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   1 31 (火)   1/12終わり。

 
¢ミスター味っ子の料理を作ろう!!
 うは。カレーが超美味そう。アボカドオムレツあたり、チャレンジしてみようかなぁ…。
 



 

   1 30 (月)   不覚。

 
¢吉久直志の部屋 最近の出来事
 25(水)から楽屋日記っぽくなっていて、先週観劇したクロスダイバーの裏話など諸々。初回で音響が間に合っていなかったり(自分が見た回で、確かに音と合ってない動きもあったね)、勝平さんがインフルエンザで発熱していたりと、トラブルあったとか。さらにカブトの監督や村枝賢一さんもお越しになっていたそうで、映画化やら漫画化などの話に花を咲かせていたらしい。村枝画でクロスダイバー…やべー超見てぇ。映画も実現したらマジ見に行きますよ。
 千秋楽でクロスダイバーの
特別ヒーローショーがあったというのも、まっこと残念の極み。いくら練習を重ねようとも観客の目の前で演じること以上に、芝居の練度を上げる方法はないわけで、当然最終日に近いほど舞台としての完成度は高くなるわけだしなぁ…。今回はホントに出遅れてしまったのが悔やまれます。別の回の感想を見ると、
上演ごとにアドリブも色々あったようで、長沢美樹さんを前にして息吹マヤのモノマネなどもあったそうなw …DVDで補完しよう。

 
歌い初め2006
 昨日書き忘れ。趣味で参加してる徹夜カラオケで土日潰れてきました。上記のクロスダイバー主題歌や、JAMの牙狼〜SAVIOR IN THE DARK〜など、結構激しい曲が多かったかな。喉を痛めたり、翌日にイベント控えたりと、今までになくまったりした空間で、店の終了時間前に上がるというのも初めてでした。
 帰り際、周さんと讃岐うどんを食いつつ、最近は眠りこけて下車駅を過ぎることもめっきりなくなったと、言ったその40分後に、きっちり寝過ごして地元駅をスルーしてました。久々。自分は徹夜一晩でこんな状態だというのに、徹夜明けでサンクリに赴き、その足でHappiest Angelにも参加という慶さんには頭が下がります。去年から感じ始めましたが、無理が出来ない(利かない)年になってきたかなぁ…。そんなこんなで今年もどうぞよろしくです。
 


 

   1 29 (日)   リアリティ。

 
交響詩篇エウレカセブン第四期OP
 
 ネット先行で見ておりましたが、や。これはいいOPだ。
 まず曲のsakura、イントロでアメイジンググレイスを引用しているのに驚き。白い巨塔の影響もあって、=バラードというイメージが定着していたけど、ドラムスに乗せた解釈…コレ全然アリだわ。 どこか透き通ったようで、耳に残る
メロディラインも、何度も聴き直してしまう魅力があります。
 第一期に勝るとも劣らないスカイアクションも、躍動感ありまくり。サビに入ったところで飛んでいるLFOは、ニル・ヴァーシュかと思ったけど、スロー再生してみたら白いタイプ・ジ・エンドだわ。その前で涙していたアネモネと、飛び出していくドミニクに関係あるのかな? そしてヒゲ。なんでそんなにカコイイのw
 2回目のサビでは、お姫様抱っこキタヨ!レントンにぎゅって抱きつくエウレカ様子が実に微笑ましく、手をつないで乗り込んでいくところまでの一連の動画も、素晴らしいの一言に尽きます。
 最後は子供達の手のひらに惑星=未来が残って終わる。…コンテ切った人のセンス凄いわ。

 
仮面ライダーカブト
 「豆腐が崩れるだろ」
 ぶは。いろんな意味で、平成ライダーシリーズという要素に溢れているなぁ。これ以上傾けたら倒れるよ、という
ギリギリまでナナメな脚本。程よく過剰な演出。役者の香ばしい演技。マシンライダーということもあってか、ファイズをも彷彿とさせますね<主題歌がYU-KIというあたりにも。
 芝居に反して、殺陣やVFXはストレートに楽しめます。手応え充分。脱皮やクロックアップのアイデアもおもしろいし、デザインはストロンガーを思わせる懐かしさもあるし。25周年記念作品としての意気込みも感じられます。
鋭意視聴継続で。

 
ゾイド ジェネシス 第42話「密会」
 フェルミは風呂がセットでないと登場できないのでしょうか。そのフェルミの役割と、ソウタとのつながりも明らかとなった一話。ソウタはソラノヒトではなかったけど、どんなゾイドでも操れるというスーパー特性が。記憶が戻ってディガルドに戻るか、ミィ様との繋がりをもとめるのか。気になるポイントでしたが、反乱軍に合流でガチ。不安定な状態を脱し、ルージの独りよがりも修正されて、さてボチボチ話も佳境に入り始めるところか…? ドサクサに紛れて、ミィ様が変な夢みてたけど、この手のアホな映像を欠かさないところがゾイドジェネシスたる所以かね。

 
よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第4話「大切な人」
 能登ボイスの岡山弁、心がむずがゆいぜ! てなわけで、ヒロインがやっと登場。序盤の電話からは別れるような気配ありましたけど、しっかり心を繋げて帰っていったな。心の傷を彼女にぶつけて強引なキス、気が付けば朝を迎えていたりで、突っ走っていったなぁ。影山の挿入歌で過去の回想入ったときは、何事かと思ったけど、遠距離恋愛の寂しさ、繋がりを求める心理描写はおもしろかった。ケータイをぶっきらぼうに手渡すところなんかもニクイね。
 そして「おえん」w 同僚から上司から、からかわれるまくる内田だったけど、基地内で仲間意識が出来てきたって感じがよく出ていたなぁ。本郷まで「やれやれ…」と苦笑していたようだし、こういう連帯感の演出もいいな。
 イントロダクションと人物整理がついて下拵えは完了。来週から、いざ調理開始というところでしょうか。しかし、EDの影山曲は、主張が激しすぎて毎回笑ってしまう…w


 



 

   1 28 (土)   嵐の前の―。

 
ガイキング THE LEGEND OF DAIKU-MARYU 第10話「ルルの危機!!改訂の恐怖!!」 
 うーん、やはりというか当然というか、サスページ様が帰ってくる気配はゼロ。ま、それはいいとしてルルがヒロインらしい活動を始め、かつやはりダリウス人の血を引いているような気配もちらほら。メインヒロインにスポットが当たるのは構わないんですけど、最近シズカさん分が少ないくてションボリだなぁ。
 ここ数話はガイキングの合体オプションの紹介エピソードになっていましたが、よもやカニタンクまで合体出来るとはね。空・海・武装強化と三拍子揃ったところで、ついに巨人兵団を司る将軍ノーザが来週登場。サブ的エピソードから、メインストリームにのってくるか。

 
タクティカルロア 第4話「Kのある風景」
 話のベタさ加減には、父ちゃん情けなくて涙も出ねぇ!たりらリラ〜ンで作られたベタドラマの如き、怒濤の展開でしたが、なぜか楽しくて仕方なかったです。ボディラインの際どい、けど絶対にラインは割らない描写も、相変わらずの徹底ぶり。シーンそのものよりも、決してエロスを欠かさず・クオリティは落とさずで邁進する、スタッフのこだわりに愛着を感じてしまうね。
 
漂介がパスカル・メイジに帰ってくる動機付けもどうするか楽しみにしていましたが、あっさりすぎだよw ぬけぬけと状況設定を拵えてしまう脚本の胆力にも、こやつめハハハな気分で楽しんでいます。
 漂介は七波姉の弟とされていましたが、名字の違いからしてやはり義兄か、弟のようなもの扱いかな。コンパスを落とす&着替えに鋭くカットイン→足がもつれてLET'S KISS。王道中の王道、ベタオブベタ。なのに、なんでこんなに楽しんで見ていられるんだろう。不思議だ。
 テロリストも着々と作戦を立てて狙っているし、パスカル・メイジは新武装もありで、来週には熱い展開が期待できそうだ。
 キャラがアル程度把握できたところで、OPを見るとまた一味違う趣があるもので(開放感たっぷりの曲もいいね)
七波と副長ともう一人、写真の陰に隠れた人物が、3話の最後にシルエットで出ていた人物なのかな。


 



 

   1 27 (金)   苦段、

 
ローゼンメイデン トロイメント 第12話(最終話)「少女」
 結局、収集つかずで終わってしまったかなぁ…。泥沼のバトルロイヤルの最後はどんな決着をつけるかと思えば、お父様-神-降臨で、リセットボタンが押されるという豪腕でねじ伏せる展開…て、なんだこれ。銀様復活劇の真実も投げっぱなしで未回収。最後にめぐが出てきても、なんの感慨も湧きやしません。
 「さあ、くんくん探偵の始まる時間よ…」で締めくくられたときには、リモコン投げ飛ばそうかと思ってしまったよw
 
 総評。
 深紅の心の傷、ジュンとの関係を描くには時間が圧倒的に足りなかったし、そもそも、オリジナル脚本が進むべき方向を見誤ってしまったのかなぁ…。作画にもやる気が全然感じられなかったし(作画監督まで外国人だったときもあったし…)。ドール達の他愛のない日常を描くだけで充分だった気がします…結果論ですけど。
 結局のところ、銀様復活を描きたかっただけだったのような第二期シリーズでありました。なかったことに出来ないものか…。

 
Fate-stay night 第4話「最強の敵」
 
 イリヤがぁぁぁ。
 うーん…w 凛は4話にして大分違和感がなくなってきたんですけど、門脇ボイスに馴染める日…来るんだろうかw
画に関してはまるで問題なし。悪魔っこらしさは存分に出ていると思うんですが、声が…あまりにw
 バーサーカーも声がついて逆に迫力が落ちてしまったような…。初見ではそんなイメージです。この先どうなるかはまだ未知数ですが。

 
 動画が辛い…。
 脚本はセーブしているのが判るんですけど(問題提起・伏線を先にドンとバラ巻いて、解答を少しずつ回収していくような手法なかな?)、映像面はいっぱいいっぱいな気がしてなりません。多少抑えていたのかとも思っていましたが、もうここまでくると迫力不足は否めないか。バーサーカーって遙かに圧倒的だったと思うんですが、伝えきれて
いないのかなぁ。一列目3コマもそうですが、動作に移る前・後のショット(静止画に近い)は色彩もよく、様になっているのですが、それだとゲームと同じなんですよね。アニメはやっぱり過程の動きを見せてなんぼでは…? 今回は特にゲームと同じカットを、セル画に起こし直しているショットが多かったので、余計そう感じてしまえたり。

 
 キャス子さん登場。
 前髪をフードから出しているのいいね。鼻近くまで被っていたゲーム版よりキャラとして輪郭がはっきりしてるし、
女性らしさが強く示されている感じ。
 士郎のメキャっていうやられっぷりも、やっぱり動画が厳しいかったか。血が弾けるエフェクトなんか入れず、アニメらしい描写で勝負すればいいのに。目覚めまでに入る切嗣の死に際も、このシーン単品として見るとすごくいいんだけど(この場面は作画も綺麗だったし)、周りの状況と合わせると少し違和感があるような気がします。まだキャラに充分感情移入できない状態で、回想に重要なシーンもってきても…。現時点ではそう思いますが、中盤にかけて、この描写が活きてくるのだろうか。

 
 またしてもBパートは対話中心で。
 凛と士郎の会話長かったなぁ。3話であんだけ(1/25日)やった後で、カメラポジションを替えるだけの対話が続くとさすがにキツイか。キャラクター同士の対話分、台詞が多いアニメだけに、このあたりの見せ方は難しいのだろうね。
 その後の、凛と桜の遭遇はおもしろかったね。二人が既に知り合いである、という関係性を唐突に突き出す点も、アニメのみを見る人にとっては引きつけられるところかな。二人の顔を重ねる意図的な演出もいいね。凛の髪に士郎の残り香を感じたようにも見えてしまうけど、HFルートの内容をどれだけ絡ませてくるか、大いに気になるところで。

 
 タイガー…。
 なんつーか、アニメ版での清涼剤になりつつあるような。ちょっと裏返った
伊藤美紀さんの声には違和感バリバリなんですけど(もっとくだけて堂々としたイメージがあるせいか)、でも逆にこれでいいかなとも思えたりで、いろいろ悩みつつ鑑賞しています。
 凛と訣別した後は、セイバーと士郎が互いに聖杯戦争に関する意志を伝え合う場面へ。物語のプロローグは2話で終えていたけど、これからが聖杯戦争の始まりと相成り―― 。さあ、殺し合いの始まりだ。
 



 

   1 26 (木)   大転機。

 
¢『バジリスク』木崎文智・千葉道徳インタビュー 第2回 演出プランとクオリティコントロール
 >木崎 つまり、ちゃんと乳房が映ってるんですけど、トップがないので変なふうに見えるカットがあったんです。
 >    それは、描き足して撮影処理を意図したものに戻すというか。

 >―― DVDだと乳首が見えるとか、そういう事ではないんですね。
 >千葉 見えるかもしれない。

 D・V・D!D・V・D!

 舞-乙HiME 第16話「約束だよ!」 
 
 明暗。
 まあ、ニナとアリカが勝ち進まないと嘘だよね。これでトモエの妬みゲージはさらにヒート。+-両方向に物語が深く展開されていきそうで。シュバルツからの黒い封筒も一斉に配られてるし(お母さんの後ろの子に激しく気をとられてしまいましたが)、コーラルのオトメにも封筒が! 影に映る髪型ではサイドが跳ねてるけど、レギュラーで該当するのは、イリーナヤヨイくらい…? ひぃー。

 
 新OPもきたよ。
 うは、カコエエ。OP曲よりも挿入歌として映えそうな曲だなぁ。終盤のいいところで、グッと盛り上げてくれそうだ。
冒頭の構図は明らかにSEEDのパロディだけど、オマージュというより挑戦的に見えたり<OPの構図は、本編でこうやって活かすものなんだぜっ!てな気概を感じます。
 予科生達もマイスターとなっているようで、トモエの毒々しさったらないなw ニナはチャイナ服っぽくてシンプルな配色がいいね。本話で指名されたナオを含め、五柱も登場。スパイダーネットの意匠も実にらしいし、ナツキのローブ姿も本邦初公開…て後ろから二人目!セラ・ギャラガーでは…w マスクはどうみても電童<遊び心豊かだw
 マシロがアスワド達と一緒にいるカットもあり、勢力も大きく変わるのかな。舞衣もシルエット晴れてついに登場。
レナからアリカへとフェイドしていく演出も巧いし、ニナVSアリカという運命的な戦いで締めるラストまで見事。
 一期はキャラクターの個性・関係、世界観などを伝え、二期は激動するストーリーの深みを除かせる。それでいて一個の映像としても確立しとるのよなぁ。OPの役割を充分にこなした上で、これだけ魅せてくれるとは…。OPひとつをとっても、舞-乙HiMEの高さが望めるというモノで。

 
 蠢動。
 ニナとアリカが一生懸命励む裏では、大なり小なり陰謀の渦が…。チエがトモエの動きを把握しつつも、トモエは己の非を認めず。エルスは現場目撃の段階からして死ぬスメルが…。逃げて逃げて!とチャットでわいわいやってましたが、つくづく非業な属性だ。

 
 ナオ、うしろ、うしろー!
 一番望まなかった者に、位が与えられるという悲劇w その上、まさに悪言をついたオールドミスが、背後に……合掌。雲のジュウザみたいに飄々としていたけど、これで重責を担うポジション入り。前シリーズよりずっと親しみが湧いてきたなぁ。
 そしてアリカ、上、上ー!や、もうトモエのこのつり上がった口と影のつく眼差しがたまらないです。状況証拠だけでも犯人は明らかだろうに、お咎めなしなのか…。エルスは早くも今週に死亡かと一瞬思ってしまったよ。でももっと効果的で、ドギツイ場面がこの後に控えてそうで、まだまだ油断できず。

 
 風雲、急を告げる。
 セルゲイの額の傷はニナが付けたものだったのかな。二人の出会いが細部まで描写されたことはなかったかな。アリカと同じ歌を覚えていることで、ニナ→レナの娘説は濃厚になってるし、出生の秘密と合わせて後に語られそうな…。というかセルゲイに出会うまでは見ておきたいね。
 気持ちに整理を付けたはずなのに、それでも抑えきれない想いを抱くアリカ。このへん、思春期の女の子をきっちり描き込んでいるなぁ。そしてお披露目。シュヴァルツの工作により、トールハンマーが発射。これで大戦の火ぶたがきって落とされることになるのか。ニナとアリカが初めて舞闘したときを彷彿とさせながら、その規模は桁違い。激動の時代へ突入ー。益々持って目が離せなくなってきたっぜ。

 
 最後の提供画がまたなんとニクイ…。

 SoltyRei 第14話「心覆う闇のために…」 
 
 ギャー!マジで死んでるー!
 死体安置所から幕開けて。銃とプレゼントの遺留品が泣けてくる…て、なぜここにインテグラが? 何かを確認するかのように、裏から見つめていましたが…もしかして。

 
 墓へ。
 アンダーソン弟から鉄拳を喰らうロイでありますが、ラリーが何も言わないところが、さら辛い…。本話は静止画を用いて、ゆっくり&しっとり悲しみを描いていたけど、作画がちょっと崩れていたのが残念。間の取り方や視線の動きなど、演出は良かったし、出演陣の演技もしっかりしておったのに。ソルティ役の斉藤桃子さんも随分成長したような感じだ。

 
 仮面の男の微笑や…?
 「ある意味、役に立ってくれた…。」の台詞と冒頭にいたインテグラ。そして、本人と判別するのも難しいほど損傷
した遺体。やっぱこれローズ生きてる?いわゆる、るろ剣における人誅な気配が急上昇。オーバークロックの特殊
能力であれば、あの瞬間でも助けることが可能だったろうし、元々、ソルティと合わせてローズを狙っていた仮面の男が、被検体として確保した可能性は充分にあるかと。
 そんな裏工作を露ぞ知らず、料理に励むソルティが一途だなぁ…。ミランダに習ったとっておきのロールキャベツが、こんな伏線になるとは。

 
 「お前のせいでリタは…!」
 ジェレミー生存の報を目にしたときの形相は凄かったのに、侵入して本人を目の前にして水差しを砕くだけってのが、なんだか味気なかったり。銃口を向けるとか、そこにソルティが駆けつけるとか。ソルティレイの脚本でそれだけのシーンがなかったことが不思議。ロイの葛藤やソルティへ当たり散らす布石がないまま、合流した展開へ繋がってしまったのには、少なからず違和感が…。
 「何が判るって言うんだ!お前みたいな機械人形に!」
 言ってはいけない一言を、口に出してしまった…。今まで築き上げてきた家族としての関係が砂上の楼閣の如く、崩れ去る瞬間。やべえ。ソルティレイおもしろすぎるぜ。

 
 それぞれの想い。
 アクセラがなにやら特殊な実験を受けている様子でしたが、これは何かの前フリかな? RUCの動きが本格的になり、メインストーリーが動き始めたよう。
 以前、アクセラとソルティが出会っていた伏線もここで活かしますか。お風呂にまで入れてあげて、やさしい娘だ。冷めたロールキャベツを見て、自分がどれだけ罪深いことを口にしてしまったかを悟るも、後悔先に立たずのロイ。
そういえば、アクセラとの出会いもとっておきのロールキャベツの回だったんだよなぁ…くはぁ。そして酒に逃げることしか出来ないロイ。カーシャに同じコトが起きたら…と口論で言い返されたミランダが、愛娘を見守るシーンが…また泣けてくる。アクセラの元も飛び出し、どこへなりと消えていくソルティ。この迷走にゴールがあるのか。くそう、こんなに気をもたせる作品になるとは思いもしなかったぜ…。
 



 

   1 25 (水)   進化。

 
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第3話「はずむの心、やす菜の心」
 作画綺麗だ…。今期の新番でトップじゃないかな。ただ後半に出てきた犬の描画が、キャラ画とここまで差別しなくても…というほど投げやりなのが笑ったw 目が線一本でDr.モローの漫画に出てくるみたいだったよw
 話ははずむ性転換の原因をつくった宇宙人がやってくる、というコメディタッチなハプニングから始まり。バラエティ色豊かな宇宙人だ。新谷節全開で天然のプウは、水谷:並子と同じく、その普遍ぶりにホッとします。
 けど、後半はしっかり心理描写に徹し、腰を据えて描き込んでたなぁ。ちょっと異質で淡い恋心を、言葉でなく表情で見せる。作画レベル高いので、素晴らしい表現力で。やす菜ビジョンからの男子・お父さんの見せ方も巧い。ついhollowのアヴェンジャーを思い出してしまったけどw 力を注ぐべきポイントをしっかり抑えているね。
 友達から…と関係を修復したやす菜、そしてとまりを含めた三角関係がどのように進展していくか。同じエピソードでも、漫画とは異なるアプローチもあるので、アニメ版はアニメ版で充分に楽しめていけそうです。来週の作画も綺麗に見えたし。

 
IGPX-Immortal Grand Prix- 第14話「新たなる挑戦」 
  新OSも搭載し、チャンピオンの余韻に浸るチーム・サトミ。テラスに出てカニンガムと対峙するシーンは、サイバーフォーミュラSINの加賀とハヤトを思わせるなぁ。1シリーズを終えて、キャラの個性が掴めてくると、こういうパーティの場面なんかは面白くなってきますね。ヤマーの本気混じりな冗談がイカスよ。新チームの謎めいた気配も、いい雰囲気醸し出しているし。各チームから狙われることに、一人プレッシャーを感じるリズの不安な様子も程よい緊張感。
 今度こそカニンガムに勝つ、と息巻いていたけど、初戦のエッジレード戦では、地に足がついていないような状態で、圧倒的な劣勢に追い込まれる。優勝といってもチーム・サトミの実力は、他のチームと大きく変わるものでない。現実を認識したところで、去年からまるで進歩してなかった本性をむき出して開き直る。けど、その勢いによって昨年は勝利を収めたチーム・サトミ。サトミらしさを取り戻し、初陣を勝利で飾れるか。相変わらずヒキもいいな。
 優勝チームが浮き足立って、翌シリーズの初戦から痛い目を見る、というのはレースアニメの古典的なストーリー展開だけど、一度頂点を極めてからフラットに戻るだけじゃ足りないものなのかな。定番ではあるけれど、キャラごとの心理描写もいいし、冷静に見極めるコーチもいるし、対戦相手のエッジレードも、フォワードだけでなく周りのキャラを使い、物語の幅を拡げてきた。作品自体はきっちり締めてきているね。
 しかし、優勝して資金も潤沢になっただろうに、未だにバトル用の特殊装備がないのかな。

 
劇団ヘロヘロQカムパニー「闘え!クロスダイバー!!〜改造され果てて…〜」
 土日が瞬殺だったので、平日チケットでなんとか観劇。
 カプセル兵団の吉久直志さん作・演出、石ノ森プロの協力とあれば期待値も高まるというものですが、いやはや、想像以上に素晴らしい舞台でした。
 物語は地上を支配していた古代人達、地底のグランダーク、海のマリンナーダ帝国、空中帝国ヴァルハリアの3つの勢力に、主人公がたらい回しのように拉致され、立て続けに改造されてしまうところから始まる。改造され“果て”て、というサブタイはこういう意味のようで。地のグランダイバー、天のスカイダイバー、海のマリンダイバーと、改造を施した勢力ごとに3タイプの変身をこなすものの、各々の変身形態に個別の人格が存在し、主人格が苦悩しながら組織に復讐を果たしていく、そんなお話。中盤まではこの3勢力との戦いを基本としながら、後に大きな転機を迎えるのも、吉久脚本らしいどんでん返しでした。ストーリーの基本骨子に、坂本眞一の読切漫画「BLOODY SOLDIER」を思い出しましたね。カプセル兵団の舞台も今まで何本か見ていますが、その中でも1,2を争うストーリーでした。

 仮面ライダーという固有名詞が使えないので、クロスダイバーという名称になったそうですが、中身はそのまんま特撮作品(劇中でもライダーじゃないの?とボケ入れてたし)。冒頭のOPムービーからしてクオリティ高すぎ。普通に
TV放映しててもなんら遜色のない映像で、担当を調べてみたらセイザーXに絡んでる人だった。主題歌も終演後にダッシュで買ってしまったよw
 舞台の基本演出であるパワーマイムも、本家カプセル兵団に迫る勢い。ただ、やっぱり独特の演出手法なため、ボディランゲージがうまく伝わらってこない人もいたかな。声の張り・滑舌・体のキレ。体一つで全て表現するのは、大胆で斬新で見応えのある演出だけど、逆にいえば演じ手の実力が一目瞭然になる怖さもあるんですね。武器や防具なども、全てそこにあるものとして役者が表現しなければならないし、殺陣の出来にもストレートに反映される。一部の殺陣において、キレが悪かったように感じられたのは、キャスト全員が平均していなかったからなのかも。
 とはいえ、ちまちました失敗なぞ吹き飛ばしてくれるくらいのパワーが、舞台にはありました。そんな荒削りさも生の芝居を見る醍醐味だし。生身からダイバーシリーズへの変身シーンも、魅せてくれたなぁ。以前、カプセル兵団の芝居を見にいったとき、カメラを強く意識している芝居と友人が評していましたが、まさしく。目の前で舞台を見ているのに、同時にそこがTV画面のような錯覚を覚えるアンビバレンス。や、これは本当に見てみないと、伝わらないかもしれませんが、この奇妙な空間を作り出す演出は、一度クセになるともうやめられない。
 吉久脚本らしいパロディも全開で、関さん演じるヤマトが携帯電話に555入れて変身するときには、会場も大いに沸いてました。南斗五車星やジャンプネタは、女性比率が高い(男女比1:20くらい)会場では、いまいち受けが悪かったようですが、自分にはほとんどツボだったなぁ。パトレイバーの帆場英一ネタなんて、マニアックすぎるよw
 キャストによるコントも、いいリズムで展開してました。途中どこまでが仕込みで、どこからがアドリブかわからなくなるほど、ギアが噛み合っていましたよ。やっぱりこれも舞台の大きな楽しみ。長沢さんのキレ芸も随分磨きが掛かってきたね。エビーカの部下がシュリンプーていうネーミングもベタだけど笑ってしまった。
 最後の最後でパンフレットと冒頭の映像にあった○○○ダイバーがスーツで出てきたときは、度肝抜かれました。完成度高すぎる…これ、プロが作ったスーツじゃね? 本編では舞台用の衣装のみで、最後にこんな隠し球をもってくるのもニクイなぁもう。
 正直、小野プロデュースのワンパターンぶりにはいい加減食傷気味だったので、良い意味で旧態依然とした作風をブチ壊してくれたと思います。自分の中で、ヘロQといえば、最初にみた「からくり雪之JOE変化」がフェイバリットNo.1でした(思い出が美化されているのかもしれない)けど、本公演は、それに勝るとも劣らないものでした。こんなにも、舞台で興奮・感動したのは久しぶりでした。
 追記:冒頭のOPムービーに「石ノ森章太郎先生に捧ぐ」とありましたが、本日1/25は石ノ森先生の誕生日だったそうで…しんみり。

 



 

   1 24 (火)   新!

 
¢もう萌え〜なんて言うのは古いよな
 ccmz!!
 



 

   1 23 (月)   世に溢れる才。

 
¢メイドちゃん(DEVIL BLUE)
 一週間くらい前におもしろいweb漫画のニュースをとりあげましたが、ここのメイドちゃんはかなり好き。怠田とメイドちゃんのパワーバランスが、素晴らしすぎます…。
 



 

   1 22 (日)   リアリティ。

 
よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第3話「苦しい仕事」
 徹底したリアリティを追求するアニメだわ。燃料計算とその数値に対する引き返しの判断。ベテランの冷静な判断に新米が私情を差し挟む。地味なシーンだけどドラマしてるね。給油のため護衛艦に着艦する場面も、やはりアニメの動きとしては地味なのに、艦長と副長(?)の対話が、充分すぎるほどの緊張感を生み出してくれますよ。アニメは動いてなんぼ、というのが持論ですけど、こういう精密な“動き”も一つの極みではないかと思えてきます。
 給油を済ませたら今度は、街全体が停電で着陸ポイントを捉えられないハプニングが発生する…が、かき集めた車のライトを照らす切り返しには、ハリウッド映画を見ているような錯覚を覚えましたよ。アニメという媒体だど、救命病棟24時や海猿のようなドラマに近い感じがしますね。実際、中年のおっさん役には、ベテランが揃っているので、渋いこと渋いこと。
 そして女の子の死亡という衝撃のラスト。胸を打つ話だったし、サブタイ通りに、苦しい仕事の現実を突きつけられて、隊員として業を背負っていくドラマがあった…。と理解出来るのですが、災害時に親が子供から目を離すという事件の発端で感じられた不自然さが、最後まで尾を引いてしまった…。作為性というか作られた感が拭えなくて、感情移入が出来なかったです。小さなほころびが、大きな穴に拡がってしまったよう。リアルを追求するアニメだけに、いかに自然に・淀みなく物語が進行するかが肝要ですな。大きな可能性を感じているので、この序幕以降にこそ、真価を見出したい。

 
HELLSING I OVA DIGEST FOR FLEAKS
 
 「エェェェェェィィイィメェェン!!!」
 うはwwww若本アンデルセンキタコレ!! このキャスティング変更だけでも、一見の価値ありと断言したい。てかします。中田譲治VS若本規夫、夢の対決降臨。言葉の端々から溢れる重厚な響き&渋み。くはー。嘲りと侮蔑の台詞に、背筋がゾクゾクして、得も言われぬ快感を覚えるてどういうことよw 野沢那智さんの荒々しいアンデルセンも素晴らしかったですが、若本ボイスを一度耳にしてしまったら離れないですね。まさに猛り狂う神父。
 キャラクター描画においても、OVAだけあってクオリティは極めて高し。平野耕太テイストがばっちり出てますよ。
漫画版がフルカラーで動いているような印象。ギャグタッチへの移行もスムースで違和感ないし。今回の特別編ではなかったですが、セラスの壊れっぷりや、出来ればハルコンネンも見たいなw ウォルターは台詞すらなかった気がするけど、その佇まいだけでもなにか感じるものがあるね。ジジイが格好いい作品て、やっぱりいいなぁ。
 そしてなにより動画が超絶。人が動く際の動画―アニメの基本としてある法則性―を破り、明らかにアニメの動きとしておかしさを覚えるんだけど、そこに人外のモノとして認識させる表現力が生まれ、凄みとして写るんだろうか。この動きとCMで流れる楽曲がマッチに、シビれました。
 歯の一本から、血の一滴まで、精巧且つ大胆に描かれたOVA版、HELLSING。これは期待するなと言う方が無理な一作になりそうだ。
 



 

   1 21 (土)   衝撃の、

 
ガイキング THE LEGEND OF DAIKU-MARYU 第9話「さらば南方将軍明日に向かって撃て!」 
 サ、サスページ様がぁぁぁぁ!w 前触れがなかったわけではないけど、カウントダウンの秒読みが3くらいだったのに爆死。うはwww 話のメインもリーさんのリベンジにあって、そこらの雑魚と大差ない扱いでサヨナラ。さすがだサスページ様。てなわけで、死に花を咲かせることなくあっさり逝ってしまわれましたが、実はしぶとく生き残ってて、特攻まがいの一撃を繰り出してきそうな気もするんだけどなぁ…てかして欲しい。んで最後はやっぱり「見苦しいぞサスページ」と、ノーザに一刀両断で華々しく散って欲しいものよ。

 
タクティカルロア 第3話「微笑と素顔」
 ばいんばいーんのぼいんぼいーん。3話で水着祭りをもってくる速攻。序盤、軍幹部と
七波姉の駆け引きは、なかなか見どころありましたけど、会議が終わればあとはひたすら水着・半裸路線を突っ走るのみ。毎回、必ずその手のシーンを用意し、且つ、作画への力の入れようというスタッフの男気には、感動すら覚えてしまったなw noritoさんが「古き良きパイオニア作品を思い起こさせる」と喩えていましたが、全くもってその通り。好き放題やりつつも、話はしっかりまとまっているし、現実にはありえないフィクションらしく、エンターテイメントしてていいんじゃないかな。
 護衛艦狩りのテロリストのメンバーにいたシルエットは、軍ないしはharu-nico警備保障に内通者がいる伏線か?漂介もどうやってパスカルメイジに残るのか。前哨戦を終えて本格的に激突する熱い展開にも期待がかかります。
 



 

   1 20 (金)   メディアミッックスに生じるの命題とジレンマの境界論。

 
ローゼンメイデン トロイメント 第11話「薔薇園」
 うーん…。開始当初はそれなりにおもしろかったのに、気が付いたら鑑賞意欲をなんとか起こして見る域に…。
一体なにがそんなにいけないのかと考えてみても、なかなか答えが見つからない(作画レベルは除外してます)
キャラクターの個性はおもしろいし、思い入れもできるんだけど、話そのものがつまらないのかな。先週の雛苺のように、キャラクターに絞るとグッとくるのに、メインストーリーが進むと途端につまらなくなる。ジュンと深紅の関係が描かれないまま、ドール達だけで勝手に盛り上がってしまっているのも一因でしょうか。あとは薔薇水晶とのパワーバランス、深紅の心の傷など、もどかしさが募るばかりで手応えがない…。最終話で、溜まりに溜まったフラストレーションを晴らせるような展開が来てくれれば、この感想自体、脚本家の手のひらでで踊らされていたと、喜べるのですが…。

 
Fate-stay night 第3話「開幕」
 
 さあ待望の、作中で初の宝具発動が来まし――― あれ?
 迫力ねー。プロモで気になっていた剣戟音の軽さは、ダイナミックなものに変わっていましたが、画が音についていけてない感じ。迫力不足をエフェクトでごまかしているように見えてしまったなぁ。ランサーが魔力を高めて、いざ
発動。「その心臓貰い受ける!」突撃したのに、空振りで1クッション置いてしまったのが、なにより勿体なかった。
なにゆえ飛びかかる勢いを逃がしてしまうかな。あれっ?と思ってる間にどーんと来られても、肩すかしだよ。
 逆に宝具の描写は、鋭角に曲がる軌跡を一本入れただけでフィニッシュショット。セイバーが「因果の逆転」と口述するけど、原作知らない人は、何が必殺でどれだけ特別なことが起きたのか、わからないのでは? わざと地面を狙ったランサー視点のカットインや、穂先の歪みを入れるなど、表現の方法はいろいろあったと思うのですが…。
宝具、サーヴァント最大の見せ場がこれでは、先行きが不安…。
 前後しますが、その前の対話は良かったなぁ。クラスを明らかにさせない。情報の漏洩が勝敗の天秤を左右する戦いで、戦闘中に情報戦をも繰り広げる。揺さぶりを掛けて看破されること・することを互いに理解しながら、そこに愉悦を感じるという救いがたい性。そこに全身全霊をかけた英霊同士の戦いの醍醐味が感じられるのですよ。

 以下大幅に脱線(媒体の比較論になってしまったのでアニメの感想を読まれる方は飛ばしてください)。
 別媒体で見ることで、逆にゲームの真価が見えてしまったり。テキストと静止画(エフェクト)で、あれだけの臨場感と迫力を生み出すってのは、物凄いことなんだなとつくづく思います。奈須テキストの力よ。
 ただ、アニメとゲームには、描写の手法と受取手の認識方法に、歴然とした違いもあるわけで。
 テキストでは、読者が地の文を読むためにかける時間は、作中で流れる時間とイコールでないのに対し、アニメは全てリアルタイムで進行しなければならない。読み手のリズムによって如何様にも変化できる能動的なテキストと、万人にわかるようイメージを統一してあとは一切受動的なアニメ。ビジュアルが少なめで、想像を膨らませられる点と(ゲームはイラスト多めな分、小説に比べれば限定されるけど)、完全に具現化してみせなければならない点でも大きな差があるといえます。
 受取手の自由度の違い、ていう表現がしっくりくるかな。読み手が漠然とイメージ出来る許容範囲。その自由度がノベライズで25%、ADVゲームで15%くらいに仮定しても、アニメではほぼ0%。受取手個々の内面にあるイメージと必ず齟齬が生じてしまう。このあたりがノベル系作品のアニメ化に永遠につきまとう命題と思うんですが、その問題が本話の戦闘描写で露呈したような気がするんですよね。
 圧倒的な密度と瞬発力を誇る奈須きのこテイスト。そこで魅せた宝具発動を、アニメではどう見せてくれるのか。
そんな期待を抱いて鑑賞した結果、その爆発力を表現できなかったというのは端的にまずかったと思うんですが、
動画に迫力がないという事実だけが問題ではない。
 媒体の質が違うことで難しい表現の一つがルビ。自分もどうやって表現するのか楽しみにしていたんですが、普通に「ゲイ・ボルグ」と言うしかなかった(そういえば、ゲームはゲイ・ボル“ク”だったけどアニメでは濁るのね)。これは仕方ない。「刺し穿つ死棘の槍」と書いてゲイ・ボルクとルビを振れるのはテキスト媒体ならでは。ダイの大冒険や
バスタードの呪文が判りやすいですが、漢字にルビを振るだけでイメージを固定できるってのは、やっぱりテキストの強みです。ただ、なればこそ、文字でイメージを伝えられないからこそ、アニメにおいてはその描写が命となるわけで、「刺し穿つ死棘」のイメージをビジュアル的に伝えられなければならなかったんじゃないかなー、と思えてしまう。
 2004年PCゲーム界を席巻したモンスター作が、どのようにアニメーションしてくれるのか。この点は非常に大きな見どころの一つになると思っていただけに、本話におけるクオリティは残念でならなかった。
 仮に自分がもつイメージとかけ離れていたものであっても、送り手が明確な意図を持って表現したものであれば、それはそれでおもしろいと感じられたと思うんです。けど、本話の描写にはそんな意気込みや覇気がほとんど感じられなかった。ここが最大の問題なんじゃないかな。この先も同じコトが起きるのでは…?という不信になり、ディーンがFateという作品を描く上で、引いてしまった限界線のようにみえてしまう…。
 媒体の違いから生じる課題を、どれだけ噛み砕いて表現できるかが、コンテや動画の腕の見せ所。アニメーターとしてのセンスが問われるわけで、どうかこの先は頑張って欲しい。


 
 立ち振る舞いはいいんだけどなぁ…。
 ランサーは槍を構えたときと、背中を見せるとき。雄々しく、颯爽としてカコイイわけですが、この去り際にはシビれました。台詞はほとんど原作に忠実だから、相対して口をきくときは、すごくいいんですよね。改行のポイントや行間の間みたいな抽象的な要素まで、アニメは具体的に描かねばならず大変なんだろううけど、いい雰囲気作れているように思います。ただ、セイバーの傷が全然見えない…。後に治療していたけど、どれだけの深手だったかは、後に語られるのかな。

 
 ROUND2、ゴーング。
 とは気づけなかった、振りかぶりショット使い回し…。突然のアーチャー強襲。上段の2コマ目のようにフィニッシュショットはかなり気合い入っているのに、どこか経過が抜けているような。完成度は低くないだけに、一箇所で粗が目立ってしまうのは、つくづく勿体ない。
 分割ショットはなかなかおもしろい試みで。ただ多用すると安っぽくみえてしまうかも。あとこの作品、縦のパンが多いのかな。凛の佇まいはすこぶる良いね。ニーソの特性とお嬢属性がよく現れていますよ。グッジョブ。

 
 ジョージ・ナカタ、キタコレ。
 プロモーションビデオでも何が一番凄かったかって、中田ボイスによる「フェイッ…ステイナイト…!」タイトルコールでしたが(今の予告どころじゃない凄みがあった)、言峰は期待以上の出来映え。衛宮の名字に口元を歪ませたり
(「ふっ…」ていう含み笑いだけでも中田譲治の存在感は揺るぎないね)、サーヴァント召還元の時代まで、伏線の示し方も絶妙だなぁ。士郎の過去を含ませる進みもいいね。
 Bパートまるまる聖杯戦争の概要とルール説明に使うのも、思い切った判断ながらよし。静止画ばかりだったけど内容に耳を傾けさせることに重点をおいたならば、巧いバランス(単にギリギリだったのかもしれないけどw)
 令呪の発音は、レイ“ジュ”と後ろにアクセントを置くと思っていたけど、“レイ”ジュだったのか。こんなところも音声ありきの発見だね。

 
 「改めて聞こう。選ばれたマスターとしてこの聖杯戦争を戦う意志があるや否や!?」
 うは。“最も崇高な願いと最も醜悪な望み”なんてフレーズもそうだけど、奈須テキストに中田ボイスは、この上なく映えるなぁ。逆に3話まできたら、凛より士郎の声に大きな違和感を覚えるようになってしまったり…。その凛も義理を果たしたと言うけど、セイバーを止めてくれたことに対して、という話が事前にないとおかしいのでは。描写から話作りまで、しっかりしているようで、どこか抜けている。妙な中途半端さが漂っているなぁw
 凡百の作品になるか稀代の名作となるや否や!? とか思ってたら、イリヤきとぅー!でも演技やべぇぇぇ。
 



 

   1 19 (木)   風雲、急を告げる。

 
舞-乙HiME 第15話「アリカ、泣く。」 
 
 コーラス三世よw
 これ以上ないタイミングで救出に入るセルゲイですよ。しかしオトメよ、ローブを纏わず徒手空拳では何も出来ないものなのかな。そうでないと話にならないのは判るんですが、一命を賭して国を守る存在に違和感があったり。
 そして服飾センスも微妙なら、ネーミングのセンスも笑える縞々団。揶揄しているのだろうけどね。二人が劇的な場面にいる同時刻、ニナが当然のように想いを寄せているシーンをもってくる。アリカが前に出るときは、必ずと言っていいほどの裏にニナをあててくる構成も、隙がないな。

 
 バレたー。
 ナオ→チエ→シホなルートでお白州行き。そしてトモエのダークサイドが凄すぎる<ゴミクズが…!たまらねぇぇ。銀様調の嘲りに背筋ゾクゾクですよ。チエはトモエが裏で意図引いていることを、薄々勘付いているのかな?
 しかし、シホは堂々と糾弾できる立場でもない気がするんですが…w いたずらと犯罪くらいに悪質である違いがあったということかな。

 
 星。
 お、なんかクローズアップされてきた。前シリーズは赤で今度は青。今回もまた何かしらのパワーがあるのか…。
アリカの行動はミスリードと判りつつも、シルエットでAパートを終える余韻に引き込まれてしまったなぁ。
 そして唐突に朝。アリカの空元気が痛々しく、ミーヤの姿がさらに痛々しい…。手紙は(後に)トモエからの餞別と言われていたけど、ミーヤに行動を強いるための脅迫のネタだったのでしょうか。中身確認せずに破いてるし…。

 
 がんばれ女の子!
 オトメのライバルとしてはニナ=アリカの軸、もう一方で契約・友人としてアリカ=マシロの軸。二つの軸がしっかりしているから、関係が深くなってくるとさらに面白味を増してくるんだろうなぁ。久々の登場とあってか、ツンデレ属性全開なマシロ。やっぱりセルゲイにあしらわれてたアリカ。けどセルゲイは、ヴィントブルーム女王を味方に引き入れておけという命令に背いたわけで…。うーむ。キスの前にみせた迷いは、愛情と理性の間で揺れていたからと思っていたけど、命令と私情で板挟みにある苦悩だったのか。そういえば、レナの旦那も今まで出てないですが、スターシステムによれば、やっぱり司馬なのかなぁ…。
 互いの痛みを察しながら、二人でわんわん泣くシーンもすこぶる良く。閉塞していた想いをぶちまけて励まし合う。アオイも自分ではマシロを立ち直らせることが出来なかったけど、満足げ。微笑ましく胸が暖かくなります。
 そんな純粋さとは程遠い、もう一方の関係。セルゲイとナギの始まり。「ナギ様、世界を…手にお入れ下さい。」な台詞が聞こえてしまったよw 額の疵もこの当時はないようだし、二人がアルタイを手に収めるに至った経緯・政変があったのか。物騒な二人の後に、アリカとマシロの始まりを描くところがまた対照的で巧いなぁ。

 
 オトメになる!
 序盤は犬猿の仲だった二人が、こうして認め合い、競い合うようになっている。友達でありながら、マスターとマイスターとしての関係にも近づきつつある。改めて、第一歩を刻んだような感じかな。すごく気持ちのいい話でした。
ミコトに押さえ込まれるナツキでも一笑いして爽快この上なし。

 
SoltyRei 第13話「distance」 
 
 始まりはレヴァント家の朝食。
 やっぱりぎこちない関係になっとるw 強がってしまうローズ、どう接していいかわからないロイ、二人を見て戸惑うソルティ。相談役のミランダ・カーシャ母子。家族愛がひとつのテーマであるだけに、感情の機微の捉え方は抜群にいいな。本人達は真剣なんだけど、それゆえに喜劇となり。中田譲治さんの演技がまた素晴らしいのですよ。
 そして仮面の男が二人のデータを見て取る伏線…。RUCにソルティとローズがどう関わるのだろう…。

 
 反発。
 頼まれたらイヤとは言えないソルティが、明確な拒絶を示す。義理とはいえ自分もロイの娘であるがゆえに、実の娘でありながら、ロイを拒絶するローズに苛立ちを隠せない。ロイの愛情を一身に受ける様子に、嫉妬している分もあるんだろうね。直後、娘の証とされるレコードを聴いて、涙するシーンにはぶわっときた。普段はイケイケなローズが、女の子らしい一面を見せるというギャップもあって。そしてそんなときに、まとめてくれるお姉さん。

 
 
 落ち着いた、と思ったら…。
 妻の墓前で報告。これからの生活よりも、ただ生きていたことを喜び、反芻するロイ。ここで気持ちの整理をつけていたようで、ローズもミランダに言われて用意したプレゼントをきっかけに、アイデンティティを見出す。それぞれ指針を見つけたその裏で、ユートの友人が危険な実験を…。
 現場で鉢合わせるロイとローズ。ロイの娘であることとローズであることを受け入れて自立する娘と、見守ることを決めた親心。気持ちが通じ合い、二人の距離が縮まったと思えた瞬間に――

 
 えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
 プチ・ブラストフォールとでも言うような実験失敗の余波で建物は崩れ…。この隙間で、これ生きていられるのか!?ロイへのバースデイプレゼントが割れて、手元に落ちているのが切ないよ…。うわぁぁぁヤバイヤバイヤバイ。おもしろすぎる、というか凄すぎる。コメディタッチで笑わせてくれると思っていた間隙を突いて、なんつー展開がくるかな。来週はちょっとこれ、リアルタイムで鑑賞せずにはいられませんて。



 

   1 18 (水)   金石。

 
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第2話「彼女は彼女であることを自覚した」
 やす菜はまだ遠い位置におき、とまりがメインになった話。やー、おもしろい。性転換がオープンにされたことで生じた弊害・問題のレスポンスも早いし、長馴染みとして過ごしてきた時間や思い出の織り交ぜ方もすごくいい。ブラを探しにいく話も、恥ずかしながら現実的な問題だしね。原作では、このとき既にやす菜が一緒にいたけど、エピソードを入れ替えて、原作とは違う組み立てにするのも、個人的に好感です。あと、あすたビジョンの作画気合い入ってるなぁw
 原作も取り急ぎ目を通してみたんですが、これがおもしろい。とてもあかほりさとるが絡んでいるとは思えない中身で<水谷優子キャラを除きw 別にあかほり作品を冷遇してるわけではないんです(シュラトは好きだったし、ラジオも聴いていたし、イベントにも足運んでた)けど、ある一定の時期を過ぎてから、あかほり熱は冷めてしまったんですよね。とはいえ善し悪しはともかく、注目せざるを得ない何かを必ず作品に注ぎ込んでくるあたり、物づくりにおける才能を持ってる人なんだろうなぁ。そんな人物評が自分の中に出来つつある現状に、かしましが出てきたとので、
軽く驚いています。全部が全部、あかほりさとるの才というわけでは勿論ないのだろうけど、原作もアニメもただ百合百合してるだけではない、趣深い内容が詰まっているよう。やー、これはとんだダークホースで。

 
IGPX-Immortal Grand Prix- 第13話「明日へ、」 
 
 ラストバトルキタコレ。
 前話のインドラガ・マノ攻略では、お荷物だったエイミーが、その借りを返すと言わんばかりに、リズをフォローする序盤の展開に、背筋を駆けるものがありましたよ。リアルタイムとスローモーションの時間軸を交差して緩急を付け、よりスピード感を魅せる演出にも目を奪われました(ちょっとやりすぎでくどくもありましたが)。
 カニンガムとタケシの1on1も俄然盛り上がってきたところで、「心の目」というキーワードには正直ガクッときてしまったなぁw 前話からあれだけ見事に決勝レースを描いてきたのに、決め手に安っぽい台詞が来るとは…うーんw
 んで唐突にIGマシンから、二人が剣を交えるイメージ描写へ…。心の目からこの不思議ワールド突入のコンボには苦笑するしかなかった。IGマシン描写に戻った後も、入れ込んだカニンガムがアタックを掛けてくるのですが、上記のストップ&ゴーで魅せる演出が、逆にくどく、手抜きに見えてしまったり。確かに超絶的なスピードであることは伝わるのですが、単調になってしまったのかなぁ…惜しまれてなりません。
 結果、バトルで消費した分、カニンガム機のエネルギー不足が敗因となって、チーム・サトミが優勝。カニンガムの領域に追いついていないまま、タナボタ勝利という決着も僅かに不完全燃焼。エネルギー配分、バトルの見切り、
スピードモード変形へのタイミング。戦術もレースにおける重要な要因なのだろうけど、こんだけ盛り上がったレースがそんな結果で終わるというのは、勿体ない。インドラガ・マノみたいな強烈な必殺技を繰り出して、なおかつバトルでなんら不利にならず、足先くらいの差しか付かないというパワーバランスもどうなんだろ。
 されども、IG1に昇格したばかりのチームが実力で王者を下すという展開であっても、それはそれで現実味がないし、落ち着けどころとしては良かったのかな。このあたりのバランスが、話づくりとして難しいところなんだろうね。
むしろ手枷足枷をつけられた(実力で勝ることができない)状況の中で、見事なレースを見せてくれました。
 気になった点をいくつか上げましたが、非常に素晴らしい話だったので、余計に粗が目についてしまったというだけの話。プレーオフから右上がりだった1stシーズンを締めくくるに、相応しいラストだったと思います。実際、録画任せにできず、手に汗握りドキドキ胸躍らせながら、リアルタイムで興奮してましたよ。

 
 やっぱりロケットジョージー。
 50kg太ったら、誰もロケットジョージと気づかなくなった…。ちょっと切ないけど渋いオチで。来期昇格の新ライバルも確定。ライバルチームが皆、チームリーダーとそのお付き(カニンガム、ファンティーヌ、ヤマー以外印象ないよw)、的なキャラクター配置なのがちょっと惜しいと思うので、この新チームを含め、もっと枠を拡げて描いて欲しいかな。
 ラストは広角にコース全体を収めてから、コース上にいるタケシを望遠で捉え、一気にフェイスショット。さらに動的に回転するカメラワークを見せたあとは、まだまだ頑張るぜとキッチリ締め。うん、いい感じ。
 最後のカメラワークが象徴的だったのでそう思えるんですが、「静と動」がこのアニメの基幹なのかな。OPからして静止画→動画と切り替わるし、本編でも緩急を付けた演出を得意としているようだし。この一貫した・芯のある取り
組みに、スタッフのこだわりが感じられ、そうした意気込みが結果に繋がっているのだと思います。2クール目以降もこの勢いを失わず、完全に“化け”てくれることを願いまして。




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