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   3 15 (水)   ここ一番

 
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第10話「小さな嵐」
 
 恋愛同盟。
 お、今週は作画レベルかなり良い感じに戻ってきたね。とまりとやす菜の同盟に始まり、A・Bパートでそれぞれ
やす菜、とまりがはずむへ思いを寄せていく描き方も抜群にいいね。とまりとの友情を意識して、ちゃんとブレーキをかけるやす菜が、今までにない白さw
 ジャン・プウ達がいないため、一ギャグ入れてリズムが変わることもないし、気持ちを乗せたまま流れを追えるのはやっぱいいよ。…てことは、先生やジャン・プウ達いらねーのということで!?
 やす菜を心配しつつも、駅員に大して気配りを欠かさず、言葉を選んでいるはずむも、なかなかに好感。

 
 誤解きとあー。
 駅員がしきりに注意するものだから、とまりが轢かれたりせんものかとドキドキしてたけど、別の意味でハラハラな展開へ。電車はとまりの声を掻き消すためのアイテムだったんすか。
 この予期せぬバッティングから、後半でとまりが抑えられなくなる→同盟破棄な流れになるわけですが、とまりの来る時間を見越して、やす菜が仕掛けたという穿った見方が離れないw 実ははずむに抱かれて舌を出し、向かいのホームにいるとまりを嘲笑っている…わけはないんだけどついw

 
 髪下ろしきたー。
 ぶは。なんつー凶悪な装備を。なのはの最終回でもリボンを解くシーンにシビれたものですが、女の子が髪を解く仕草って、魅力の上昇値が半端じゃないですね、個人的に。あと、2コマ目のとまりが爆天童さんの画柄っぽく見えてしまったり。
 勘違いではあったけど、その結果、はずむに対して初めて好きと言葉に乗せるシーンも、神懸かっていましたわ。

 
 小さくない、小さくないよ!
 特大の嵐きとるよ。黒やすなも炸裂。あのギリッていう幕の閉じ方がたまらないな。とまりが誤解した状況から、
攻守所を入れ替えた構図になっているのも、本当に上手い。やー、これはアニメ版の展開は楽しみすぎます。

 
IGPX-Immortal Grand Prix- 第21話「決断」 
 
 ガゼルパンチ。
 結局、3対3のチームプレイ戦には続かなかったけど、ヤマーの気迫あふれるプレイで絶妙な盛り上がりを見せてくれました。腕をもがれ、ピットに入ったときの高笑いにも、器の大きさが見えましたよ。
 とって返せば、タケシ、リズの片腕をそれぞれ折り、圧倒的優勢に立つスレッジママ。チームワークなんて言葉はありはしない二人に、呆れるオーナー…苦労が偲ばれるw
 が、タケシの機転から失った左右の腕を互いに補う形でリズとのコンビネーションが炸裂。そのアクションとは別のアドバイスを出そうとしたところで、起死回生の一手をドライバーに生み出されてしまったアンドレの、微妙な空気にも一笑い。レースの激しいテンポと、ピットサイドの静止した間の使い方が絶妙です。
 そしてエイミーが絶好調すぎる。二人のお荷物的な存在に見えた今までの姿どこへやら。スピードモードの変形を利用した回避では、板野サーカスばりの動きを見せてくれたね。今週の動画は、素晴らしく冴えていたなぁ。

 
 そしてヤマーとタケシは刻が見え…
 って、この描写はいくらなんでもw そのまま以前カニンガムとの戦いであったイマジネーションの世界へとダイヴ。ヤマーは、普通に間柴だなぁ。リズとタケシの入れ替わりも、格ゲーのキャラチェンジに見えて、噴いてしまったよ。なんなんだこれw

 
 合体きとぅー!
 まじでエイミーがエースになっとる。二機を抱えてバランスをとり続けるテクニック、ルカとの連携も以前よりずっと
エイミーが主体となって指示出してたし、それこそタケシのスランプ復帰もこれくらい魅せてくれればなぁ…。
 そのタケシ、スランプにも決着がついたけど、結局、原因や立ち直ったきっかけが明確に描かれないまま、まとめに入ってしまった…。それなりにグッとくる場面なんだけど、感情移入しきれない寂しさが残るなぁ…。2クールの前半分を使って、あんだけフラストレーション溜めたのに、晴らすに足るカタルシスがまるで得られず…。なし崩し的に追えてしまったのは、至極勿体ない。
 そしてヤマー…。引退を掛けたレースでしたが、プレーオフの光明が…。

 
 こいつらもなにがしたいの。
 揺さぶりを掛けるつもりが、逆にしてやられ。未だにこいつらがちょっかい出してくる動機がよくわからん…。他の
上位チームにも、同じように仕掛けているわけでもないようだし、サトミだけに個人的な恨みがあるにしては、愉快犯的な心象が色濃いし…。うーむ。
 マサさんから新武装案もついにきたよ…って遅い!待ちわびた!これでバトルモードが追加されるか。カニンガムもタケシを認め直したことだし、プレーオフに向かってさらなる盛り上がりをみせてくれー。

 
 て、来週バカ話か! やば、なんだこれw
 サトミのレースはもうないからやりたい放題できるのか?思いっきり弾けてくれることに期待大w
 



 

   3 14 (火)   しわよせ。

 
¢月末の最終回放映スケジュールが超タイトに
 29日(水) IGPX 2話連続放映
 30日(木) 舞-乙HiME 2話連続
 
30日(木) SoltyRei 3話連続放映
 年末で飛んだ分が全部ケツに廻ってくるとは…。更新の遅れをなんとか改善しようと、日々藻掻いているところへ、この怒濤の放映スケジュールorz まあ好きで書いていることですし、頑張ろう、感想。まずなによりスケジュール・
チェックに漏れがないようにしないと。
 あとひとつ心配なのが、一週間待つことで熟成される面白味が、一気に駆け抜けることで消えてしまう場合かな。
 かつてキディ・グレイドの放映調整で、本来6週間かけて見るはずだった話が、半分の3週に短縮されたことがありました。おかげで主人公達の元を一度離れたキャラが、すごくあっさり返ってきたように感じられてしまいションボリ。
 視聴時間は同じでも、一話一話の間に間を置くことで得られる味わいもあるということで…。そのようなことが起きないよう祈るばかりです。
 全然話変わりますが、サイト巡っていたら、舞-乙HiME公式サイトのトップ画がナツキと舞衣のコーラル時代に。
オデコのバッテン良いなぁ…。
 


 

   3 13 (月)   STYLISH!

 
Ergo Proxy 第3話「無への跳躍/mazecity」
 
 OPきた。
 少し早めの新番組で3週前にスタートしていましたが、やっとOPがきた…て、すごいセンスだこれ。本編の映像も多少入っているけど、クオリティが高いのでまるで気にならない。テキストやフィルター掛けのセンスが抜群。以前、こんなデザインのブックカバーを持っていたけど、こういうセンス大好きですよ。
 3話までOPがなかったのも、本編を見て納得。ビンセントがこんな重要な扱いになるとは思いもしなかった…w
 村瀬修功といえば、ウィッチハンターROBINは結構好きだったので、こういうテイストはモロにストライクゾーンです。けど、人によっては好き嫌いがはっきり分かれる作品だろうなぁw スタッフの主軸も一線級のメンバーが揃っていて現状、作画動画レベルは言うに及ばず、世界観・ストーリーまでガッチリ引き込まれています。藤崎竜の短編に似たような設定を見た気がする(そちらはコンピューターの指示がなければ、靴下も履けない程極端なものだった)けど、アンドロイドに依存・管理される世界てのは、実におもしろい。
 リルの極端なアイシャドウや、プラクシーのバオー来訪者な姿など、デザインに対しての妥協は一切ないようで。
キャスト陣においても、
柴田秀勝ボイスのお爺さまが渋すぎるし、矢島晶子ピノの可愛さは返ってえらく怖い…。
 3話で導入部が終わり、これからが本筋。謎を残して考えさせるようなオチをつけずに、序盤の伏線をきっちり回収して、答えを出して終わって欲しいものです。大きな期待と共に鋭意鑑賞。
 



 

   3 12 (日)   よもや。

 
ゾイド ジェネシス 第48話「神の雷」
 
 ジーンがおもしろすぎますw
 開いた口がふさがらなくなってます神。暴走極まれり。ディガルドから離反したザイリンの活動により、ディガルド軍内部にも、反ジーン勢力が立ち上がる。ジーンの勢力に襲われる反勢力を救いつつ、ボラーと通じて機械兵の真実を訴えていくザイリン、その行動力も流石。
 反ジーン勢力との同盟に当初は猛反対するも、「俺の村を焼いたディガルドのヤツはぶん殴ってやるがな」と口にして、最後は賛成したガラガも熱かった。最近、めっきり出番が減り、大きな体の割に存在感薄くなっていたけど、
やっぱりどんな世界にもジャイアンタイプがいないとね。
 そして愛しのルージきゅんとついにご対面のザイリン。出会った頃にあげた本の下巻を贈呈する、ニクいプレゼント攻撃で、その関心を買うことに成功…で間違ってないよね?罪を許し、未来への展望を語るルージに叶わない理由を見出した晴れやかな笑顔は、憑き物が落ちたよう。決して良いとは言い難い作画レベルでも、動画が頑張れば、しっかり表現できるものなんだなぁ。表情の変化を描き、キャラの感情がしっかり伝わってきます<Fateと対照的だ。
 と、反乱軍の勢力が拡大したところで、襲ってくるジーン軍を迎撃。ガラガに少し焦点が当たったこともあってか、
デッドリーコングがリフしながら二刀流、エライ格好良いわ。他のレギュラーゾイドの動きも素晴らしく、躍動感溢れていたなぁ。バイオトリケラのバリヤーに立ち向かう場面まで、物凄い見応え。
 これで一気に盛り返すか…と油断して見ていたら、うわぁぁぁ、ラ・カンがメカゲオルグと相打ちって!前話までそんな前兆、死ぬスメルなんて全くなかったのに…。ぐあー熱すぎる。やはり作画は粗っぽいんだけど、鬼気迫るラ・カンの最後に相応しい出来映えでありました。マジ物語急展開だわ。
 ってあれ、そういえばフェルミ様はどうしたんだろう…。

 
よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第10話「パーティ」
 本郷の自宅に呼びだしくらって娘に出迎えられたとき、サブタイの意味はこれかと思ったけど、その後に出た山岳の方のパーティだったんすね。
 内田が目に見える形で実力をつけて、周りからも認められるようになる一方、東京のめぐみは売れずに処分される自社の出版本について悩みを抱え。内田とめぐみ、それぞれ以前と正負のベクトルを逆に描くのもおもしろいね。
大人の生活は大変なんだよ…w クリスマス・イブで、早とちりしちゃった能登ボイスにもccmz。
 家族を持つ上での怖さ、自分の本音をもらす本郷は、強制引退イベント発生の前触れか? これから先のことは
お前に託す…なんて、温いセリフを吐くことなく、鬼軍曹としての強さを最後まで見せて欲しいものだなぁ。今まではベテラン本郷の業が光っていたけど、最後にはついに内田がやっと主人公らしい晴れ姿を見せてくれるや否や。
 



 

   3 11 (土)   ノスタルジー。

 
タクティカルロア 第10話「ボトムライン」
 
 ひー、迂闊に幸せになると死ぬの法則。
 高速魚雷命中で行方不明扱いて…。スーツにヘルメット着込んでたので正確に判りませんでしたが、報告入った後に、隔壁に滑り込んだチームにはいなかったんだよね…!? あのボーイフレンドとのラブラブぶりが、よもやこのような展開の伏線になるとは…。
 七姉も、漂介との関係が大きく指揮に影響を及ぼし(ちょっと変わりすぎな気もしましたが)、それを一喝して立て直す副長との信頼関係、さらに二人の様子をみて口元を緩ませる砲雷長。うん、いいなー。て、あれ? そういえばタクティカルロアなのに…エロシーン、なかったぜ?

 
 そして先週からずっーと見覚えがあった髪型の既視感が、やっと判明。ナツカシス。


 
Fate-stay night 第10話「穏やかな幕間」
 
 弱点。
 凛は朝に弱く、藤姉は士郎に弱いか。冒頭からサービスショットぽい凛のネグリジェ姿でしたが、作画レベル的に今週はちと落ち気味だったかな。元がゲームという点を鑑みても(つーかそんな考え方自体おかしくて、アニメはアニメとして見るべきなんだろうけど)、ちょっと静止画が多すぎるし、
 
 
 一本!
 一枚の作画をスライドさせて、効果線を付けた演出も多用しすぎるなぁ。画面としては確かに動いているんだけど、キャラ自身の動きがなくては、アニメ化した意味が半減では…。あー本当に勿体ないぜ。
 ストーリー的には、やーっとセイバーがヒロイン(というかレギュラー?w)らしい個性を見せ始め。待ちわびた。頑固できかん坊というイメージから、生真面目で真っ直ぐという印象に変わってきた感じだね。聖杯を望む背景もみせてキャラが立ってきたね。まだまだ序の口、という程度だけど、マスターとサーヴァントとして、一個人の士郎とセイバーとしての関係も築かれはじめたかな。

 
 雪の少女。
 そういえば、イリヤってキャラいたなぁ…w わーい、のポーズや帽子・コートを外した姿、セラ・リズら、原作を知る人間に馴染み深い画も出てきて、セイバーと同じように新しい一面が描かれてきました。セラ・リズはしゃべらないのかなぁ…。
 最強のカードを握り、圧倒的破壊力で攻める黒いマスターから、なんのことはない年相応の可愛らしさを見せる
白い少女へ。イリヤの長い会話シーンも初めてで、
門脇ボイスにはやはり違和感がw 凛の時みたいに慣れることを期待…しよう。
 さりげに回想シーンで父親(切嗣)の存在も出てきた。ここで匂わすだけなのか、伏線として回収するのか…。

 
 しょぼーん…。
 食事すっぽかされて、激しく落ち込むセイバー萌え。ハラペコ属性も、じわじわと押し寄せつつある模様。
 そしてもう一人のションボリ、慎二…w まいったなー、と士郎に軽く済まされているあたり、さらにカワイソスw しかしこの一件が来週に大きく影響するようで。

 
 スチームガードきとわ。
 慌てふためく・駆け逃げる士郎の動きがコミカルで笑えた。意図したものか、失敗したものかわからないけど、この作品で初めておもしろい動画、と思えた瞬間。スチームやカメラワークによる完璧なガードにも苦笑だけど、セイバーの裸体、妙に肩胛骨が強調されててあまり綺麗でなかったような…。セイバーのかけ離れた観念もまたおもしろし。
 凛先生の授業で、士郎の魔術の危険性が大幅に減少。強化から投影魔術へのフリが、やけに唐突で不自然かなと思えた直後、アーチャーのお説教コーナーておいおいw 直球。誘導するにももう少し他にやりようがないのかなw
 アーチャーの語る内容も、次第に論点や指向性が明確になり…。そういえばアーチャーが思わせぶりに語りかけてくるのって、話の終わり頃ばかりだなぁ。こうなるとUBW展開の線が、マジで濃厚か!?
 



 

   3 10 (金)   金曜日が楽しみで仕方ない。

 
牙狼<GARO> 第22話「刻印」
 
 こ、皇帝陛下w
 ゆったりとした黒フードの覆いっぷりといい、蒼白な肌にギラ付く瞳といい、どうみてもシスの暗黒卿です。本当にありがとうございました。
 ラスボスの登場で、物語はゴールまで一直線。元々、自分はストーリーをメインに楽しんでいたわけでもないので、正直どうでもいいんですが、番犬所含め、物語が始まった時点でダース・バラゴの手の上の出来事という流れは、おもしろし。なにげにどんでん返しが多く、視聴者の度肝を抜いてくれる要素満載がなので(物語以外の面でね)、ストーリー的にも、最終決着をドキドキしながら迎えたいと思います。
 いつのまにか当たり前の如く鋼牙の屋敷にいる銀ちゃんにも笑ったし、後を託されたゴンザも、銅の鎧くらい召還
してくれるんじゃないかと淡い期待をしています。鋼牙のツンデレも冴えに冴え、へっぽこ演技だったヒロインも最近は普通に見られるようになってきた。さあ、準備は万端だ。いざ来るか京本! w

 
びんちょうタン 第6話「夜のおつとめびん」 
 
 プカシュー。
 びんちょうタンの幸薄い姿に、いつも感情移入させれてしまうけど、これは慣れるということがないのですね。キャラに萌えるというより、子犬や子猫を見守る庇護欲のような感じかな。
 キャラとしてならアニメ化した中では、ちくリンが無性に可愛くて仕方ないです。声のない原作だと、駄々っ子的なだけのイメージが強かったけど、声が入って一番印象が変わりました。くそう、字が読めずに期待する姿が…。でも次のシーンでは、アタリチョコをもらって喜ぶ姿に。
 そしてれんタン登場。この娘は作品中で一番羽振りがいいような…。

 
 プカシュー、最初から飛べよ!w
 自分の寺くらい自分たちで綺麗にすれ。坊さんの知り合いがいるので、ついついそんなことを考えてしまうのですが、かといってそれではびんちょうタンの仕事無くなってしまうわけで。せっせこ気持ちを込めて、仏様を綺麗にするびんちょうタン。ただひたすらに一途で真面目、マジでニート対策アニメかと思えてきます。
 そしてプカシュー。これはオリジナル展開かな? 最初から飛べよ、と鑑賞しながら思わずツッコミ入れてしまったけど、再放送見られて良かった良かった。ほんの小さな幸せでも大切に感じられるってことが、今の時代大切だよ

 
 哀れちくタン。
 やー、こういうときの茶風林の演技は抜け目ないんだけど、憎めなくていいね。流石の大ベテラン。ここでまたちくリンの指摘がピンポイントにツボで。やー、楽しい一家だなぁ。お手洗いの返事も、いかにもというオチで締めてくれましたわ。

 
●REC 第6話「噂の二人」
 
 >それ、なんてエロゲですか?
 に始まり、進行していくスレの生々しい反応ワロスw トラックの爆走ぶりも、いまどきみないアニメアニメした演出でおもしろいね。ぱんつのキーワードを、極めて冷静に連発する吉岡さんもいいなw

 
 すれ違い。
 「ただいま!」と相手に喜びを伝え合いたいはずが、二人の関係にヒビが入る事態になってしまう。この状態になるまで、ある程度の時間を過ごしたという経過を描く余裕がなかったか。15分枠作品で、初めてこういう弱みを見た気がします。二人の生活リズムがズレていった経過を、セリフひとつで消化しなきゃいけないのは辛いね。
 誘導尋問で赤の本音を聞き出す、吉岡さん。ここ2,3話でグッと存在感を増してきてたけど、赤を支えるでなく、
自ら立たせるようにしっかり導くのが、いいな。恋も仕事も〜のセリフは、原作では温泉のエピソードで出ていたけど次回、空いた部分をどのようなオリジナル話に仕上げてくれるか楽しみです。

 
 「おかえりなさい。」
 原作でも好きなエピソードのひとつですが、いい演出でした。赤をベースにした色調に暖かみが感じられて、口元に寄ったカメラや、思いを溜めて出たセリフの一言の重みがよく現れていましたよ。これで来週に温泉話と繋がってさてどうなるんだろ。
 



 

   3 (木)   激動の展開へ。

 舞-乙HiME 第22話「ホロビノウタ」 
 
 ミユ×ミコト?
 あれ、冒頭からなんだか奇妙な遭遇が。後述しますが、このネコはマシロのミコトではない模様。
 先週のヒキからセルゲイが動き、アリカとマシロの身柄引き渡しを要求。前話でマシロが立てば、今週はアリカの番。複雑な心境をその目に覗かせます。マシロの女王宣言後だけに、二人を見送るときのアスワドと難民をもう少し寄せて、実感を見たかった気がしますが、流石にそこまで描く時間的余裕はなかったか。
 そしてやはりアオイ生きてた。どうやって助かったのか、激しく疑問w チエのワルキューレ入りにも、関係があったのでかな。

 
 トモエキタコレ。
 アリカとセルゲイ、長きに渡って描かれた二人の関係に一つの区切り。援助していたこと、アリカに惹かれていた
こと。アリカの気持ち。ニナの気持ち。思いの丈をぶつけるも、互いの立場が同じ道に行くことを許さない。アリカの悲痛な叫びと、諦めにも似た悲しみを湛えたセルゲイの表情…素晴らしい表現力だ。ローブを纏っているとはいえ、アリカに対して引き金を引くのも、セルゲイの本気と二人の悲しい運命が描かれているね。
 そしてぇー!ついにトモエがブレイク。うは。皮を被ったときと牙を剥いたとき、この二面性の落差がもーたまらん。個人的には水銀燈越えたか、くらいのカタルシスw 今までの悪行を全て暴露しながら大暴れ。ワルキューレ全開。感情の表現を見せる作画だけでなく激しい戦闘の動画も頑張ってます。クオリティ落ちないアニメだなぁ…。
 その裏ではニナがハルモニウムへ。ナギのオトメでありながら、マスターに対して不信感を抱いているようですが、それでもセルゲイの側にいるため、アリカに対するタメにはオトメたらねばならない、脆き強さが垣間見えたり。

 
 アスワド強えぇぇぇ。
 串刺し! 勝利を収めた後も、「この恨み晴らしたくば、星の世界で待つがいい。」と、自らの行いについて一点の曇りがない覇気を見せるミドリちゃん。ラド達も他のオトメを圧倒しとるし、ガルデアは決して触れてはならないモノに手を出してしまったということか。このカルデアの滅亡も、ナギの計算の内なのだろうなぁ。差し手のつもりが、自らが踊らされていた。愚王としての最後を飾る陛下。よもやの消滅でありましたw

 
 新たなミコトタイプ?
 今度はナツキの元にブタネコが。2,3枚目にミユの前に現れたネコと、マシロのミコトを並べてみましたが、額の
キズからして別物ですね。左耳のリングの位置も違うように見えますし、最低でも3匹いるということ? 先週、姿をみせた命との因果関係や如何に。
 1対4の状況から苦戦を強いられるアリカ。爆導索のような武器で大ダメージを受けた後は、トモエに足蹴。トモエの本性ステキすぎます。そしてゴッドバードチェンジきたー! でもこの変形、股関節に物凄い無理を強いているように見えるんですが(平泳ぎのフォームをさらにキツくしたような?)、そこは超者の力ということかな w
 エルスの話でアリカの逆鱗に触れるものの、その怒りをもってアリカが立ち向かう展開にならなかったのは、ちと
不完全燃焼。ここ数話、アリカは脇に廻ってしまっているね。

 
 MIYUきとわ。
 圧倒、ひたすらに圧倒。「サイボーグ如き」言ったワルキューレ自身が雑魚扱い。己の器を知らぬところまで、二流の悪役街道をトモエ完遂。このシーンの音楽がまた素晴らしかったです。ここ一番で昂揚感を高める梶浦サウンドの本領。これぞ梶浦曲よ。MIYUのシークエンス起動画面も懐かしいね。
 亡骸発言でセルゲイにレナの扱いがバレたし、「あの方の残された最優先指令」の“あの方”が誰なのか、ほんの数秒でえらい情報が行き交っとります。ミユはレナとも面識があったのかな。
 その後、セルゲイまでブッスリ行ってしまい、同時にハルモニウムも起動して、物語も一気に加速。ハルモニウムの力によりニナはセルゲイの元へ。されど身体は傷つき、その傍らにアリカがいたことでスイッチオン。魔王爆誕。

 
 舞衣き…た?
 ミユ側も負けず劣らず、鳥アリッサに残された遺伝情報でアルテミス解放。演出がアクエリオンちっくだったなぁw
ニナのエレメントとミユアルテミス激突。再び巨大な衝撃に巻き込まれるのであった…。この物語の主人公はアリカだよ…ね?w
 そしてなんじゃこりゃー。イキナリの場面転換に謎キャラ(バレバレだけど)出現て。ミコトが空間転位でも起こしたのかな? 目を赤く光らせるものの、その手にはお玉がw 料理するにもローブが必要だったり?

 SoltyRei 第19話「全員集合!」 
 
 再会。
 ぐあー、セリカから幕開けですか。後に死亡確認されちゃったしよ…。
 衝撃の再会に、驚きをかくせないロイ、ソルティに、笑顔で答えつつその場から姿を消すローズ。誕生日に腕時計のプレゼントを用意していたローズはどこへ消えてしまったのだろう…。

 
 なんか怪しげなモン出てきたよ。
 アシュレーだけが知りうるという謎のエリアに、やはり謎の実験を繰り返すローズを招く。得体の知れないどえらい計画が進行しているようですが…。
 一人途方に暮れたアクセラに手を差し伸べたのはソルティ。かつて悲しみに暮れていたソルティにそうしたように、傘をかける逆転の図。グッとくるものがあります。公式サイトのTOP画も二人の買い物になっていたりで…。
 インテグラはセリカからのディスクを受け取っていたけど、それ以外に自分のスーツや情報も入手してたのか?

 
 全員集合。
 アクセラ・ソルティのご縁から、インテグラもお招きに与り。ハンター、盗賊、RUC局員が集う裏で、本来そこにいるはずのローズが、一人で別にあるところに、今の不自然・異質な状態が際だって映ります。
 追いつめられたギリギリの状態にも関わらず、ロイ達に全てを語らず隠匿するインテグラ。周りの人物を巻き込みたくない、自分たちの手で決着を付けたいとの意図があるのか(そういえばアクセラの実験に関する情報は聞き取れたのかな)。しかし、そんなことはお構いなしにロイ一家&大家ミランダは、平然と二人を匿うのでありました。
 料理繋がりの二人が、一緒に笑顔で調理場に立つ日がきて良かったよ。しかし一方で、カーシャはインテグラの元で悲しみに暮れ…。そういえばカーシャとシルビアは繋がりあったね。その後も付き合いがあったとは…ナケテクル。

 
 遺言。
 シルビア事件の報道をみて、傍観者たることを辞めたジョセフ。床底からファイルを取り出したその直後に、家屋は銃撃を受ける。アシュレーは既にジョセフの居場所を突き止め、障害たることを予め予期していたということか。この時のBGMが、ゲーム版のFateのHFでよく流れた曲に随分似てて思わず苦笑<光と闇ていう楽曲だっけ。
 そしてセリカのビデオレターが…。セリカらしい砕けた口調で、アクセラに姉の墓参りを頼むと…。そういえば、アクセラとセリカってルームメイトっぽかったし。インテグラも事前にセリカの両親に電話をしていて、セリカが姉を残して養子になったことなども示されていたり。ビデオレターを見ている様子が、台所にいるソルティの耳に伝わってしまうのも切ない話だわ。この事実を知っていたことが、後の伏線となるのでしょうや。

 
 アシュレーの思惑とは…。
 ジョセフとアシュレーと一緒に写真に写っていたもう一人の女性。アシュレーの元恋人?理想を同じくする仲間?
そんな夢に浸っているとき、ローズのいるRUCへロイが現れ。ローズに釈明を求めるものの、とりつく島もない。
それでも食らいつこうとするロイの前に現れるアシュレー。二人の間で話がもたれますが、
 ロイ「おまえが嫌いだからだ」
 アシュレー「私もあなたが不愉快だ。」

 笑顔で険悪な関係を築くのみでありました。こういうやりとりは実に好みだし、実際おもしろいんですが…。どうも
アシュレーに怖さを感じなくなってしまったな。得体の知れない懐の深さがあればこそ、底の見えない怖さがあると思うのですが、自分の狂気に浸る自己満足タイプと判ってしまうとね。見えない底は上げ底だったのでしょうか。
この先、自分の受け取り方を覆すような展開に期待したいです。

 
 さらに新設定きた。
 ジョセフから掛かってきた電話の声から、幼少時の記憶を取り戻すインテグラ。その隣にはシルビアの姿も…!?そこで子供達の前にいたのはジョセフとアシュレー。ブラストフォール以後の遺伝子変異に関する実験、プロシードとしての適性を見ていたのか? ブラストフォール、プロシード、謎は深まるが、同時に答えへと近づきつつあるか。
そしてRUCの地下では、怪しげな光が…。
 小さい伏線を回収しつつ、さらにストーリーは奥へ奥へと進む一話。最終的な決着をどうつけるかに期待が高まります。あとどうでもいいですが、小インテグラ萌え。
 



 

   3 (水)   話作りと演出の力とは。

 
ゆらゆらと揺れる海の彼方6/著:近藤信義 画:えびね
 厚っ!バストーニュ編の完結とあって厚みは通常本の倍近く、大ボリューム。読み応えのある一冊に。
 最近のラノベでは稀少となりつつある、本格派の戦記物ですが、個人的には電撃文庫で特に楽しみなシリーズ。
 大国バストーニュの滅亡という大きな節目を迎えただけに、キャラクター描写にぐっと焦点を絞った感のある一冊でした。特にキャラクター二人の兼ね合いが、特色だったかな。
 出だしから登場する新キャラの将軍クリムトと副官カルナップは、なかなかに美味しそうなコンビで序盤のインパクトを後半にうまく継ぎ、さらにキャラが立っていたね。先が楽しみ(カルナップは超強気なオイゲンか?)
 そしてキャラと言えば、リンゴの皮むきに始まり、ドジッ娘全開。ジュラとの対面で新たな魅力を引き出され、今や向かうところ敵なしのクロ姫。作者にも絵師にも愛されているなぁ。2巻ごしにラシードとの仲も進展ですよ。
 他にもシグルドとラシードの対談、ロベールとエレディアの2度の再会、バイミャンとフェイウンの決着と、歴史的な事変を描いたり、今までに配してきた伏線を回収したり、2人の人間の関係性をおもしろく読ませてくれたね。
 バイミャンとフェイウンの決着に関しては、最後にネタバレする展開だったけど、ちょっと惜しかったかな。人格入れ替え以前の扱いを、今少し描かれていたら、この二人の顛末も、もっとグッときたかも…。普通に放置してしまった。
 そして、関係性という点において最たるものといえば、ノーラとオルランドの出会い(再会?)。ここにきて、ついに
ノウラの正体に関する重大な記述が見え…たところでヒキかよ! アールガウ側でもエレオノーラの容態が急変したところで切れているし(エレオノーラの心理描写は、「ぼく地球」木蓮の最後を思わせるものがあったね)、今巻は、素晴らしいヒキをもって幕を閉じてくれたもの。ローデウェイクの“ノウラ”と、アールガウのエレオ“ノーラ”の名前は、それぞれの陣営で似た立ち位置にある二人を、意図して被せているのかな。
 勢力やキャラクター配置からして、個人的に銀英伝を意識せずにいられない(勿論高いオリジナル性がある)作品ですが、同時進行、或いは時間差をつけて転換する場面や、敵味方を入れ替えた時間軸の描き方などにも、銀英伝らしい雰囲気が出てきたね。戦記物であればこれは似通う部分が出てくるんだろうけど。
 そんなこんなで整理するとローデウェイク=自由惑星同盟,バストーニュ=ゴールデンバウム王朝、アールガウ=新銀河帝国、アーミッシュ教国=地球教?といったところかな。カディス王国がまだ未登場なので、読めないところもありますが、結果として国力を増強するに至ったローデウィイクを含め、4つの国が舞台となるや。アストライオスの改良も次巻に持ち越しときて、第三部が待ち遠しいところですが、近年の作家としては珍しく遅筆側の近藤先生。
…そんなところまで似なくてもいいのになぁw

 
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第9話「この願いはかないますか?」
 作画も戻り。前回まででとまり・やす菜側が落ち着いたところで、今度ははずむ視点で気持ちの揺れを描くお話。心理描写するにしても、バランス感覚がしっかりしてていいね。あすたの回もあったしw
 二人に迫られる現状を、子供時代に選べなかった綿飴に喩えていましたが、綿飴食えなかった思い出って、涙を流すようなことだったのかと苦笑w たかが色違いの綿飴に喩えられるやす菜・とまりも大変だわ。…けどなにげに、子はずむ萌え。ああいうちょっと可哀想な幼少体験には、ついつい揺らされてしまう。
 とまり・やす菜の関係も、恋愛同盟らしき体裁は整えているけど、隙を見ては互いの裏をかいてやろうという魂胆が見えてしまうのですよ<完全に邪推ですが…w
 着物屋でとまりに出会ったときのやす菜の微笑みが、勝ち誇っているように見えて仕方なかったり。そんなつもりは全然ないんだろうけど(いや、ちょっとはあるかな)、男勝りなとまりを嘲笑っているようで、浴衣を貸してあげるのも勝者が敗者に手を差し伸べているかの如くで…黒いぜやす菜。
 父親、ジャン・プウ、先生の一ギャグも今回はサックリ進み、テンポの良い話でした。ホントどうやって終わるんだろこれ。

 
IGPX-Immortal Grand Prix- 第20話「復活」 
 
 エイミー、カムバック。
 ルカがちゃんと横で見守っているのがいいなぁ。エイミーの快気を祝おうとするリズ達の努力もまた…。ひまわりは料理上手そうに見えたけど(リズも中華なら無敵とか)、しっかりドジっ娘してくれた。あの状況からどうやって右端の豪勢な料理が完成したのか、小一時間問いつめたい。

 
 
 トラウマ・不調。
 スレッジママ、ヤマーに解雇通告の危機。エイミーはスノーホワイト戦の悪夢が離れず、再起を図る模擬戦でも、翳りが見えた。が、自分を見据え、IGPXを楽しむことを見つめ直して、事故以前よりその力は冴えわたる。
 「車に乗っても良い」という医者の言質をとって、車=IGマシンに拡大解釈。本来は安静にしていなければならない時期ながら、試合に挑むエイミーと、その意気を汲んで「怪我はしないこと。そして勝つんだ」と言うドクターの心意気も良いね。
 コーチに復帰したアンドレのオーダーも、「勝て。以上だ!」とくれば、くはぁ。たまらんねこれは。

 
 J・S・A!J・S・A!
 IGマシンのデザインで、一番気に入っているスレッジママ。フォーメーション組んできたよ。つーかコンビネーションを活かした本格的なチームバトルて、もしかして初めてでは?w 先行するチームが縦一列に並び、ブラインドを活かした連続攻撃。すいません、どうみてもジェットストリー(以下。守りに入らず、とことん攻めの姿勢を貫き、盛り上げるヤマー。残り試合全勝(全て上位チームとの対戦)という条件突き付けられ、IGPX最年長パイロットという年齢から、引退という壁を意識しながらも、まだその時ではないと力を漲らせる。
 ヤマー「最高の戦いを見せろ。その先に必ず勝利がある。」
 リバー「わかったよ、“ヤマーさん!”」
 ヤマー「“リーダー”だ。」

 うは、カコエエ。もうおまえらが主人公チームでいいよ。

 
 今日はいい方のIGPXだね、それも格段に。
 気持ちが乗ってるから、マシンの動きに燃える燃える。3対3のチームバトルが、さあ開幕――てなところでヒキ。
本格的なチームバトルていうことで、来週は必見。サトミはヤマーに引導を渡せるか。
 そういえば、劇中サイトの方でやっと星取り表が判明。ホワイトスノーはスレッジママに勝利してるのか。サトミが
1位てのも驚いたけど。ホワイトスノーはヴェルシュタインと同ポイント2位。スカイラーク、ヴェルシュタインとの試合を控えて、まだまだ波乱がありそうだ。
 



 

   3 (火)   プロとは。

 
¢おはスタにレミィ×コトナ再び
 
 うあー…。
 リアルタイムで見てましたが、おもしろかったです。…いろんな意味でw ありのままで〜の時とほとんど同じ演出かな。生放送らしく緊張していた歌声や、あまり練習に時間を掛けられなかったのか、多分に危なげな振り付けが、逆に良かったね。肝心の掛け声パートもしっかり合わせて、可愛らしさと姉属性の魅力を存分に引き出していたし。
 ビンタ×3のところで、ちょうどミィ様が激怒してる本編の画を合わせていたり、個別のショットを画面分割して処理したり、カメラワークや編集も頑張ってた。
 そして誰より健闘を称えたいのが山寺宏一さん。番組の序盤からライブ始まるまでのコーナーとコーナーの間で、ひたすら似非A-BOY風に狂うMC。かなり誤解を招くイメージを過剰に演じていたけど、あんまりにやりすぎるものだから、返って不快ではなかったです。もういいベテランなのに、あそこまでブチ壊れることが出来ってのがプロだね。アニメ映像に変わって番組紹介に入ると、普通にナレーション努めて、カメラがスタジオに戻ると再びA-BOYと、忙しなく動いて、いや、マジでこの人は凄いと思った。
 そして半被を着込んで一緒に盛り上げていた(ADだか、マネージャーだか、玩具会社の社員だろう)方々も、あの空気を維持するため、無理矢理にテンションを高めていた苦労が偲ばれますw みんな頑張った。感動した!

 
狼と香辛料/著:支倉凍砂 画:文倉 十
 色んなレーベルが増えて、新人作家の作品を網羅出来なくなりましたが、各地の評判を耳にして購入。
 世界の危機を救うでなく、運命を探すでもなく(夢は抱いているけど)、行商人と麦の神様との出会いから始まる、旅の物語。良い意味で大仰でなく、小さくまとまった話だけに、ロレンスとホロの掛け合いが生命線だったかな。
 中盤からは、商人としての疑り深さを備えたロレンスと、天真爛漫に見えて底が読めないホロの攻防。そんな会話のやりとりが微笑ましくも楽しく、ほのぼのとした雰囲気に寄せられていきました。志貴とアルクェイドの関係に近い感じかな。性格もなんとなく似ているし。
 横文字が並ぶファンタジックな世界で、わっちという一人称の響きも実に新鮮で、人情味があふれた暖かみが感じられますね。手玉にとっている手前、なかなか本音を言い出せないホロが可愛くもあり、してやったのか、やられたのか、微妙に振り回されつつそれを楽しむロレンスも、没個性にみえて芯があるし。
 タイトルにある香辛料が、最後の最後で出てくる場面も、読み手として、くはぁと思わず息をつかされました。場面なりセリフなり、読者を唸らせる力あればこその作家、文才なわけで、そういう意味では良い作家がまた一人、世に出たと言えるでしょうか。若干、場面と場面の間に擦れを感じましたけど、この先経験を積めば気にならない程度のことと思えますし、この作品自体まだシリーズ化の余地は充分残されているので、今後も期待です。

 
お留守バンシー/著:小河正岳 画:戸部 淑
 これまた戦争やら、宿命やらの重い設定は一切なく、主人に留守を任された召使いという、ただそれだけのお話。しかし、ご主人様は吸血鬼(?)で、召使いはバンシーだったのです…てなナレーションが入りそうw 最近はこの手の話がトレンドなのかな。
 ますなによりタイトルの響きがすこぶる良いですね。作中でも「お留守番」ではなく「お留守ばん」と表記され、少女姿の(それでも100年以上は生きているらしい)バンシーらしい可愛さが滲み出ています。イラストとの相性も抜群にいいね。絵本風に仕立てたカラーイラストのセンスも素晴らしく、これは編集者の指図かな?
 洗濯物が白くなることに喜びを感じたり、汚れた部屋をみると掃除したくてウズウズしたりと、召使いらしいとしての本能的な可愛さを見せつつ、家令としての努めも果たすしっかり者。そんなギャップがまたおもしろおかしい。
 色ボケのデュラハンや、純真なサキュバス(声優なら井上喜久子でガチ)、超弱気なペンギン型ガーゴイルなど、一癖も二癖もある従者達を、少女姿のバンシーが統括しているというのも、なんとも微笑ましい光景。
 台詞回しだけでなく地の文のテンポの良さ、コミカルさが持ち味のようで、今野緒雪先生に近いタイプかな。なので終盤にルイラムが襲撃にきても、緊迫感はあるけど危機感が全然なく、頬が緩みっぱなし。さあ盛り上がってきた、な場面でクルセイダーが乳を吸いにきたと豪語したときには、声を上げて笑ってしまいましたよ。
 バンシーという妖精最大の特性も、序盤から匂わせていたので、決着の付き方は大方予想通りでしたが、それでなお楽しめるというのが作家の力でしょう。
 クセのある住人達との生活は、この先描ける余地をたっぷり残しているので(ユシヤのその後や、フォン・シュバルツェンのファーストネームなど)、シリーズ化の線は堅いかな。是非とも続きを読みたいものです。
 結局、プロローグの逃走準備と、エピローグで手紙を受け取るだけで出てこないブラドでしたが、このタイトルが続く限りは、ずっと城に帰ってこられないんだろうかw
 



 

   3 (月)   今年一番目。

 
AKIBA-XX #03
 土曜日の出来事ですが、改めてこちらに。慶さん、斬九さんと連れだってコピバンライブ行ってきました。2006年初のライブ参加で、今年は少し出足が遅れたかな。ちょうど一年前の「をたふぇすと」からコピバンライブにも赴くようになり、当時有明でライブやってたDreamRushが今回参加しているので、感慨深いものがありました。
以下、セットリスト込みで(慶さん、斬九さん協力)

 ●solitia
 1.心晴れて夜も明けて/堀江由衣 (十兵衛ちゃん2-シベリア柳生の逆襲-)
 2.緋色の空/川田まみ(灼眼のシャナ)
 3.サクライロノキセツ/yozuca* (D.C.S.S.〜ダ・カーポセカンドシーズン〜)
 4.clover/meg rock(Solty Rei)
 5.アイスクリイム/千葉紗子(成恵の世界)
 6.流れ星☆/CooRie(成恵の世界)
 7.Faze to love/橋本みゆき(ガンパレード・オーケストラ)
 8.乙女はDO MY BESTでしょ?/菊地美香・小清水亜美(舞-乙HiME)
 9.恋せよ女の子/田村ゆかり(極上生徒会)
 10.Twin memories/國府田マリ子(ツインビーPARADISE)

 前座でーす!と言いながらも、演奏の完成度はNo.1だった一番手solitia。隣の慶さんと話をしたら、結構有名な奏者が揃っていたらしく、ドラムスとベーシストのプレイが特に耳に残っています。キーボードとギターもホントレベル高くて、DO MY BESTでしょ?のイントロもシビれましたよ。選曲も個人的に絶好球ばかりで大満足。ツインのボーカリストの裏を当てていた方が、序盤ちょっと声出ず、バランスとれなかったのが惜しかったですが、どの曲も聴き応えありまくり。サクライロノキセツはアレンジを変えてシックな感じになっていたし、だんだん盛り上がっていく曲の編成もいいね。
 途中、Faze to loveの前にイントロクイズを挟んだりして、正解の正解すると会場から「中村屋〜!」 わははw
エンジンかかってきた観客から「そりてぃあッ!」なんて掛け声も(中村屋と同じトーンで)入ったりして、こういう掛け合いもライブならではの楽しみかな。Faze toを歌い終えた後、次曲の発表はないまま、イントロクイズの問題だった「乙女はDO MY BESTでしょ?」に続いてしまうところもニクイね。
 その勢いのまま、最後のコナミ2曲もえらい盛り上がっていったし、トップバッターとして会場の空気を予想以上に暖めてくれましたよ。

 ●Fullerene
 1.innocent starter/水樹奈々(魔法少女リリカルなのは)
 2.夏草の線路/KOTOKO TO AKI(Railway 〜ここにある夢〜)
 3.鳥の詩/Lia(AIR)
 4.TRANSMIGRATION/水樹奈々(ESアワーラジオのじかん)
 5.砂の城/島宮えい子(朱)
 6.POWER GATE/水樹奈々(M-VOICE)
 7.Face of Fact/KOTOKO/(BALDR FORCE)
 8.Dush! to truth/ブリジット本田(大番長)
 9.Farewell Song/Lia(AIR)

 個々の演奏は一定以上のレベルでしたし、歌も下手ではなかったんですが、音のバランス・バンドとしての一体感に欠けてしまったかも。ドラムの音がやけに大きく感じられ、キーボードも鳥の詩のイントロという、ここ一番の聴かせ所でのミスが、ちと目立ってしまったか。惜しい。solitiaのツインボーカルで裏を担当していた方が、メインボーカルにきてたんですが、声量で2人のコーラスに負けてほとんど掻き消されてた…。曲のメロディやビートはしっかり刻まれていたけど、MCで観客を乗せるでもなく、なんだか淡々と進んでしまった印象かな。
 コピバンライブで感じる違和感の一つに、“歌いたい曲”を歌っているバンドと、“聴かせたい曲”を歌っているバンドというものがあります。自己満足とその先に踏み込んでいるかの違い、「魅せる」意識の違いかな。これは聞き手のエゴでもありますけど、やっぱりバンドと観客が一緒に楽しめてこそのライブ、と思うわけで。
 あと、イマイチ盛り上がらなかった原因の一つに、水樹奈々ファンの異様な盛り上がりがあったと思います。水樹曲になると、ヲタ芸200%全開。桜木のフンフンディフェンスかと思うくらい、跳んで廻って跳んで、サイリュームを振りまくる(ウルトラオレンジまで持ち出してて、もう苦笑するしかなかったw)。他の客はドン引き。いや、楽しむ分には全然構わないと思うんですけど、これも自己満足に過ぎるのはね…。
 まだ2回目のライブということで、不慣れな部分があったでしょうし、緊張して本来の力が出せなかったのかも。
Face of Factあたりからは、声も大分出て演奏もずっと滑らかだったので、あとは場数を踏みさえすれば、いいライブになるのでは…。

 ●DreamRush
 1.約束の場所へ/米倉千尋(カレイドスターOP2)
 2.YOU GET TO BURNING/松澤由実(機動戦艦ナデシコ)
 3.DAYS/FLOW(交響詩篇エウレカセブンOP1)
 4.A Night Comes!/豊田瀬利香(夜が来る!)
 5.Rush&Dash!/水樹奈々
 6.New Sensation/水樹奈々(カンコー学生服CM)
 7.Tear's Night/水樹奈々
 8.DYNAMITE EXPLOSION/Fire Bomber(マクロスダイナマイト7)
 9.SUPER GENERATION/水樹奈々(やぐちひとり)
 (アンコール)
 10.POWER GATE/水樹奈々(M-VOICE)


 バンド入れ替えのBGMにchoochooTrainが流れると、ギターとベースがグルグル回る。そんな悪戯からして、これは楽しませてくれるなと感じてましたが、予想以上の盛り上がり。
 男性・女性のツインボーカル編成を活かしたアレンジもおもしろい趣向で、特にYOU GET TO BURNINGのコーラスがメチャメチャ格好良かった。自ら手拍子入れたり掛け声を一緒に上げたり、観客の乗せ方も絶妙で、前述のヲタ芸隊が同じようにハッスルしてたけど、それも演出の一つ、な感じで取り入れたのも巧み。会場全体が沸いていました。
 MCでは小ネタを仕込んでいたり、前述の中村屋〜!を流れで引き入れたり、Tear's Night紹介時も「栗林みな実さんのゴニョゴニョに似てると言われる曲ですが…」なんてやりとりで会場を沸かせてもいたね<翼はPleasure Lineで合ってるかな? エタブレなかったのがちと残念でしたけど、パンチの効いたボーカルがまた水樹奈々の曲に映えてましたよ。
 DYNAMITE EXPLOSIONの前振りでも、曲名を明かさずに観客にコール依頼かけて(そこでバレバレなんだけど、その時の空気がいいんだよなぁw)直前で盛り上げるのもニクイ。おもいきり拳突き上げてダイナマイッ!
 盛り上げよう・楽しもうという意気がそこらじゅうに溢れて、それが演奏にも表れていたよう。完成度という点では、solitiaに届かなかったかもしれないけど、一体感・会場の盛り上がりに関してはダントツでした。
 マイクの位置関係か、音のバランスが若干とれてないようですが、プレイヤーズ王国で練習曲を聴けます。
 



 

   3 (日)   クライマックスへと続く。

 
交響詩篇エウレカセブン 第45話 「ドント・ユー・ウォント・ミー?」
 
 ヒゲきたぁぁぁ!
 新OPで鬼カコイイショットを見せていたのは、この伏線でありましたか。最後までお供します…!な部下達の敬礼が、また壮絶に格好いいんだよなぁ…。こういうシーンはたまらんです。おまいら大好きだよ。少し前のタクティカル
ロアといい、ヒゲのオヤジ、株価上昇中!? あと、ドサクサにまぎれてドミニク萌え。

 
ゾイド ジェネシス 第47話「訣別」
 
 メカゲオルグキタコレwwwww
 わははははw そういえば谷に落ちたとき復活するんじゃね?言った記憶ありましたけど、2クール近く放置されてすっかり存在忘れてた。それがこの期に及んでCGになって復活とは。首が360度廻る、ナポレオンズの十八番までこなしてたり。いやマジ笑いとまらなすw
 ひとしきり笑わせてくれた後は、第1話からずっと描かれていた機械兵の正体が、ゾイドの適性を持たない民間人であったという衝撃の事実。今まで当たり前のように倒してきたor捨て駒にしたゾイド達が、全て罪のない民間人とここまで引っ張ってから明らかにするのは劇的。ザイリンの絶叫を重く響かせながら、ルージサイドのシーンと何度か交差させ、次第に感覚を狭めて、最後に「倒すべきはジーン!」をハモらせる演出は奮えました。ジーンの一枚画もすげえw
 そしてボルケーノVSバイオティラノへ。肩書きを捨てて、ただのゾイド乗りを名乗るザイリンと、仮面を捨てたジーンのガチバトル。バイオ粒子砲の撃ち合いからして熱いし、作画・動画も頑張っていたね。最後はフェルミに助けられる形で、ザイリンが敗退しましたが、これでザイリン・フェルミVSジーン・メカゲオルグの対抗軸に相成りますか。
 あんだけ好き放題やってたフェルミ様が、断罪されずに済むのか、そして風呂のない生活に耐えられるのか。見物であります。

 
よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第9話「少年の旅路(後編)」
 内田「おっかないのがきた」
 本郷「内田をこっちにのせるか?」

 相手には知られない独り言ですが、次第に互いの人格・能力を認め合う関係になっているような証に見えたり。
緊急避難の状況、中に取り残された人のリアルな描写も隙がない。レスキューのヘリがホバリングを維持出来なかったコンディションで、カーゴごと持ち上げるパワーを見せつける展開も熱かった。指揮所から状況を確認する上官やコックピットの計器類のカットインが入り、緊張感と臨場感を高めてくれるのなんの。
 最後にサンダルをはき違えてくる父親まで、詰めがしっかり。ラーメン喰いたくてしかたなかったです。てなところでさあ、今日も影山。
 



 

   3 (土)   アニメは動きを見せてなんぼよ…。

 
¢絶 対 に 笑 っ て は い け な い ス レカトゆー家断絶
 >47で早速轟沈。

 
タクティカルロア 第9話「バタフライ・ラッシュ」
 9話も過ぎたところで、やっとパスカル・メイジクルーの顔と呼称が定まってきました。曰く、
 双子、メガネ、銀髪、ボイン、副長、青葉、翼、七姉
 …固有名詞二人しか覚えられてないorz
 翼が一人勝手に盛り上がっているけど、漂介の返事ってもらってない…はずだよね。七姉と漂介の関係も、都合の良い形で曖昧になり、三角関係から生まれそうな修羅場に今からドキドキ。或いは翼が撃墜されるなんていう、
怒濤の展開も来ないものかな。
 艦の外を見れば、浮かれまくった洋衛軍が楽しすぎる。最高。あの司令官のへたれぶりがたまらない。ああもう、この手のキャラには無条件で愛着を感じてしまうなぁw ゆるゆるな艦隊の前に、いつガトーがアトミックバズーカを携えて来てくれるか、ワクワクが止まらなかったです。そして、ランスイール諸島よ、私は帰ってきた!<潜水艦で。
 休暇ではないものの、まだインターミッション的な一話として収まりましたが、来週は激しくドンパチの模様。揺れ動く心を抱えたところで、さてどのような戦となるやら。

 
Fate-stay night 第9話「月下流麗」
 
 アサシンVSセイバー。
 セイバーにもやっと見せ場らしい見せ場が出てきましたよ、と思っていたのにライダーさんがその肢体で全て持っていったような。尻のアップから背中をなめていくパンショットが素晴らしすぎました。そして画像編集している時に
偶然気づいたんですが、ライダーさんの衣装は反転させると、なんと肌色スパッツに!<キャプ画ロールオーバー。
絶対領域の地肌部分が、反転すると装飾具ぽく見えて圧倒的にエロい。
 今日の作画は、クオリティ若干落ちてましたけど(作画落ちるときは、パンショットがやたらと多用される気が…)、ライダーさんに関しては、異様に気合いが入っていませんか。
 っと、とりあえず士郎も起きてきた。

 
 イケてないのは作画というより動画ね。
 一番の見せ所、サーヴァント同士の戦闘話に限って(てか日常だと激しい動きがないから目立たないのかな?)、動画はまるで見応えがない…残念。剣の軌跡やエフェクトも最早、単なる誤魔化しにしか見えなくなってきたり。
 今まで何度も言ってきたことですが、フィニッシュショットやバストショットの作画は崩さないから、形にはなっているんですけど、ゆえに間の動画との落差が、余計激しく見えてしまうんですよね。躍動感がほとんど感じられず…。
 ライダーが柳洞寺を襲撃するオリジナル展開や、秘剣牙突燕返しも、勿体なくて父ちゃん涙も出てこないよ。

 
 ライダーさんが艶めかしすぎる件について。
 予習DVDの頃からして「履いてない」説が有力でしたが…微妙。にしても今日のライダーさんは一体何事!? 序盤の張り付きに始まり、対キャス子戦ではスカートがブルマに見えるくらい足に吸い付いているし、胸の強調っぷりも
これ異常。戦闘に関してはややスピード感に欠けていたけど、違うところで見応えがありすぎです。こんなところで
盛り上がってしまうのも悲しい話ですが。物語全体の面白味で拡げたいものだなぁ…。

 
 あれ、キャスター以外に強い?
 非力を装いつつも、余裕たっぷりに笑みを浮かべて迎撃。魔力をため込んでいることと、ライダーのマスターが仮であるために、優位なのかな。直近のhollowで新妻キャス子と、神話時代の少女姿を見てしまっているせいか、田中敦子配役に僅かな違和感を覚えましたが、これはこれでいいね。
 そしてアサシンとセイバーの一騎打ちも佳境へ。動画は確かに厳しいものがありますが、カメラポジションや演出、台詞回しは巧し。

 
 宝具発動きたー。
 と思ったけど結局撃たず。ゲームやったときもこの肩すかしには、ちょっとムッとしたけど、勿体ぶった回し方も那須テキストの味。解放の余波が境内まで届くあたり、極めて強力なエネルギーが表現されていたし、セイバーのセリフには武技言語を発するような猛りも感じられて、滾るものがありました。ちょっと引っ張りすぎた演出がくどくもあったけど。
 このときの楽曲は「約束された勝利の剣」かな? 管楽器がメインだったゲーム版の音源から、弦楽器と打楽器を主旋律に据えた編曲が、いかにも川井憲次テイスト。後半は劇場版パトレイバーのBGMに聞こえたよw
 そして士郎の後ろにはランサーの影。話の流れからライダーかと思ったけど、そういえば情報収集に徹していた槍がいたな。存在を察して手を引くアサが、また粋なこと。セイバーの名乗りも敢えて聞かずにいたし。英霊の正体が宝具によってバレたとき、その伝説・神話に基づいて攻略されるため、情報戦も肝要て説明…あったけか?

 
 ドレスを見せるということは…?
 FateルートEDの布石ともとれますが、はてさて。今回ライダーの胸が強調されていたせいか、セイバーのぺったんもまた目についてしまったり。彼我の戦力差は圧倒的であります。
 とりあえず、いただけという感じだった士郎も、最後はマスターらしい仕事をして一段落。セイバーに対する本音を凛に暴かれたことで、まともな戦線も維持出来ることになりそう…か? セイバーが原作よりも、ずっと頑なに見えてしまうのが惜しまれるなぁ。聖杯戦争に対するこだわりの強さ、とも見受けられるけど、そろそろ士郎との信頼関係築かないとまずくね? 一方、凛は最後にぽっと出ながら、美味しいところをもっていくもので。結局凛の一人勝ち?
 



 

   3 (金)   意表、なんてレベルじゃ…。

 ¢NintendoDSLiteを独占先行入手2(周さん)
 続き。まじでクオリティ高すぎw

 
夜王 第8話「ホストの掟!恋愛禁止…」
 あれ、麗美がいなくなってから、格段におもしろくなってきてるんですけど…w
 元々、8割方は北村聖也:VS松岡遼介のゴジラファイナルウォーズコンビのやりとりを楽しみに見ていたようなもので、かたせ麗美いらねーのでは?と思ったこともありましたけど、脚本のキレからして以前とは一味も二味も違う。
 売り掛けキタ――!!などとチャットで盛り上がりながら、夏輝がバックレかまされる展開を笑っていたけど、互いに嘘と知りつつ、その辛さや悲しさを表に出さない笑顔の別れには、ちょっとホロリときましたよ。大切な時にしか身につけないペンダントで、真意を伝える脚本も良かった。「花の慶次」で真田幸村が恋に堪え忍ぶ話を思い出したり。
 序盤〜中盤まではイケイケたいがのへっぽこぶりも笑えたし、やはりトリを飾るのは聖也のカイザー覚醒。遼介の台頭を喜んですらいる姿に、器の大きさが表れていたね。初めて全力で闘える相手に出会えような。原作版の聖也の3倍くらいカコイイ気がしてきた。

 
牙狼<GARO> 第21話「魔弾」
 
 「君たちは人間の、クズですねぇ…。これから先、生きていても、あまり人の役に立つことはないでしょう」
 も、も、も、森本レオきとぅー!
 峰岸徹、京本正樹、加瀬大周、渡辺裕之など、B級ドラマに欠かせない役者を、数多くゲストとして引っ張ってきた作品ですが、よもやの御大登場に大興奮。拳銃でガチンコバトルしてる森本レオって、なんだこれw
 上記のセリフも、本当に森本レオ独特の息を抜いた口調で語るから、もうおかしくて仕方がない。
 フレイザードみたいなホラー(いたなそんなの)に取り込まれた娘の父親が、復讐に来たという話ですが、MADLAXばりのガンアクションにも笑いが込み上げてしまったし、最後はエルスの如く消滅。や、この配役を考えた人も、実際に引っ張ってこれた人も神だわ。
 とりあえず東の番犬所はパラゴの支配下にあることは間違いなく、銀ちゃん共々、ラストバトルの剣戟が近そう。
これで京本がパラゴでもなんでもなかったら、どうしようw

 
びんちょうタン 第5話「着物のおもひでびん」 
 
 いってきます。
 原作読んで一番涙した話ですが、びんちょうタンが声を掛けているのはおばあちゃん(のらくがき)だったのね。
あー、もう今日は序盤から涙腺が緩くなってきてるのが判ってしまう。そして本当に泣いて叫んで大暴れのちくリン。ちくタン一家は、まあ賑やかで楽しいのが一番だ。無邪気に駆け寄るちくリンは、イクラちゃんの役割かな。
 
 
 ワークトレード。
 おにぎりであっさりトレードに応じるびんちょうタンカワイス。そして後はひたすら切ない話が続くのみで、普段よりいいものを着てきてと言われて、新しい着物を卸さないところに、微妙な葛藤が出ているなぁ。せっかく洗って綺麗にした着物も、くぬぎタンの馬車によって、ズブ濡れに…。くそう、あざといと判りながらも、心が揺らされる。

 
 うあー、マジで泣けてきた。
 同じ世代で環境によって生活がこんなにも違うか、という身分の違い。生徒が残した給食を、もったいなさげに見つめるびんちょうタン。飽食をも憂うアニメだね。
 そんな中、くぬぎタンとかすかな友情が芽生えそうになるも、逆なでするような結果になり、もの別れしてしまう。
普段はそれほど気にならなかったけど、今日はナレーションない方が良かった気がします。特に、「びんちょうタンはなぜお金を受け取らなかったのでしょうか?」のNAは余計だったなぁ。後ろ姿のまま余韻を残した方が良かった。
 そしてトドメの思い出。声優は違うけど、子びんちょうタンの声を聴いていたら、コジコジを思い出した罠。この時点で両親はいないっぽいですが、それだけにお婆ちゃんの愛情が溢れてて泣けてしまう…。

 
●REC 第5話「昼下がりの情事」
 
 エロゲ仕事もきたよ。
 このエピソードもTVでどうするかと思っていたけど、すんなり。赤の演技(劇中の演技)がNGだったこともあるけど、
酒井香奈子さん自身、まだ演技力は足りないと感じる部分があるので、エロさがほとんど際立たなくていいね。
 赤に投影しているのか、新人声優の思いきった起用はいい判断だったと思います。逆に年上の、キャリアウーマンタイプの女性を豊口めぐみ嬢が演じるというのは、新鮮ですね。

 
 
 あれ…、ひょっとして原作よりずっとおもしろい?
 先週あたりからそんな風に感じられてきましたが、やっぱり原作よりおもしろい。軽めでさっぱりしているのが、花Q漫画の良いところであり、弱点でもあると思うんですが、アニメ版は肉付けが巧いのかな。ギャグでかわしたり、勢いに任せたりする部分も、ディフォルメせずにしっかり描いている感じ。
 赤のエロビレンタルする不振な姿から、座布団抑えて真っ赤になっている様子、松丸の帰宅で慌てふためく所作など、見せ場をしっかりこころえているしね。しかし松丸の据え膳は見ていて可哀想な。びんちょうタンとは別の意味で応援したくなるな。
 15分枠の中で、オチもつけて終わり。作画も崩れないし(当然だけど)、焦点もしっかり絞っていて、だんだん期待するようになってきました。
 



 

   3 (木)   腰を据えてズッシリと。

 舞-乙HiME 第21話「白き姫、めざめるとき」 
 
 お、命きた。
 ヒューマノイドのみことが目覚めましたよ。後ろにある置き物も猫だけど、ネコミコトとの因果関係も謎だなぁ。存在はあるけど、居場所・存在意義は証さない。匂わせ方もニクイほどに巧いなぁ。
 マシロは3週くらい前から、頭領の振る舞いに気を向けているようで…。

 
 「その評判が私たちを守ってきた」
 某アーヴばりの行動律。テロリズムに近い報復措置だけど、アスワドを律する鉄の掟であり、今まで一族を守ってきた力でもあるんだろうね。ハムラビ法典に反論するアリカは、自分の中にその掟に立ち向かうだけの拠り所をまだ見出せず…。そして今日も作画頑張ってる。というかオトメは作画落ちた回はほとんど記憶にないね。
 アオイの死とミミの好意の回想を織り交ぜながら、描かれたマシロの葛藤もグッジョブ。ラドへのヘッドバッドに、
堪えきれない気持ちが表れているし。久々にマテリアライズの梶浦サウンドを耳にしたような気がしますが、やはり
この楽曲を聴くと、オトメ見てるって強い実感が沸いてきますよ。

 
 アリカ抹殺指令。
 驚きを隠せないセルゲイと、その驚嘆に引くニナ。ほんの一瞬の間で魅せるのもこのシリーズの味かな。強い嫉妬と怯えを、ほんのコンマゼロ秒で表現。こういう小さな積み重ね(だけど、とても重要な表現)を決して疎かにしない
ところが、物語のおもしろさを際だてる、大きな要因の一つなんだろうね。これで任務としてアスワドに赴き、レナの遺体利用の事実を知ることになるんだろうか。
 ナギはますますもって支配者の貫禄。黒ラインハルトだなぁ。チエが見舞っている相手はアオイ?

 
 赤ちゃんプレイ!?
 ちょwwwwwトモエwwww 直裁的に裸や際どいショットを描くより、こういう表現の方が遙かにエロい。断然エロい。イマジネーションの勝利。遠回しな表現に徹したといえば、リヴァイアスの巧みさを思い出したりも。
 そしてまだ巻いていたマキマキと配下2名。お部屋係…大変だなw シホは前シリーズに比して、一番、存在感を増した(それも圧倒的に)キャラだと思うけどけど、逆の意味では最も不遇な扱いを受けたキャラかもしれない。チエはシホに何かを託していったのかな。ここぞという場面での、マキマキパワー炸裂に、大いに期待したいものよ。
 囚われのシズルなど知るよしもなく、イジられつづける学園長。や、ハルカとの関係はこうでなくてはね。
 シズルの側にきてトモエの髪型がナツキのそれに、少し似ていることに気づいたんですが、シズル→ナツキ方向に向かう思いを逆転させた、ナツキの疑似存在としての役割を与えられているのかな。
 そして人の良さそうな王様きたよ。公式のキャラページを見るに、アルタイとエアリーズをそれぞれ機軸とした二大勢力の争いになるような気配ですね。新OPの後半にも、アリカの味方らしきオトメがいるし。

 
 私は、王になる!
 後半の流浪における集大成といえる場面でした。一度どん底まで落ちた後、はい上がる主人公達。今まで何度となく見てきた構図ではあるけれど、パターンという安っぽさはまるで感じられない黄金律だ。今まで積み重ねてきた伏線、問いかけに対するひとつの答え。ミミが踏み台として死を迎えるのは作為的というか、過剰な演出と思う節もあったけど、あの決定打があればこそ、この一連のシーンが大きな輝きを放つわけで。
 「ならば立つがいい!」
 
王は王を知る。ミドリの立ち振る舞いを見て己を見つめ直したマシロと、マシロの覚悟を認めて対等の立場にあることを告げるミドリ。後半になってミドリの存在感は圧倒的だね。前シリーズからの移行組では、一番いいところを
もっていったキャラじゃないかな。シリーズを通して、キャラの比重もよく考えられている(前シリーズでは不遇・出番が少ないキャラは今回重用されてる)ってのも凄いバランス 。

 
 王とマイスターオトメ。
 二人の関係も最終形態へ。ケンカから始まった二人ですが、友情を越えた深い絆に至る。やー、この二人の変化を遡って考えるだけでも、緻密な構成が伺えるというもの。感嘆です。墓と月と、出撃するアスワドを重ねる画としての美しさも、素晴らしいセンスだよ。

 
 「行くぞ!我ら星の世界へ行かんとも、復讐の誓いを果たさん!」
 くそう、ミドリちゃんどこまでも格好よすぎるぜ。しかしカルデアの思惑、それを読んだセルゲイとワルキューレの前に、谷は再び危機を…。自信満々な(過剰にも見えるが)トモエの言葉を裏付けるだけの力があるのか。アリカ一人ではとても支えられそうにない状況ですが…って、うお!来週ついに舞が…!?

 SoltyRei 第18話「おかえりなさい」 
 
 おかえりなさい。
 ロイの帰宅とソルティの帰宅に対して、かな。いつもの風景=レヴァント家の食事となりますが、左側の席に、あるべき人がいない寂しさを残しつつ、ソルティがいることの喜びを噛み締めるロイ。うーむ、いいツンデレぶり。ソルティの演技もただ可愛らしさを見せるだけじゃなくなってきたよう。
 そしてぇー。プロシードの3人が指名手配て!

 
 シルビア死亡す。
 うは、重傷で続くものかとばかり思っていたのに、バッサリ殺された。特に親しかったセリカの絶叫も切ない…。
さらに事業部長、3人の反抗に仕立てあげ、自らの安泰を図り。しかし、ローズが手元にきたことでインテグラ達が
不要になるのは判るとしても、殺害してまで排除するほどのことだったのか?自らの手にまで掛け、罪をなすりつけるために事前準備までして、わざわざ敵を作る意味…うーむ。プロシードを敵とすることで、なにか大きな利益が得られる、必要な戦略だったのか。この先の着目ポイントで。

 
 変化。
 ローズはやはり記憶を失ったり洗脳を受けたりせず、自らの石でRUCに属したよう。知り合いだった娘の窃盗すら許さず。その後のセリフから察するに、未登録市民の地位向上を自発的に促す、或いはもっと抜本的な改革を仮面の男から持ちかけられたのでしょうか。にしても、ナチュラルにネコミミ髪の少女の、なんと作為的な…w
 セリカとシルビアの回想も泣かせてくれます。からかって怒られての、なにげない掛け合い…。今までずっと拝金主義的な一面をみせていたセリカだけど、本当は誰よりも人情家だったのか。インテグラ達の前では強がって、気にしてない振りをしていたけど、復讐を堅く誓う本性。こういう二面性は大好きだね。ゆかりんボイスでこういうキャラも珍しい?
 逆にロイサイドでは、問題が解決して日常を取り戻しているというこの対比も見事なり。ユートも相変わらずバカだ。

 
 真実。
 うへ、偽造映像の証拠まで。プロシードを犯罪者に仕立て上げることで、社会の危機感を煽るとか?そしてローズ救出の真実も明らかに。やはりインテグラの加速装置使ってたんすな。
 ローズはローズで、シルビアの死に対しては疑問を抱いているようですが、アンダーソン兄弟や、ロイ達に連絡を
とりもせず、RUCに身を置くだけの動機は一体…。アクセラが行っていた実験の正体も、話をする直前で襲撃を受けたりと、引っ張り方が露骨だったけど、本話は問題提起や伏線を一気に投げかけ、ばらまくことがポイントのようで。

 
 ターゲット確保。
 銀行の横領犯のくせに、異様な重武装ワラタ。しかもソルティにぶつかるだけで解決てw そのままズルズルもってかれる様子が実に滑稽で、プロシード達が抱えている厳しい現実・悲壮感と絶妙なギャップを生み出してるなぁ。
 プロシードの中で唯一非力なアクセラ。能登ボイスで、しかも追跡者達に暴行されかかるというのがまた…w
ソルティとのバッティングも、今までの伏線をしっかり活かした展開。そして、アンダーソン兄弟の元にローズ生存の情報が…。 

 
 セリカまでぇぇぇ。
 うは、なんつー急展開よ。怒りに身を任せることが大きな原動力になったが、眼を曇らせる一因にもなったか。真実を知ろうとするローズに手向かい討ち死に。まだ生きてそうな可能性も否定できないけど、土手っ腹にでっかい穴が空いてました…。
 その殺害現場を目撃するロイとソルティ、後ろめたさを隠せないローズ。この作品も、ヒキが実に巧いのですよ。
 今週まいた伏線と衝撃の展開から来週はさらなる怒濤をみせるか。前半は明るいバカ話で後半は重いマジ話。
基本構成は舞-乙HiMEと似つつ、それぞれの味を見せる木曜深夜の2作品。ますますもって目が離せません。
 



 

   3 (水)   作画と脚本、その真価。

 
¢クロサギキャスト更改
 >氷柱:堀北真希
 >白石:加藤浩次
 >桂木:山崎努

 氷柱が銭形舞…(ノД`;)
 白石はなんとも予想外な。主役もそうですけど、スマートでインテリな悪=シロサギを演じるには、ちょっと泥臭い感じ(良い意味でね)が先行してしまうかなぁ。山崎努も、役に自分を合わせるでなく、役を自分に沿わせるタイプの役者だけに、何を演じても山崎努というイメージがありますが…。タヌキ爺ぷりより、渋みに特化されるような桂木になりそう。
 「このわしがか…?」のセリフを山崎…うーむ。とにかく本放送を見ないことには何とも言えませんが、現時点ではイロモノの雰囲気が漂ってるなぁ。ってあれ、神志名がいない…?

 
¢医龍もキャスト更改…?
 >霧島軍司:北村一輝
 キタコレ!!!!!!! ぶは。これはもうたまらんね。ゴジラ・ファイナルウォーズではカイザーみたいなイロモノを全力でこなし、夜王の聖也のような格のある二枚目もハマリ役としたところで軍司かよ。ミキにフラれるときの尊顔を、是非とも拝見したいものです。
 一度、出演俳優の名前が公開されたけど、再び坂口憲二だけに…?フライングだったのかな。そのとき見た名前の中に阿部サダヲと岸辺一徳の名前がありましたが、木原は阿部サダヲで決まりか。これは以前予想したキャストにピタリ合致なので、もう言うことなし。あとは鱈淵には、是非とも劇団ひとりを…w
 岸辺一徳は、やはり野口なのかな。あのヨーダのような人間離れした野口を岸辺…うーんw 

 
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第8話「見ているだけが…」
 ついに作画崩れたか…。さすがのあすたビジョンすらも、維持しえなかった。とはいえ、今までのクオリティを保ち得たことに拍手を贈りたいですね。頑張った。キャラが保たなくなれば、今まで力を注がれていなかった背景他は、さらに落ちこみ、やす菜家のペットは、犬以外の生物に見えてきたよw
 メインの3人から少しスポットをずらして、あゆきというキャラの視点で外側から描いており、幕間に近いエピソードだったので、息抜きというところかな。並子とジャン・プウがむしろメインだったとも思えるし、それならなおさら作画が多少乱れようが構わないわけで。
 一応、とまりとやす菜の恋愛同盟が組まれたような印象ですが、あゆきがよく判らないな。原作を見ても、とまりが好きなのか…?と思えなくもないけど、決め手となるような伏線もなし。微妙。
 来週は作画も復調の兆しが見えていたので、楽しみにしたい。

 
IGPX-Immortal Grand Prix- 第19話「タケシ、前へ」 
 
 イキナリ後ろ向きな始まり。
 チームのミーティングサボってファンティーヌとデートせにゃならんほど、精神的に不安定なのか。されどリズに発見されて(広い街をよくピンポイントで探し当てたなw)、デートも中止。タケシのスランプに合わせるように、二人の仲も歯車が狂っていく。全く別のシーンだけど、タケシとファンティーヌが逆向きに描かれているのは構図としていいね。

 
 あれっ、ひょっとして…スランプ回復?
 なんの兆しもきっかけも見せずに、「回復しました」と言ったら回復。うそーん、それはないよ。今まで散々引っ張り回してきたヘタレっぷりを、たった一言本人の自覚が変わったで済ませてしまうんスか。今まで溜めさせられたフラストレーションはどうしたらいんだこれ?w サブタイから、タケシがいかにしてスランプを脱するか期待していたけど、これはあんまりじゃね? タケシのスランプは2クール目の半分を費やして描いてきた、一つの大きな節目だという
のに、消化不良もいいところだよ。勿体ねー。
 一方で、リズのツンデレが、最近だんだん冴えてきたような気が…。
 続いてファンティーヌの「別れましょ」宣言。ぶは。このタイミングて、一歩間違えば試合直前に相手選手へ精神的な揺さぶりをかけたようにしか見えなくなるけど、レースと二人の会話を上手くクロスオーバーさせていたかな。ファンティーヌに寄りすぎていた点も否めないけど。

 
 ロケットジョージ、イカス。
 ヴェルシュタイン戦では錯覚を利用したペテンにかけ、今度はピンポイント攻撃という緻密な技を魅せる。経験で力の差を埋めるオッサンパワー、渋いぜ。現役時代に女性のライダーがいなかったらしい発言から、時代の変化を感じさせてくれたね。中年オヤジの悲哀も。
 そしてタケシは完全に復調。フェイントから相手の後背へ一気にスライドするカニンガムの得意技でガードを突破。続くロケットジョージのバックブローといい、相変わらず、このあたりの描写・演出は巧いなぁ。

 
 
 主題歌キ……タ?
 クライマックスで主題歌を挿入させる演出は、それだけで背筋がシビれる程盛り上が…れねぇよ!w ここまでの過程が辛すぎました。タケシの復調とファンティーヌの独り立ちを併行させようとして、結局どちらも中途半端になってしまったのかなぁ…。
 レース以前はタケシ、以後はファンティーヌの心情をメインに据えていたので、どちらの波に乗っていいかタイミングが掴めない→感情移入できない。しかも個別に抱えた問題が未解決のままだから、その波が全然高くならないん
ですよね。最後は、一人燃えたぎってるファンティーヌカコイイぜ!な風に落ち着いたかと思ったら、その直後、タケシにボコられて…もうどうしたらいいのさw I・G・P・X!のバックコーラスにタイミング合わせた動きまで、すごく良かったのに、なんでこんなに壮絶な空振り感が押し寄せてくるんだろう。
 
 「私あなたの隣にいるより…本当はこうして向かい合いたかったのかもしれない。」
 そんな理由でフラれてしまったタケシもカワイソス。
 スカイラークのバトルモードはリーチを長くしての超高速戦闘。間柴のフリッカーみたいなもんかな。少しだけ手打ちっぽく見える場面もあったけど、ガンガンに押し寄せる主題歌に乗せて、切れ味の鋭い映像を見せてくれた。これでストーリーがしっかりしてさえいれば、名シーンだったのに…(ノД`;)
 あと以前にも書きましたけど、パイロットの描写がフェイスショットだけというのも、つくづく勿体ないな。アクセルや指の動きなど、操作系のアクションを間に挟むだけで、緊張感や臨場感がどれだけ増すことやら…。

 
 オーナー「さすがにもうアンドレはムリかしらね」
 ひまわり「あの激しいレースをゴールしただけでも凄いですよ」

 ロケットジョージ可哀想すぎるw 前回の引き分けも疑いの眼差しビンビンだったし、あれだけの活躍をみせているのに、信頼されてないなぁ。
 そして別れ。ありがとう、そしてさようならw ファンティーヌが天然の悪女に見えてきた。結果論ですけど、今回の話は、タケシが「別れる」と言われたことが、復調の起爆剤になっていればまだ見られたのかなぁ…。ホントにタケシ前に出た…か?w

 あと、スカイラークがIG2降格の危機と伝えられたけど、リーグ戦(と推定されるけどそれすら定かでない)の勝敗表とランキングがないのもね。レースアニメならば必須の状況設定じゃないのかな。せめてチーム・サトミがどれくらいの位置にいるかくらいは…。あと何気なく見てきましたけど、フォワード、ミッドフィルダー、ディレンダーという機体の区分けも、意味…あったのかなw
 誉めるべき点は見受けられるのに、それを台無しにしてしむようなポカもあったりで、レースの展開よりも、違う意味でハラハラしてしまうアニメになってきちゃったなぁ。それでも楽しく見ているけどね。
 




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