れた位置にあるようにも伺えました。もしベルッチオだったらアルベールに伯爵の居所を教えただろうか。
 伯爵に復讐を思い止めて欲しいと願いながらも、諦めて付き合うことを決めた自分たちには出来ないことを、アルベールに託す。「子供はもう寝る時間だ。帰った帰った。」と良いながら、大人として認めている風の見送る姿が格好良すぎだよ。だがしかし、このアゴとモミーを見ていると、「Theビッグオー」から飛び入りしてきたとしか思えない。
 後でこのシーンが、21話の第一幕「ダングラール」と第二幕「ヴィルフォール」の幕間劇という意味合いだったことにも気付くのであります。

 
 このスポットライトが入る展開が芝居好きの人間には堪えられんのですよ。
 法廷は舞台となり傍聴人は観客と化す。幻想論でいうところの異界に入る演出ですが、このシュールさが絶妙。
ヴィルフォールの告白に合わせてスポットライトを消失させ、「異界→現実」と「偽り→真実」を重ね合わせた演出に褒め言葉が見つかりません。

 
 愛する実子との再会と、その息子と肌を重ねてしまった悪魔の記憶。歓喜が絶望へと変わる一瞬に、パズルで
最後の一枚のピースをはめる時のような快感が襲ってきましたね。あーゾクゾク。母親への復讐はこの瞬間に成し遂げられたのだろうなぁ。ヴィクトリア自らの不貞によって全てが始まり、全てが終わるという脚本は神。

 
 そして「場面:法廷」はベネデットによって幕引き。純心な青年の仮面をいつ脱ぎ捨てるか、ずっと待ちかまえていたわけですが、針が煌めくわけですよ!キラッと!
 上記のスポットライト演出やヴィクトリアの記憶にみられるように、この法廷の一幕は「暗転」とでもいうべき一瞬の描写が実に印象深い。

 
 「キャャアァァァ!」て悲鳴を上げるアナタの顔がギャァァァ!
 スポットライト再び。しかも今度は混乱と不安を彩る血の色。判事席へ向かって赤い光が十字を切る構図がなんて背徳的。チイチさんの演技もここに極まれり。

 
 痴呆という混沌の世界への誘れ、法と秩序の番人であった男が断罪にも値しない復讐の終焉。存在を消す程度ではとても物足りない。人間性やアイデンティティを奪い、踏みにじっていく嗜虐的な快感を共有出来てしまうところがこの物語のおもしろさであり、怖さなのか。もはや巌窟王の十八番といえる口元のニヤリが止め。

 
 復讐を果たした後に、産着に優しげな眼差しを向けて大事にしまうベネデット。達成感とも空しさとも言えぬ表情がなんともいえない。伯爵より一足先に復讐を終え、その身に残る愛憎はいかなものか。今話で屈指のシーンはここかもしれない。大なり伯爵、小なりベネデットとして捉えられますが、本懐を成し遂げた伯爵の未来を匂わせる描写でもあり…。
 そして残る標的はただ一人。狂気に敵うものは狂気であるのか、正気を失ったかのように見えるフェルナン。彼の最後もまたEDの中の一枚に示されているのですが…。

 
 今まで積み重ねたものが結果となったためか、一話あたりの完成度の高さとしては、この二十一幕が最高。
 
  −購入−
『ゆらゆらと揺れる海の彼方4』 近藤信義
 クローテッドはありか!ありなのか!



 

    月  日 (月)    うそーん。

 
今週のジャンプ
  
 インドラは藍染隊長だったー! 最も信頼していた人物に裏切られる雛森はまさにヴィシュヌ。動乱に入ってからは完全にこの娘っこがヒロインだったのに…。って待てよ。てことは藍染の検死を務めた四番隊隊長の卯ノ花もグル!?
 四十四室に取って返した日番谷に、春水・浮竹タッグVS山元の闘いも決着と、まだまだ目が離せない展開が続きます。かなり読み応えのある作品になってきたなぁ。ゾンビパウダーの打ち切りが嘘のようだ。
 



 

    月  日 (日)    ぱきーん。

 
まほらば 〜Heartful days〜 第9話「これくと」 correct:正しい,正式な,ふさわしい
 
 棗をスッ飛ばして4人目登場ーってことで、久しぶりにウメボシ姫。パステルタッチの絵本進行と、人数が増えて
ワイワイガヤガヤと楽しげに過している様子が実にいいー。鏡・水面・影ときて今度は影。5人目はなにが来るかな。

 
 作画崩れども、ここだけは翳りのない4コマ進行。癒されます。別の二人がいたことで、梢・魚子・早紀・千百合の
4人格が一話に揃い踏み。新井里美嬢の演じ分けも一通り聴くことになるわけで…。

 
 ということで4人目のこれくと登場。そろそろ演じ分けが苦しくなってきたのか、テンションが高い梢くらいにしか違いが感じられなかったです。決めセリフの「コレクトォォ!」も力入りすぎだったかな。「ジョジョォォ!」とさして変わらないのでは。そしてなぜか十傑衆走り。

 
 冷たい視線を放る沙夜子と満面の笑みの朝美。でも一緒に遠ざかる親子。
 一生懸命、慰めてるタテマエと遠ざかっていく態度に表れる本音の温度差がなんとも物悲しかった。

 
 隆子との出会いシーンといい、完全に影のMVPは黒崎親子ですね。
 朝美がグルグル転がっていくあたりの間の取り方は、完全にあずまんが。「いらっしゃーい」という擬音が目に見えるような千百合の待ちかまえも、また絶品。母は母でもう言うことないですし、眼福眼福。

 
 隆子萌えショット。何も知らない人が見たら普通に、というか極めて可愛いヒロインなんですが。
 原作でも美味しい話だけに、アニメのスタッフさんも気合い入りまくりだ。

 
 なんとなくおもしろかったカット集。大家さんを捉えるカメラアングルは普通に笑いました。衣装部屋には紅白に出てきそうな衣装。千百合が十傑衆走りを見せればパートナー・珠は加速装置。
 作画が崩れ気味だった話ですが、最後はきっちりと綺麗な画で〆てきます。結局、千百合自身に魅力があるかというと微妙な(演じ分けも微妙だった)キャラなんですが、実際には本人より他の住人の方が輝いていた一話でありました。特に沙夜子は千週分をバッチシ補填です。ぐーっじょぶ。
 


 

    月  日 (土)    おそるべし。

 
クイズ!スパイ2/7 
 
 室井佑月スパイきたー。この悪魔の微笑みはどうよ。もう一人のスパイでは?と予想していた小沢はプレイヤーで
信頼していた室井に欺かれたショックの激しさ。このカタルシスこそSPY2/7。疑惑の宴の本領です。
 ファイナルセクションで結局スパイの勝利となりました。結構回数を見てきましたが、ホントにプレイヤーが勝つのは難しいようだ。
 



 

    月  日 (金)    せっせせっせ。

 
制作
 新作を手掛ける前に少しでもブランクを埋めるべく、過去の修正版にとりかかってみました。久々に編集用ソフトを起動するとなんとも感慨深く、忘れていたことも結構あったりで、作りまくっていた当時を思い出すことも楽しみながら試運転開始です。
 



 

    月  日 (木)    ひな祭り。

 BSマンガ夜話「鋼の錬金術師」 「大丈夫か。」
 様々な主張やそれに対するアンチテーゼの提示などいろんな視点を論じるのが楽しくて見ていますが、、連載中・全盛の少年漫画が取り上げられていたせいか、若年層の視点を取り入れていたの印象深い。
 思春期の視聴者が多く、「人生変わりました」「物凄く深い」とメール・ファックスが届くなか、「中学生だろ。(その年でそんな感性で)」とツッコミを飛ばしまくる大月さんに一笑い。でも思春期の物の見方を懐かしくも感じました。
 10代当時に見ていたナディアの島編は、つまらなくて仕方なかったですが、今の歳でみたらたぶん絶賛していたと思います。(かといってハガレンを見て「深い」とは思わなかったでしょうが…) 年齢によって物の見方は随分変わるものだなと改めて実感。
 週刊連載というフリから、「原画みたいな漫画を載せちゃう雑誌もあるけどさ」などと、歯に衣着せぬ物言いが出るのも、マンガ夜話のおもしろさ。最近は自分の知らない作品が取り上げられていたので、あまり見ていませんでしたが、おもしろさは衰えていませんね。

 
舞-HiME 第22話「くずれゆく……」 。
 
 序盤から遙いいなぁ。しかし、目立ち始めると消されるの法則が、この作品にはあるのですよ。ヤバし。
 遙の作画が綺麗なのも、死にゆく者への手向けなのかな。

 
 この唐突に現れた子犬が実はデュランだったり…しないかな? 「心の中でいくら喚んでも、応えてくれなかった」言ってましたが、実はずっと側にいてくれた説。いつもは暴れん坊のカグツチが「クゥーン♪」啼いて気遣うシーンも、傷ついたHiMEとチャイルドの繋がりが描かれててよかったなー。

 
 静留には清姫がいたし、白無垢はストレートに詩帆ですか。お祖母ちゃんからもらった白い振袖が伏線だったことも、やっと思い出しました。
 シスターは誰を消すか、或いは消されるか。誰とも直接的な繋がりを持たず、少し離れた位置にあるだけに見物。奈緒はことごとく強烈な描写なのに、存在感がどんどん希薄に<哀れだ。アシュラムばりの最後の見せ場に期待。

 
 イワーン!

 
 死ぬスメールが危険値を突破しました!遺書まで渡しちゃったよ。これで、「あーごめん、預かってくれてありがとー」なんてオチが来ようものならスタンディングオベーションモノなんですけど、一度くらいこういうあからさまなデスフラグを打ち破る話をみたいものです。
 ゴールデンバウム王朝末期の新無憂宮みたいな風華学園の荒みっぷりもすごいな。

 
 「全然敵わないって判ってても、あなたにライバルとして認めて欲しいって…」
 
前置きにさらっと爆弾発言してる雪之ですが、静留に対する遙の気持ちを代弁しながら、同じように遙を想う自分を投影しているのが切なかった。序盤で遙のために感情むき出しで怒るシーンも生きてましたし。
 単品キャラとしては、なつきが抜きんでていますが、コンビならこの二人がダントツですね。遙&雪之最高。

 
 叩き合う女の闘い。女性同士の直接的な争いって、男同士のどつきあいに比して鋭さが桁違い。頬を腫らし、血を流しながら衰えない視線。冷たい緊張感に背筋がゾクゾクと振るえますよ。
 ここ2話で圧倒的な存在感を見せる静留も強烈。これから、でなくて既に致した後であるという衝撃。序盤の奈緒なんか、もう誰も覚えてないですよ。
 そして、これで遙消滅が確定の方向かな。予告で遙の腕章が雪之の手にふわっと落ちてくる描写もあったし(でも舞-HiMEの予告はあてにならないから)、戦闘力最弱と思われるダイアナがカグツチ対抗馬No.1の清姫を撃破したらちょっとスゴイ展開なんですが…はてさて。

 物語全体としては、あと数話でホントに収集付くのかと、大混乱の様相を示していますけど、キャラごとの出演配分が巧かった。限られた時間の中、多くのキャラクターを動かして、なお個別の存在感もしっかり出ていましたし。遙と碧が若干比重高めだったのは、来週消えるからなのかもしれませんけどね。ああ気になるぜよ。
 



 

    月  日 (水)     眠。

 
ARTIFACT@ハテナ系「オタクの歴史認識にリセットがあったと考えてみる」カトゆー家断絶
 ほほう。おもしろい。

 
ディビジョン1 産隆大學應援團 最終話 「あたぁーっす!」
 普通に終わっちゃったよ! 望月も自然に彼女と寄りを戻しましたし(応援の応援にきてイキナリのタンカはワロタ)
なにか大きなイベントがあるわけでもなく慎ましやかに終了。
 回想シーンを見て改めて思いますが、やはりこの作品は2話の「飛べ散れ緒方」に尽きるなぁ。

 
Xenosaga THE ANIMATION 第9話「バージル散る。歌声」 「水…。」
 
 カワイー!! 繰り返し申し上げますが、モモより絶対に可愛い。ていうかモモが可愛くないだけなのかな。
 第一話のうーくんストラップもちゃんと引きずってますし、最終的にシオンにどう絡むのかが楽しみです。

 
 アレンくんが別人のように格好良くなっていたかと思えば、百式はぴっちで、モモは楳図かずお。作画のムラ激しすぎますよ。そしてシオンはモモを置いて逃げているようにみえてしまう。

 
 「人間がいつまでもやられっぱなしだと思うなよ!」
 漢バージル、セリフからシチュエーションまで輝きすぎですよ。最後の灯火であるがゆえでしたが…。

 
 バージル散る…!
 フェブロニアを見て安らかになるのはいいんですが、なんか変な顔が1クッション入ってるのにワラタ(ミスだったら尚笑う)。でも、来週あっさりテスタメントで帰ってきたらどうしよう。
 赤:ケビン,黒:ボイジャー,白:アルベドときて、なぜただの中尉だったバージルが青なのか。エピソードUまでプレイしたところで、キャラの重要性が釣り合わないと感じていましたが、過去にフェブロニアとの接点があったということなのかな。アニメでこの部分が語られるのか、エピソードVへ持ち越しか。キルシュヴァッサーのオリジナル展開と合わせて、注目のポイントです。バージル様、あたーっす!
 
  −購入−
『エマ ヴィクトリアンガイド』 森薫/村上リコ
 細かい…。



 

    月  日 (火)     書。

 
薔薇のマリアU壊れそうなきみを胸に抱いて/十文字青
 女の子のような顔立ちで間違えられると怒り心頭な主人公。弟子に自分を「お姉様」と呼ばせる伝説の女魔術師。主人公より年上なのに外見年齢10才で、舌っ足らずのため「〜する」が「〜しゅる」と発音してしまう医術士(ナース服着用)。それでいて極限九珠棍の強力な使い手という、もうどこから反則と言ってよいやらわからないキャラが所狭しと大暴れしてます。その医術士ユリカ(実年齢23才)が、生ける伝説とまで言われる壮年の騎士団長相手に堂々と口上を垂れるシーンだけでも、今巻は元が取れました。ベアトリーチェが表、アジアンを裏に喩えた「壊れそうなきみを胸に抱いて」というサブタイのセンスもニクイですよ。
 ベニー松山の「ウィザードリィ」、高畑京一郎の「クリス・クロス」と、ダンジョントライアル系のライトノベルは当たりが多いのかな。薔薇のマリアにも上記作品に続きそうな魅力が感じられます。
 主人公は強力な剣士でも賢い魔術師でもなく、毒針や爆弾などの小道具で敵を攪乱する遊撃担当。少し引いて、パーティを後方から眺めるというポジション取りに、単なる冒険譚にはないおもしろさが潜在してそうなんですよね。
 一人称視点で書かれるテキストは、どことなくマリみてに似た雰囲気がみられながら、主人公がヒネた性格のためか、やさぐれた祐巳のようでこれがまた小気味の良いこと。
 一巻ではダンジョン探索で作品の方向性を見せ、二巻では城下町における勢力争いで世界観を形勢する。同時にキャラクター配置を一通りまとめて、次巻を請うご期待!と焦らしてくれるこの構成。トマトクン、りりぃ、SIXら人外の存在の謎や、主人公や仲間の過去にある闇がどう描かれていくかにも興味津々。腰を据えて追いかけていきたい作品です。

 
 巌窟王 第二十幕「さよなら、ユージェニー」 「いいか、決して誰も恨むな。」
 
 わざわざ深夜にアルベールがダングラール邸を訪れるのを、塀の前で待機していたとしか思えないタイミング。
 そして先週も思いましたが、ユージェニーはベアークローでも装備していたのでしょうか。

 
 「こんやはこんなにも 月が、髑髏―――だ―――」
 カヴァ公すごいよ!描写的にアレなので画は載せていませんが、腕の血をなめるシーンは、スチュワーデス物語で片平なぎさが義手の手袋を外す瞬間のような退廃的な凄みありあり。
 静かに進行する伯爵側では、どこまでも一途なベルッチオに泣けました。

 
 AパートからCMはいるところで、ヒキをこんなに強く感じたことは過去になかったですね。全開で早送り。

   
 インク落とすシーンはシビれた! というのも冬コミ販売されたムック本にルナ出発前エピソードで、アルベールが結婚調印書にインクを零したことで式が流れてしまう話があるのですよ。くはー!やってくれたぜ前田監督。そして、アルベールの女装までやってくれるとは…。

 
 「卒業」キター!!! 過去何度となく描かれた結婚式での花嫁略奪。王道の極み。。どこかで似たような構図を見たなと思い出してみれば、人員の配置やカット割りも結構似てた。コーラス3世もニクイ役だったけど、ドプレーとボーシャンがアイコンタクトでアルベールをバックアップする展開も良かったよ。ベッタベタさ、ああ、だがそれがどうした!

 
 お姫様抱っこきたー!アルベールが初めてカコヨく見えた。このシーンの音楽、KURAUによく似ていた気がします。優しく柔らかい楽曲が印象的でした。そして逃亡幇助ドライバーといったらルノー。冒頭の貴族扱いがありえなかったですよ。

 
 ペッポ可愛いよペッポ<男だけど。
 
 十六幕で見せた雨の夜に沈んでいく表情と、今話、陽の光いっぱいの中、晴れやかな微笑み。光と闇、明と暗、またしても素晴らしい対照。何度言ったかわからないですが、絶妙としか言いようがないなぁ。

 
 この作品で初めてまともな幸せが描かれた!でも実は、最後に飛んだ飛行機が爆発しないかと、ヒヤヒヤしてた。

 
 よりによってここでフランツの手紙かよ! もう涙が止まりません。フランツ最高だ。
 思い出の中の夕日と現在の夕日を掛け合わせる演出も見事っ。

 おまけ(座談会を見て)
 
 みなさん、おもしろすぎます。
 
  −購入−
『ベルセルク 28巻』 三浦健太郎
 購入するのもそろそろ限界か…。
『Wish Fate/stay night Image Album』ジェネオン 

 
 というわけで待望のセイバーが!裏絵のルートイラストもすごい綺麗で驚いた。
 ボーカル曲は3つとも聞き応えありました。「memory」はノスタルジックな雰囲気がすごくいい。「Over The Mountain」はThis Ilusionの別視点のような匂いがするけど、Ilusionを雨とするなら快晴というイメージ。
 「桜咲いて」は一瞬、To heart?とか思ってしまいました(笑)が、グランドフィナーレを思わせるような暖かさが印象的。そして、藤ねぇのインスト曲もGOOD