〆毎年恒例の2005年を振り返り
2004年までは新番組の開始時期を記載していましたが、今年からは終了時期にしました。なので、昨年のまとめ分と重なっている作品がありますが、本来、終了した作品を上げないと意味がなかったわけで…。
そんなわけで都合33本。チラ見した作品を含めれば、この1.5倍はあるかも。よくも毎年これだけ見てるもので…。特に今年は、個人的に殿堂入りクラスの作品が突出したブレイク年でした。
ランキング、というのは安直なんですけど、やっぱり判りやすさにおいて他に勝る方法が浮かばないので、今年もいくつかの部門で上げていきたいと思います。
-オープニング/エンディング・アニメーション-
1位.交響詩篇エウレカセブン(第1期OP)/DAYS
2位.SPEED GRAPHER(正規版OP)/グラビアの少女
3位.まじかるカナン(正規版OP)/マジカルちょーだいっ
4位.ゾイドジェネシス(第2期ED)/ありのままでlovin'you
5位.英國戀物語エマ(OP)/Silhouette of a Breeze
※初見が昨年時のもの(月詠とか厳窟王など)は、対象外です。
年末のランキングでは下半期の方が印象に残りがちですけど、エウレカOPを初めて見たときのインパクト・背筋のシビレは薄れることはなかったです。イントロは何度聞いても電気グルーブのシャングリラなんですけど、曲と映像の連動による快感…。カメラワークがLFOからの撮影になっているのも凄いや。
SPEED GRAPHERはコンテのセンスに尽きますね。特にサビを終えてからの構成が素晴らしすぎ。これ単体で一つの映像作品と言ってもいいくらい、メッセージ性があって、遊び心も多分に取り入れていたと思います。
まじかるカナン、いやもう参った。本編流用の仮OPを見たときは(スピグラもそうだった)どうしようかと思ったけど、徹底して歌詞に合わせた映像の楽しさったらないですよ。ごー!ごー!のチビキャラやら、はいがんばりまーす♪のやる気なさを、全力で描いたスタッフに感服。程よくむかつく(←誉め言葉)具合といい、いやはや絶品だ。
ありのままで。や、もうなんつーか、これは抗いようがなかったです。「踊れ、踊るがいい。我らの手の上でな…。」という製作陣の思惑に心地よく流され…ああ流されましょうとも。ミィ様&コト姉の魅力に無条件降伏で。
エマ。メインキャストを完全に取っ払い、これといったインパクトはないのに、1年を振り返ると記憶に残っています。セピア調からカラーに変わっていくフィルムと、インストの楽曲がじわじわと染みこんだ一本でした。
以下次点
BLEACH(第2期OP)、うえきの法則(第1期OP)、ぱにぽにだっしゅ(第3期OP)、ガンソード(第3期OP)、
黒猫(ED) それと、敢えてOPを敷かないというARIA
THE ANIMATIONの手法も、印象深いものがありました。
-エピソード-
1位.厳窟王 第十八幕「決闘」
2位.ファンタジックチルドレン24話「トーマの真実」
3位.陰陽大戦記第27話「節季凶乱」
4位.まほらば 〜Heartful days〜 第22話「大事…」
5位.GUN×SWORD 第24話「夢の終わり」
厳窟王第十八幕は揺るぎなく。昨年のカレイドスター第50話を陽の極みとすれば、こちらは陰の極みかな。朝日の差し込みにとられる間と直後に響くアルベールの絶叫に、計り知れない苦しみと言い知れない快感が(全く相反する感覚なのに)同時に押し寄せてきました。怒濤。堂々殿堂入りと言いたいベストエピソードです。
ファンチル24話。これまた叫びがポイントですが、トーマの過去世・正体には、ものの見事に欺かれました。でも
あんまりに鮮やかなどんでん返し展開なので、いっそ痛快でしたね。ここ2,3年見た物語の中でもピカイチ。23話を掛けて練りに練った構成から放たれたクリティカルヒットが炸裂&悶絶。
陰陽大戦記27話。モモちゃん大降神。一回しか使わないのに、なんつー気合いの入った作画で降神を…w
人は遊びほど真面目にやることはない、という言葉を改めて噛み締めた一話だったなぁ。本気も本気、やる気満々でしてやった大悪戯。天晴れなり。
まほらば黒崎親子話。エピソード部門は他の作品にもいい話がたくさんあって、一番悩んだんですけど、この22話は外せませんでした。沙夜子と朝美の親子愛。原作でも大好きなエピソードですが、アニメ版はアニメ版で、原作のそれとは違う、オンリーワンの話を見せてくれまたと思います。胸が暖かくて気持ちのいいエピソードでした。
ガンソード24話。レイよさらば。復讐に散った兄の悲劇・末期の夢。なんつーものを見せてくれましたか。奪われた者が問いかける言葉の、いいようのない空虚とやりきれない気持ち。いくつものエピソードで楽しませてくれたガンソードだけど、上げるとすればこの話以外にはないですね。
以下次点。5本くらいにしようと思ってたんですけど、全然絞りきれなかったので10本羅列で(これでも絞った…)。
バジリスク〜甲賀忍法帖〜 第12話「追想幻燈」
交響詩篇エウレカセブン第26話「モーニング・グローリー」
舞-HiME 第15話「天翔けるミ☆女子高生」
バジリスク〜甲賀忍法帖〜 第23話「夢幻抱影」
英國戀物語エマ 第8話「時計」
厳窟王第二十三幕「エドモン・ダンテス」
SPEED GRAPHER 第22話「オカネクダサイ」
GUN×SWORD 第17話「座標Xを追え」
フルメタル・パニック! The Second Raid 第6話「エッジ・オブ・ヘヴン」
魔法先生ネギま! ]]W時間目(夕映のキスシーン話)
Xenosaga THE ANIMATION 第7話「エンセフェロン」
こうしてみると、今季は悲劇がもの凄く多かった気がします。少し大人向けともいえるのかな。人の気持ちが最も高ぶる激情の瞬間。悲しみにそのポイントを合わせた作品は、喜びのそれよりずっと深く刻む何かがあると、思えてなりません。
-作品-
1位.厳窟王
2位.ガン×ソード GUN SWORD
3位.バジリスク〜甲賀忍法帖〜
4位.舞-HiME
5位.陰陽大戦記
厳窟王。至高、という一言以外に言葉は不要で。
ガンソード。「痛快娯楽復讐劇」というキャッチコピーに偽りなし。悲劇と喜劇を両立させた極上のエンターテイメントでした。谷口監督の名声は止まるということを知らずか。Bravo!と声を大にして言いたい。
バジリスク。愛を求め、愛に散る悲劇。少しやりすぎな部分もあったけど、それを補って余りある物語を見せてくれました。蛍火と陽炎の最後は神懸かっていたなぁ。今でも背筋が奮えてきます。厳窟王と合わせて、今年、GONZOのブランド名を高める一翼を担った作品かと。
舞-HiME。時流の波に乗って乗って乗りまくったサンライズ渾身の一作。初の美少女アニメと言いながら、とんでもないクオリティを叩き出してくれたものです。最後のご都合主義には苦笑でしたが、今にしてみればあの豪腕ぶりも一つの味でした
。
陰陽大戦期。終盤に多少グダグダ感がありましたが、ワタルや勇者シリーズなど、少年アニメの王道で培ってきたサンライズ本家本元の制作力・心意気を存分に見せてくれました。少年の冒険物語。一年間の集大成を鮮やかに飾ったラストに拍手を贈りたい。
以下、次点。
まほらば〜Heatful
days〜,創聖のアクエリオン,フルメタル・パニック!The Second Raid,絶対少年,
ファンタジックチルドレン,SPEED GRAPHER,攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG
-映画・OVA・SP番組-
1位.カレイドスター Legend of phoenix〜レイラ・ハミルトン物語〜
2位.星界の戦記V
3位.鴉-KARAS-
4位.FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
5位.蒼穹のファフナー RIGHT
OF LEFT 〜single program〜
レイラ・ハミルトン物語は言わずもがな。2005年のGONZOは多くの名作を世に送り出した――そう語るに憚りない締めくくりでした。星界Vもシリーズ完結をOVAのクオリティで迎え、若干はしょり気味でしたが、有終の美と言うに相応しい幕引き。鴉は未完ですけど、作画・動画クオリティに関しては右に出る作品はないかと。
アドベントチルドレン。全編CGというとんでもない映像美を見せた一作。CG技術の限界は、どこにあるのだろう?そんな果てのない世界の拡がりを感じさせてくれました。氷室京介のEDもカコよかったですよ。
ファフナーSP。主題歌であるangelaのバラードを先に聴いていましたが、これほどハマる曲とは…。そして、よもやファフナーを見てホロリくるとは、思いもしなかった。ラストシーンのわんこにマジ泣けました。
さて、こんな感じでいろいろ見てきた作品を振り返ってみましたが、自分にとって2005年は豊作と言える年でした。長らくアニメを見ていますが、殿堂入り作品に出会えない年もあるくらいなのに、今年は色んなタイプの作品を心ゆくまで楽しませていただきました。制作に携われた皆様、お疲れ様でした。
続いてアニメ以外に鑑賞したものや、参加したイベントなどについて。
-ドラマ・TV番組-
シブヤフィフティーン
富豪刑事
産隆大學応援團
H2〜君といた日々
義経
救命病棟24時
タイガー&ドラゴン
電車男
あいのうた
日本の歴史
日本のシンドラー 杉原千畝物語-六千人の命のビザ
アストロ球団
バカドラマを中心にそれなりの数をこなしていたようです。今年はなんと言っても産隆大學応援團かな。
「昨日までの自分を〜〜殺せッ!」は、時々口をついて出る迷セリフ。富豪刑事の第9話「学園の富豪刑事」も死ぬほど笑ったことを覚えています。義経も序盤は、清盛の圧倒的な存在感と、政子のツンデレぶりが楽しかったなぁ。日本の歴史は、戦国プロレスが最高だったよ。書いていて自分でも懐かしい…。
-小説-
薔薇のマリア
アルスラーン戦記 11巻
サーラの冒険5 幸せを掴みたい!
ゼロの使い魔
白人萌乃と世界の危機
ゆらゆらと揺れる海の彼方
魔法戦士リウイ
マリア様がみてる
涼宮ハルヒ
レンタルマギカ
基本的に通読しているシリーズを追いかける一年だったかな。数年ぶりに刊行されたサーラの冒険とアルスラーンの新刊には、感慨深いものがありましたね。特にサーラの冒険には、十年近く経って再び胸をえぐられるとはね…。上記の作品はまだ継続しているので、来年も引き続き継続していきます。日日日作品も早めに読んでおこう。
-イベント-
コミッックマーケット夏・冬
24時間耐久!? コミケットスペシャル4
オータムリーフ管弦楽団
コピーバンドライブ
I've
Budokan 2005 -Open The Birth Gate-
KOTOKOライブ
カプセル兵団
劇団あかぺら倶楽部
今年はなんといってもライブに尽きた年でした。I'veで初武道館を遂げましたが、あの感動は今でも胸に熱く残っています。音楽関連ではコピーバンドのライブも新たな発見でした。たふぇすとに始まり、何度となく足を運んで楽しみました(慶さん誘ってくれてありがとう)。劇団もカプセル兵団を新規開拓。同人では夏・冬両方ともコミケにサークル参加し、新たな試みで望むことも出来ました。なっぱさんのお手伝いでサンクリ参加もあったりで、多方面に渡って充足していたイベントイヤーだったと思います。定例オフ会でも、2箇所に顔を出せるようになってきたしね。
お誘い下さった皆様、本当にありがとうございました。
-曲-
1位.創聖のアクエリオン/AKINO(創聖のアクエリオン第1期OP)
2位.DAYS/FLOW(交響詩篇エウレカセブン第1期OP)
3位.甲賀忍法帖/陰陽座(バジリスク〜甲賀忍法帳〜OP)
4位.夜明け生まれ来る少女/高橋洋子(灼眼のシャナ第1期ED)
5位.Light colors/Lia(智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜)
6位.Life Goes On/有坂美香(機動戦士ガンダムSEED DESTINY第3期ED)
7位.ヒメムラサキ/水樹奈々(バジリスク〜甲賀忍法帳〜ED2)
8位.荒野のヒース/AKINO(創聖のアクエリオン挿入歌)
9位.乙女はDO MY BESTでしょ?/菊池美香&小清水亜美(舞-乙HiME第1期ED)
10位.光のシルエット/CooRie(絶対少年OP)
ディープインパクトばりにアクエリオンが抜きんでたなぁ。2005年と言ってまず思い浮かぶ一曲といえば、これしかなかったです。OPというより挿入歌としての印象が強く、ストレートな歌詞と突き上げるように盛り上がる曲が素晴らしかった。DAYSは映像とのマッチングに引き上げられた感がありますが、曲の昂揚感も堪えられないものが。
甲賀忍法帖。今年のパワーソングはこれで決まりかな。MIOを彷彿とさせる野性味あふれたボーカルと演奏に、身も心も熱くなりましたよ。夜明け生まれ〜。「十字を背負い、死ぬ気で炎を駆けろ!」やべ、問答無用でカコイイ。曲の構成は魂のルフランとほとんど変わらないと思うんですが、サビの力強さに圧倒されまくり。高橋洋子の健在ぶりは全く揺るぎないね。
Light colores。パソゲから唯一ベスト10入り。折戸伸治・高瀬一矢コンビの地力をやっと見せたかな。小粒の良曲はいくつかあったけど、今季のI'veでがっぷり噛み付けたのはこの一曲だけでした…。でもイントロからしてビリビリ背筋を走るものがありましたよ。Life
goes
on。梶浦サウンドと有坂美香のコラボレーション。切なげに響くギターの伴奏と、寂しげなボーカルが歌詞の通りに、胸を締め付けます。間奏で本領発揮する梶浦ワールドも素晴らしい。
ヒメムラサキ。今年の水樹奈々ときて、WILD EYSでもETERNAL BLAZEでもなく自分にはこの一曲でした。コブシの効いた伸びと、悲しげに通る裏声が胸に染みますよ。
荒野のヒース。挿入歌に弱いです自分。歌から入るイントロとサビで重ね合うコーラスが絶品…。オトメはDO〜。や、これはOPよりずっと来るものがありました。シンプルで覚えやすいし、明るく元気で可愛さいっぱい。少女と女性の間にある乙女の稚い恋心の歌。愛くるしい限りです。
光のシルエット。自分でも不思議に思う入選ですが、全体的にリズムが良く、サビに入るコーラスもすごく爽やかで惹かれました。最後のサビを繰り返す直前の間奏、あの一瞬の盛り上がりも大好きです。
以下次点
D-tecnoLife/UVERworld(BLEACH)
GAIKING/サイキック・ラバー(ガイキングOP)
Quiet Night C.E.73/ミーア・キャンベル(田中理恵)(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
暁ノ空ヲ翔ル/佐藤裕美(グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜)
小さな星が降りる時/栗林みな実(舞-HiME)
ラグタイム/勝手にしやがれ(ギャラリーフェイク第1期OP)
SUPER LOVE/こいこい7(こいこい7)
迷宮のプリズナー/JAM Project(スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE
ANIMATION)
サクライロノキセツ/yozuca*(D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜)
Peace of mind/angela(蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT 〜single program〜)
次点多すぎ。と思わないでもないですが、絞りきれなかったので(優柔不断ですいません)、こんな塩梅で。全てのジャンルを含めると、年間で軽く300曲は聴いているのかなぁ…。放映本数の増加に伴って、付いてくる曲も膨大な数に…。聴くだけでも大変な時代になってきたなぁ…。
だらだらと長文を綴りましたが、楽しい・嬉しいことが色々あって趣味的には充実した年でした。誠に喜ばしいことに、当HPへの足跡も過去最高の数値に達しておりました。足をお運び下さった皆様、ありがとうございます。本当に嬉しい限りです。インターネットを通じて得た友人も増え、良きことが多かった一年でした。
皆様にも自分にも、また良い年が訪れることを祈りまして。
地底変動管理人 YoGAN
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