(光希桃Anime
Stationさん)
改編期恒例の終了番組の評価まとめー。新番組評価の方は入力を見落としてしまったため不参加に…(ノД`;)
今季は期待作やダークホースが多かったので、ちょっと痛かったなぁ…。
例によって、自身が評価を入れた作品をピックアップして記していきます。コメントを(一部)引用させていただいたサイト名は敬称略にて。
順位 |
タイトル |
評価平均 |
視聴継続数(率) |
1位 |
魔法少女リリカルなのはA's |
3.66 |
99
( 56.3% ) |
2位 |
ぱにぽにだっしゅ! |
3.65 |
115 ( 65.3%
) |
3位 |
ARIA The ANIMATION |
3.52 |
131
( 74.4% ) |
4位 |
ガン×ソード |
3.43 |
81 ( 46.0%
) |
5位 |
絶対少年 |
3.37 |
62 ( 35.2%
) |
9位 |
Rozen Maiden traumend |
2.65 |
113 ( 64.2%
) |
10位 |
銀盤カレイドスコープ |
2.52 |
96 ( 54.5%
) |
18位 |
To Heart2 |
1.74 |
69 ( 39.2%
) |
1位.魔法少女リリカルなのはA's
(評価平均3.66)
−個人評価:3−
作画の低迷を押しのけて、終盤の盛り上がりが末足となったか。ぱにぽにを鼻差でかわして1位。コメントを見ると最高!と褒め称える上位と、作画の乱れ、脚本の詰め込みなど、前作との差において、手放しで誉められない中位ランクの温度差が見えます。自分も後者の一人。
作品評価の基準は、脚本・作画・演出・音楽の4つ、というのが個人的な考えで、作画と演出面を鑑みると、4点を付けるのは躊躇われました。第二期シリーズとあれば、前作のクオリティと比較するのも必然で、その点においても厳しい点があったかなぁ。
ファン・一個人が作品に点数を付けるという行為には、自分も同人誌でOPレビュー企画をやっていて、毎回少なからず抵抗を覚える(それでも一つの基準としては、やはり点数付けという方法しか思い浮かばない)のですが、点数を付けることの難しさを強く感じた一作でもありました。あと、この評価をみて、冬コミで見かけた尋常でない行列の理由が、やっと判った気がします。
以下コメントより。
>最終回でのサイドポニーもお気に入り。欲を言えば成長後の姿での変身シーンが見たかった(駄文な雑記)
その思いもありつつ、されども、敢えて見せないところがいいとも。続編を…という声も多くあり。
>3.67くらいかな?
文句なしに「面白い」とは言えるけど「名作」とまで言ってしまうのは引っかかりを感じる。
>「おもろ」と「名作」の間くらい(鳴茂部屋
UNLIMITED)
あ、自分もまさにこの感覚。
2位.ぱにぽにだっしゅ!
(評価平均3.65) −個人評価:4−
0.004の差で2位に甘んじる結果。されど継続数では三桁を超えた3本の一つに入り、注目度の高さも考えます。極めて高い評価と言えそうです。概ね肯定的なコメントも多く、祭りを楽しんでいるような雰囲気が感じられました。
こうしてまとまった人数の感想を見ると、今までにないスタイル・センスにぶつかって起きあがった後、受け入れられる人とそうでない人に分かれたように感じられたり。
原作と異なる味を活かした、という意見をみると、昨今増える原作アニメの製作に、一石を投じたと言えるのかも。
あと全然関係ないですけど、現在放映中の時効警察は、ぱにぽにのセンスとスタイルを強く感じます。
以下コメントより。
>視聴者と製作者が共犯意識を持って見ることができたのも、成功の要因だったと思う。(EmptyCounty)
あ、これ確かにあったw 掟破りを楽しんでたし。
>キャラクター性やパロディ・黒板ネタだけではなく、演出やビジュアルエフェクトの高さも
>この作品の魅力だと思う。(明日はいつも新しい日記)
映像的なセンスは、ずば抜けていたと思います。不条理ギャグと見事に“噛み合った点”も超重要。
>オタ向け(それも割合高年齢者向け)のビックリおもちゃ箱のような作品だった様に思う。風変わりな事を連続して
>続けるのはスゴイパワーいる事なのに、それを2クール完遂させたスタッフには脱帽。(田代具)
サッカーや野球の大会で、「思いっきり試合を楽しもうぜっ!」と言って優勝しちゃったチームのような勢いを
感じました。
3位.ARIA
The ANIMATION (評価平均3.52)
−個人評価:4−
おお、これは意外だった高評価。継続数も堂々1位で、柔らかく暖かい作風に多くの人が惹き付けられたよう。
コメントを見ても程度の差はあれ、概ね好意的で、そもそもこういうタイプの作品を嫌いと言える人は、あまりいないのかな。第二期への期待感に触れる方も多々あり。好かれている作品、というイメージが定着した感じです。
以下コメントより。
>ただ友達と別れて帰路に着くというラストなのに、不思議と泣いてしまった11話。(▲SPRING
MIST▼)
うあー、自分も一番好きなシーンここです。ディフォルメ顔なのに、メチャメチャ胸が震えました。
>なんというか、「ありがとう」と言いたくなる作品。(Parallel
Universe)
こういう感覚は大事にしたいと思います。
4位.ガン×ソード
(評価平均3.43) −個人評価:5−
ありゃー、1,2位を争うかと思っていたら、意外に評価低めで。痛快・気持ちいい。キャッチコピーに偽りなしという意見や、ギャグとシリアスのバランスに触れる感想が多く、中位ランク付けのコメントを見ても、おしなべて悪くない。けど、評価はそれほど高くないという、ちょっと不思議な印象です。中盤の展開を中だるみ、と感じた方も結構おられるようで、中にはバッサリ斬り捨てた方も。人によっては合わない作風だったのかなぁ。自分の周りで、という限定的な話ですが、20代以下の知り合いは、あまりハマっていなかったような気がします。
個人的には、美学を極めた厳窟王とは異なるアプローチで、一つの極みに達した復讐劇と思えた作品でした。
以下コメントより。
>つーかね「海。最高。」(ブリッジ歩行はもうできない。)
カイジ、サイッコー。
>キャラクターを大切にし、娯楽性を何よりも大事にし、歯がゆさも涙も楽しさもエロもたっぷりで、
>そして最後の最後にカタルシスを忘れない、まさしくゴージャスなエンタテインメント。(Parallel
Universe)
こういうのをエンターテイメントって言うんだな、という格を知らしめてくれた一作でした。
>最後までクオリティが落ちることなく正に「駆け抜けた」と言うに相応しい(BLACK
CRUSADE)
作画レベルも数えるほどしか落ちなかったすなー。
>どうしてもスクライドと比べてしまうので星は4つにとどめた。(雑記--東ア大ニ法オ学タ部)
スクライドと比較される方が何人かおられましたが、個人的にはスクライドと同等かそれ以上と感じられたり。
>ロボもので商品展開を視野に入れない(少なくとも私にはそう感じた)作品だったのは
>珍しい気がする。(WIND
OF MOON)
あ、言われてみれば。造形の格好良さ(売れるデザイン)に拘っていなかったような気もしますね。
5位.絶対少年
(評価平均3.37) −個人評価:4−
殿堂入りは若干上位より少なくなりますが、2点評価も少ない。コンスタントに良作としての評価を得たように感じられます。コメントも、善し悪し・好き嫌いはともかく、内容を吟味し、丁寧に言葉を選んでいるようにみえて印象深いですね。この結果を見て「独特」の一言で言い表せない、面白味を楽しめた作品だと、つくづく思わされました。
以下コメントより。
>数年後に再放送でもして、次の世代のアニメファンが見ることにこそ価値のある作品。(アニ鳴館)
確かに時代を選ばない作品である気がします。10年くらいしたら、また見たくなるかも。
>アニメで空気を楽しみ、小説で心情を楽しむ。これがサイコーでしたな。(狭すぎる世界より)
携帯小説読めなかったぁぁぁ。
>名作だとは思うのだが、どこがどう面白いのか説明できない。その歯がゆさが
>またいい部分。(WAVEのブルーコスモス万歳!!)
絶対少年のおもしろさの本質を突いたコメントに思えました。
>田奈編はよくできていたけど、横浜編は蛇足にしか見えなかった。(光希桃AnimeStation)
>不思議全開の田菜編より、どろどろ心理を突きまくった横浜編が好きだ。(Parallel
Universe)
真っ二つw こうして意見が分かれる所も調査の醍醐味ですね。他にも田菜編と横浜編のギャップに差違を覚えた
人は結構いるようです。私は二つがあって「絶対少年」と思いますが、好き嫌いで言えば田菜編かなぁ。
9位.Rozen
Maiden traumend (評価平均2.65)
−個人評価:2−
113という視聴継続は全体の第2位で関心の高さを伺えますが、3〜2点に全体の74%が集中した点に、この作品の真価が問われているような気がします。第一シリーズの3.65に比して、ピタリ1.0ポイント評価を落としたのも、何かの啓示かと感じられてしまいます。
後半の詰め込みやオチに言及する意見が多く、下位にくるとさらに辛辣に。程度の差はあれ、クオリティを疑問視する声が、正鵠を得ていると思えるのが悲しいところ。
3期への期待を仄めかす方も結構おられますが、収集付かなくなった気がするのは自分だけでしょうか。
以下、コメントより。
>JUMが完全にいらない子でした。(shrewd
clover)
>ジュンが終始、物語の傍観者でしかなかった(アニ鳴館)
ここがまず失敗したと思う第一点で。ねーちゃんはもっと出番なかったし(ノД`;)
>事実、7話くらいまではとても面白かったが、
>後半で原作においてもまだ未消化のアリスゲームにまで手を出したのは失敗だった。(▲SPRING
MIST▼)
>ドール達の何気無い日常を見続けていたかったです。(アーベント)
>ラストの悲劇の必要性が理解できなかったし、そこに至るキャラクターたちの行動に
>説得力がなかった。(After
Dark- My Sweet.)
第二点。日常とメインストーリーを、どっちつかずにしてしまったところ。7話以前までは普通におもしろく、友人達と
一緒に鑑賞していたのに、気が付いたら自分一人しか見ていなかった…。
>茶番って言葉がこれほどふさわしいアニメもない。(Precious
Prize Platz -Annex-)
>なにもかもが中途半端。途中の伏線はたいがい出しただけだし、話も収拾ついてないし、こりゃ話数かけりゃ
>なんとかなるってもんでもないだろ。(ねこまくら)
>ありとあらゆるテーマが発散してしまった上に、どれ一つ決着を付けられずスタート地点で立ち止まったまま
>終わってしまいました。(人生しょせんはったり)
本音としてはかなり近いところが。雛苺の最後などは、前半のギャグと後半のシリアスが巧く噛み合って、引き
立て合っていたと思いますが、残りは料理人が素材の持ち味を殺してしまった、と思えてなりません。
10位.銀盤カレイドスコープ
(評価平均2.52) −個人評価:1−
あれ? こっちは思っていたより意外に評価高いw 作画のダメさ加減は誰もが認めているとして、ギャグアニメ、ラブコメとして見ればそれなりにおもしろい。或いは勢いを楽しむ、といった諦念ありきな視点で楽しんだ人が、多数いた模様。でもやはり原作を読んだ身としては、高いレベルのフィギュアスケート描写があってこそ、光るラブコメと考えてしまうわけで、斜に構えられなかった…。潔く見切ることも、開き直ることも出来なかった自分が、一番の負け組だったのかもしれません。
以下コメントより。
>最初はほとんど期待していなかったのですが、ふたを開けてみれば素晴らしいギャグアニメでした。
(パズライズ日記)
>フィギュアスケート物として観ればかなり不満は残るけど、ラブコメとしては楽しめた。(a-capriccio)
そういう視点であれば楽しめたかもしれません…が、本来はそういった作品ではないのですよぉぉぉ(ノД`;)
>リアのスケート教室って何だったの?(人生しょせんはったり)
なんだったのでしょう?w
>なんとも惜しい作品ちゃんとした環境で見たかったなぁ(頼逞byMETHIE)
この一点に尽きてしまうのかなぁ…。
>肝心のフィギュアの描写がねぇ……氷上のウェイトレスならぬ氷上の隠し芸大会はやめてほしかった。
(電脳アニメパス)
フィギュアスケートアニメではなかったということにするしか…。
>マスコミ絡みの話にばかりで、フィギュアのシーンが少なかったのが残念。ライバルキャラはおざなりだし…、
>まぁ描かれてもあのズッコケ作画では嬉しくないかも知れませんが。それでもギャグ漫画として見れば
>面白かったかな。(Elwood’s
身辺雑記)
世界のライバル達、完全に放置でした。マスコミ陣の方が作画綺麗だったというのは、どうしようもなさすぎるw
>最終回の「Alan Smi
Thee」や、1度しか無かった「リアとタズサのスケート教室」等を見ていると、舞台裏の
>ゴタゴタがヒシヒシと伝わってきて、何だか痛々しい。(Melog)
Alan
Smi Theeの意味を今頃知った罠。こういう事態を招くことは、原作者・ファンの期待を、プロデュースサイド
(現場サイドではなくて)が台無しにしたと言ってもおかしくない。二度とこのようなことが起きないことを祈りたい。
>なんだこれ…で終わった。見なかったことに何も後悔はない。(Parallel
Universe)
勝ち組。
18位.To
Heart2 (評価平均1.74)
−個人評価:2−
妥当と言えば、これ以上ないくらい妥当な評価で。コメントにおいても、販促目的とする意図がみえみえとの意見が大多数。ゲームを買わせたいという目的があっても、そうとは気づかせないようにすること(気持ちよくお金を出す気分にさせること)が、販促における大鉄則だと思うのですけど。ほとんどの鑑賞者(調査参加者をサンプルとして)に、気づかれてはどうしようもないね。
ここまで飽きられている結果を見ると、逆説的に「アニメ化すりゃそれだけでどうせ喜ぶんだろう?」というクオリティ度外視の商売っ気だけが、一層浮き彫りになったように思えてしまう。
以下コメントより。
>最終的には恋をするにはまだ早いという結論に達しましたが、これは原作ゲーム発売直後の放映としては
>妥当なところでしょう(JUNのホームページ 2nd Stage)
一理あり。されどゲームの存在なしに語れないのがつらいところw 狙いとしては悪くなかいけど、もう少し作画・
脚本・演出に力があれば、「続きはゲーム買って見ようかな」と思えなくもないのでしょうが。
>ヒロインを絞り込まないせいで中途半端になりがちで、消化不良。(もぞもぞちーむ)
ギャルゲのアニメ化につきまとうキャラルート選別の問題を、これほどはっきり示してくれた点は、反面教師として
評価出来たのでは…と思えたり。
>販促の効果があったのかどうか実に疑わしい。(神コップBloG)
まったくもって。むしろ逆効果であった可能性も否定できず、そんなオチ、というかケチがついた悲しい話w
○終サイト別きびしさランキング
順位 |
順位 |
全体を100に換算した場合 |
第5回 |
151/197位 |
76位 |
第5.5回 |
084/148位 |
56位 |
第6回 |
177/244位 |
72位 |
第6.5回 |
046/153位 |
30位 |
第7回 |
137/276位 |
46位 |
第7.5回(今回) |
116/176位 |
66位 |
見切り作品が多かったせいか、今回は甘めな位置どり。
○地底変動個別データ
データをまとめあげた光希桃さん、いつもお疲れ様です。
また参加された各サイトの皆様方、ご苦労さまでした。