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   2 15 (木)   画が…つらい。

 
お留守バンシー4/著:小河正岳 画:戸部淑
 魔人の問題が一段落して、今度はおちこぼれサキュバス、イルザリアさんの物語。オルレーユ城にて家族同然に暮らす魔物達も、ひとりひとりスポットをあてる感じになってきたかな。アットホームに過ごすオルレーユ城ならではの微笑ましい物語。
 サキュバスが単位制という設定からして、本作独特のコミカルさが現れているなあ。毎回、回想だけで登場する
ブラドも、アリアイメージの+修正値が抜けて俗っぽさが出てきた。そんなブラドが夜の営みに励もうとするも、気が気でないアリアの妨害に合って果たせぬまま。しかしアリアが健気。そんな当時の回想で、イルザリアが城に来るに至った経緯が語られます。
 前回のようにドでかいトラブルはないけれど、乳吸いネタをいまだに引っ張って、屋敷の傷はなお増えるばかり。
単位問題も浮上するけど、その回避方法を絶妙のタイミングで捉えたね。結局ブラドは父親扱いっすか。可哀想…と思いつつも、屋敷を離れて一人好きなように夜の社交をしているなら何も言えんよね。フォン・シュバルツェンおめ。

 読み合わせという観点から個人的に感じることですが、同期の受賞作品「狼と香辛料」と、毎巻同じ月に発売されているのは、互いにいい効果をもたらしているような気がします。帰らぬ主の城を守るバンシーと、故郷を目指して旅を続ける二人組の物語は、行動が受動的か能動的かという点でも対照的でおもしろいし、「家族」という共通のキーワードもあって、同じ時期に読むことで楽しさが増えているに思えます。

  武装錬金 第20話「想いと力を込めて」
 −脚本:小出克彦 絵コンテ:つるやまおさむ 作画監督:高見明男 演出:孫承希 −
 
 スタミナ切れ…か?
 冒頭に
分を超える回想って…いくらなんでも辛い…。それだけの時間があるなら、ラストに火渡のブレイズ・オブ・グローリーを炸裂させるヒキをもってくる、なんて手もあったのでは。
 二人の戦いを追う描写にしても、うーん、やっぱり所々にスタミナ切れが見えてしまう…。特に望遠・全身像が映るときは致命的で、突撃槍を杖代わりにする所作ひとつをとっても「あれ?」と感じるほど力のベクトルと、体の向き・重心が、明らかに合ってないと思えるシーンが多々…。
 バランスが崩れると、振りかぶりのタメや重心の移動も疎かに見えるので、腰の入らない手打ちの安っぽいチャンバラに見えてしまいます。なのに地面は異様なまでに割れるし、やたらと爆発の光が溢れるものだから、今度は空回り感まで出てしまう。
 逆に下段にあるような、カメラがアップになった画には目を見張るものがあって、丁寧な作画から、きめ細かいアクションが見えます。圧力の強い・密度の高い、本当に内容の濃い映像なんですが…でも結果的には、上述の望遠シーンの至らなさを浮き彫りにしてしまったようで、誠に勿体なかった。
 あと、コンテ的な流れとしても、カズキとブラボーが向かい合う→バトル→フェイスアップ→斗貴子&剛太の追跡
→最初に戻るのループが、何度も繰り返されるので単調であったかなぁ…。他に手段がなくなったのか、最後には二人が消えて、エフェクトだけが描かれるようになったときは失笑が出てしまったトホホw

 
 これなんてドラゴンボール?
 イヤイヤイヤ、いくらなんでも、スーパーサイヤ人な演出はマズイw 幽遊白書のアニメ版を見ているような、殴っては弾き飛ばされて、跳ばされては突撃しての、質の悪いバトルにちょっと泣けてきた(ノД`;) 寄宿舎で生活するカズキにとって、親とも言えるブラボーとの死闘がこれでは目も当てられない…。シリーズ中盤までは和月作品らしい動きや、アニメ版のオリジナル性を出した動画も見せていたのに、なんで
大袈裟なだけの演出になってしまったのか…。
 でも剛太達が追いついてきたあたりから、多少は
持ち直してきたかな。こんなときでも鉄壁はやっぱりあったし、
ブラボーの背中から捉える構図や、シルバースキンが解かれる瞬間の演出は、実に格好良かった。攻めるブラボーがずっと無言でいるのも、この戦いに欠ける覚悟の深さが伝わってくるようでいいね。

 
 でもラストバトルはやっぱり幽白っぽい…。
 思いを込めた一撃を外されて、それでもなお諦めずに最後の一撃を振り絞る…という展開なんですが、一手目の比重が高すぎて、二撃目がえらい軽くみえてしまったのも惜っしー。先程も述べたように、アップでの描写には光る
モノがあったし、カメラポジションも決して悪くない。ストーリーを鑑みた感情の乗せ方と、望遠の作画さえ崩れなければ、こんな空回り感を覚えることはなかったろうに。まっこと残念でならず。
 で、戦い始めたときは夕暮れで決着付いたときが日の出ってことは、一晩丸々闘っていたんすかw
 



 

   2 14 (水)   異端。

 〆奏光のストレイン第13話「ラスト・ワルツ」
 −脚本:赤星政尚 絵コンテ:あおきえい 作画監督:清丸悟 演出:あおきえい −
 サブタイは壮大なんですけど、結局兄妹ゲンカして終わりってだけだったようなw 最終的にエミリーにフられた兄がストーカーと化して妹を襲う。て書くと、どうしようもない物語に見えてくるんだけど、間違ってないんだよなぁw
マジで幻夜でしかなかった兄。何度も言うけど、カワイイ顔してエミリー酷いよw
 最終決戦、二人のタイマンになりますが、ストレインのCGと戦闘シーンの迫力は最後まで魅せてくれたね。自分がもう引き返せないところに来てしまい、それを留めてくれた妹に感謝して散る…。というやっぱりベッタベタなラストも(お守りを出たときは噴きだしてしまったw)、ストレインらしい引き際なのかな。実は毎回見ていたEDがエピローグだったというのも、おもしろい演出でした。

 総評
 結局最後まで局地戦だけで終わった作品ですね。設定の解説文やセリフの端々に、人類は二つの勢力に分かれて云々と語られていたけど、大局的な立場に立ったことは一度もなし。艦隊くらいの集団すら描かず、狭い世界に的を絞りきった決断や良し。
 きょうびの昼メロでも、ここまでベタなドラマはやらんぜよ、というくらいガッチガチな基本路線と、隙あらばキャラを殺す大胆さが両立する作品てのは、意外になかったかもね。ラヴィニアの大暴走も今となっては楽しい思い出…と言ってしまっていいのな。
 真っ当におもしろいかと問われれば首を傾げるけど、
スタンダードな発想の隙間を突いた(制作者自身もその自覚はあると思う)異端の作品として、充分楽しめるものでした。

 
NANA 第44話「ブラスト合宿」 
 −脚本:ふでやすかずゆき 絵コンテ:鶴岡耕次郎 作画監督:森前和也・野口木の実 演出:小酒井ゆう −
 

 詩的。
 シンのメール、語らいが中心となるエピソードだけあってか、ビジュアル面でもキャラを取り巻く空気にしても、綺麗という印象の一話ですね。2,3月のちょっと冷えた夜のクリアさという感じかな。
 そんな風情のある雰囲気を作っても、ボケるところは真面目にボケる。というかそういう笑いがあるから、真面目なシーンも一層輝くんだろうけど、やっぱ楽しいw 会社の後押しもあって、メガネのディレクターまで和んでるし。
 44回目を迎えてなお未だに幸子ネタをひきずるハチには泣けたw イギリスロケを敢行してるトラネスと会社の施設で合宿張ってる(しかもジャージw)ブラストの待遇差もね。
 そんな遠く離れた地にある蓮とナナ。二人共に相手を愛していることに変わりはないのに、昔のように無垢なままでいられなくなった今を嘆く。その重ね方が絶妙な上に、ヤスの大胆な告白をサラリと入れてくるセンスが絶品…!
 夜を中心とした静かな物語だっただけに、ゲリラライブの盛り上がりには嫌が負うにも期待してしまうぜ。
 



 

   2 13 (火)   寒いけど心温まる。

 
狼と香辛料IV/著:支倉凍砂 画:文倉十
 うーん、作者の中でキャラがどんどん個性的になっているのか、筆にも力が出てきたのか。たぶんその両方なんだろうけど、ホロの可愛さは巻数が増えるごとに増してくるなぁ…。冒頭でロレンスが、ホロの尻尾においたしてしまう場面からして、見せ方の幅が拡がったというか、キャラの顔を捉える角度が広くなったように感じますね。特に本巻のテーマはなにかとみれば、「のろけ」と思えてくるので、全編を通してかなり魅力的なホロ。
 エルサとエヴィンのカップルを、ロレンスとホロに対照させて、二人の関係を改めて考えさせるような構成も、微笑ましいですよ。
 劇中でロレンスが(とホロも)思っているように、ヨイツに着かずに、ずっと旅を続ける二人を眺めていたいものです。

  RED GARDEN 第18話「わずかな、望み」
 −脚本:岡田麿里 絵コンテ:堀之内元 作画監督:丹沢学・山形厚史 演出:信田ユウ −
 
 第一回記憶を失う問題会議。
 たぶん当歳の子供をそのまま使っているローズの弟妹の、舌っ足らずな声が今までは勘に触っていたんですが、記憶に関する真実が明かされると、こんな子供達でも親愛を感じるようになってしまうね。ローズの集合拒否を心配して、結局全員で呼び出しを無視。ある種の悟りというか覚悟のような気配をしのばせる4人の語らいが、静かに
進むんですが、記憶に残るシーンでした。
 4人の代わりに本日の獲物はルーラが処理してたけど……最初からそうしてりゃいいんじゃね?というツッコミは誰もが感じていることなんじゃないのかな。4人が“闘わなければいけない”理由を自分が読みとれていないだけなのでしょうか…。真実を語らずにいたことの説明についても、自分の都合ばかり語るばかりだし、JCの死を盾にしているようにもみえて、ルーラはちょっとズルいよなぁ…。4人もそんな簡単に納得していいんだろか。あんだけ強引に引っ張り回してきた責任はそんなに軽いの?w
 と、4人が自分達の未来について考える間に、リーズは思考能力すら失ってエルヴェに解放されていた…のですが、警部、余計なモノ見つけちゃったよ!部下に「ここから先は俺一人でやる」なんてセリフ言ったらそりゃ…

 
 死ぬしかないって!w
 うはああああ、雪の降る夜に、リーズの墓の前では4人が互いの絆を強く感じている裏で、リーズを確保したかに見えたクロードの額に風穴がぁぁぁ!血の飛び散り方や、目を開けたままズブズブ沈んでいくリアルさに震えた。
ドラル達の本気度がどれくらいのものか判ったところでヒキですか。こんな連中を相手に4人はどう闘っていくのだろうか…。



 

   2 12 (月)   これもまた文才。

 
あんでっど★ばにすた!/著:鈴木鈴 画:かなたろう。
 タイトルの可愛らしい響きにも惹かれて(あにすっだ!という方言ぽさがいいね)、鈴木鈴さん久々の新作を購入。
 五法(ヴァニティ)という超能力が世間的に認知・受容されて(持たない人間とのある種の壁はあるようだけど)
能力者でも基本的に一般の人々と同様に生活している世界。念動力や瞬間移動といったそれとは、大きく異なる
カテゴライズ。そして主人公の能力は感受性が強いという受法である(危機は回避できるけど実戦ではほぼ無力)
 という3つの設定が超能力を主体とした物語なのに仰々しさを感じさせない。世界の命運を担うでもなく、一般人と能力者の間に修復出来ない亀裂があるでもなく、力ってそんなに便利なこと?くらいのタッチで描かれる軽い空気。かなたろう。さんのイラストも、そんな世界観によくマッチしてるね(なんとなく「おおきく振りかぶって」を連想させられる風情)。少しだけ他の人と違う中学生に、能力者による犯罪捜査の協力を求められるところから話は始まりますが、ヒロインの冬子のツンデレ具合も良し、使用人二人組の凸凹コンビぶりも良し。
 そんなほわほわ可愛らしく胸暖まりそうな物語へ、平然とナイフを突き立てるかのごとく、過酷なストーリーを用意しているあたりが鈴木鈴という作家の個性であり、惹き付けられるところなのかな。「吸血鬼のおしごと」のときにも書いた気がしますが、作者は間違いなくドSだと思いますw
 ルビの多用がちょっと気になるけど、そういう演出を用いる小説もずいぶん久しぶり。これは意外に新鮮でした。
まだまだ多くの伏線が残されているので、シリーズとしても続くのかな。次巻以降も精神的なサディズムを甘受したいと思います。



 

   2 11 (日)   芝居はいいね。

 
カプセル兵団公演「燃えよ映画魂!&燃えてヒーローショー!」
 今回は1時間2本立て&日替わりゲストという少し風変わりな公演。本日のゲストは関智一さんでしたが、今まで自分が観劇したカプセル兵団の中でも、1,2を争う仕上がりでした。
 一本目の「燃えよ映画魂!」は、4つのジャンルの登場人物が、それぞれ自分の得意ジャンルで物語を進めたいといがみ合い、張り合う中、次第に協力して敵に向かっていく…というストーリー。その内訳は、
 ○イベント会社に勤める青年とその恋人
  →この作品はラブロマンスだろ!?
 ○湾岸署に務める刑事、青嶋・今泉
  →バイオレンス刑事ドラマに決まりだ!
 ○悲劇の改造人間バーニングガイ
  →重厚感あふれる特撮しか!
 ○空から振ってきた魔法少女プリティーモモ
  →希望と恋に満ちあふれたファンタジーよ♪

 といった形で、まるで方向性の違う登場人物が一堂に会し、でもなぜか一本の物語として成立している不思議。
ジャンルの違いを逆手に取るというか、特撮畑のバーニングガイが、魔法少女モノのプリティーモモへに示す反感が異常で、魔法少女という設定のお約束(悪く言えばご都合主義)を、執拗に否定する姿が、判る人間にはおかしくて仕方なかったです。
 いつものパロディのネタも豊富で、ストーリーに組み込んだ演出的なものと、さりげなく突発的に出す小ネタの二つがふんだんに。前者ではマクロス・プラスのINFORMATION HIGHをBGMに使った板野サーカス的パフォーマンスや、
SWのライトセイバーがそうかな。舞台を暗くしてところで懐中電灯を線状に絞り込み、ライトセイバーに見立てた演出は、実におもしろかったです。バック・トゥ・ザ・フューチャーネタもアホだったなぁw
 後者では超天空×字拳に噴いたw 相変わらず重箱の隅を突きすぎw 恒例のサタンクロスも健在でしたが、発動前からプリティーモモが「…止めて!それだけは止めて!」といった感じでブルブル震えている様子が、いいネタ振りになっていたね。あと、スネ夫のモノマネしようとして失敗してたのに笑ったけど、このとき後に繋がる伏線とは、露ほどにも思わず。
 魔法少女につきものな、妖精チックなマスコットも出てきたけど、それを操る黒子がケータイをとってしまう掟破りもおかしかったw パワーマイムにおいても、柱として存在しているはずの役者が動けないのをいいことに、チューしたり、股間を打ったり、舞台上のお約束を敢えて破ってしまう演出が小粋。

 二本目「燃えてヒーローショー!」
 アクションマン出身の有名な役者を招いて、遊園地でヒーローショー(素顔の戦士達風なイベント)を行う予定が、本人が渋滞で遅れるため、他の出演者・スタッフ達でなんとかして、到着までの時間を稼ごう!という物語。
 序盤の20分をごまかす構成で始まったショーは、TV放映と似たようなオーニングを交えてから(意味深なカットの作りが巧いw)、ストーリー仕立てのトークショーへ以降。本人がいないところは、代役がずっと背中を向け続けて、顔を見せないという力業で進めるのですが、派手なアクションかましながら、顔だけは絶対に見せない殺陣が最高でしたw あと急遽出演することになったマネージャーの棒読みも絶品。
 トラブルにはトラブルが続き、主役のバーニングガイの衣装が破れる事故が。そこでとった選択というのが、ボツにしたはずのダンスというから笑いが止まらない。またこのダンスがおかしくて、猫ニャンダンスみたいなポーズを決める、ヒーローショーにはとてもそぐわないチャーミングな振り付け。これを悪の戦闘員が必死になって踊っているのだから、たまらないw
 そんなトラブルをおさめ、今度こそ役者の到着を待つのみ…ってところにこぎつけたのに、今度は手配中の凶悪犯が、怪人役と間違えられ、人質を取って舞台に上がってしまうという、とんでもないハプニングが発生。いやもう、ここから俄然、おもしろくなっていきましたね。
 ヒーローショーを中断せず、なんとか犯人を捕まえようということになり、犯人は能改造だけを免れ錯乱した怪人という舞台設定にされてしまうw ショーなんか関係ない!と犯人を捕まえるべく舞台に上がっていった刑事も、ICPOの刑事役にされ、そんな設定で進行すると、次第にその気になってきた刑事が、怪人に対して交渉するアドリブへ。
この刑事ノリノリである。あまりの熱演に、ついナイフを離してお縄につこうとする犯人であった…が!
 親玉役のスタントマンリーダーが、「待てぃ!それはお前を懐柔するための罠だ!」と役に入り込んでしまい、引き留めてしまうwww。ヤバイここからもう笑いが止まらない。舞台袖では、なんてことしてんだ!と、スタッフが大慌て。膠着状態に陥ったところで、ついに現れるのが人気役者、流星超一郎(関智一)。
 舞台へ登場する直前に発せられた声は「のび太のくせにナマイキだぞ!wwwww」「さっき俺のニセモノがいたようだが…」と一本目にあったネタをひきつつ、颯爽と登場。バカすぎるw
 無事犯人を取り押さえたモノの、今度は関さんのアドリブがノンストップ。ヒーローショーお約束、マスクマンに交代して、関さんは後ろからマイクを持って声を当てるのですが、ウ○コ・チ○コの下ネタトークへ大暴走。アドリブに合わせて動くマスクマンの人が大変そうだったw
 それでも、なんとか悪の親玉を倒し、最後にお姉さん(下田麻美)が再登場。がしかし、そこからさらに15分ほど関さんのアドリブがやっぱり止まらないw
 「流派 東方不敗は…!」のくだりを丸々やっていたのも、ファンには嬉しいサービスだったろうね。その後は下田さんへの言葉責めに終始。
 下田「バーニングガイはTVが終わったけど、パトロールもしているんですよね?」
 関  「お前の体の夜のパトロールをな…」
 下田「ヒーローがそんなこと言っちゃいけません!」
 関  「ヒーローだって、ヤることはヤるんだよ!w」
 関  「俺の股間のフレイムセイバーを突いてやろうか…?」
 下田 後ろにいる関さんに向かって、詰め寄ろうとするも、マスクマンに遮られて(声の人を当ててる人なんて、別に
     存在しないから!という風に)、改めてそっちを叩く。
 関  「わかったわかった、チ○コって言えばいいんだろ?」


 という感じで、ひたすらセクハラ発言を繰り返す関智一w 2時間予定の上演時間が、時計を見たら40分近く押してました。笑いの涙を流しっぱなしの後半でした。

 2本合わせての脚本はよく練られていたし、パロディも新旧織り交ぜていい塩梅。パワーマイムや舞台上の演出にしても、新しい試みが見られましたし、トドメのアドリブにも大爆笑で、生で演劇を見ることのおもしろさをとことん味わえた舞台でした。
 バーニングガイの衣装と、こちらにはロボの写真も
 



 

   2 10 (土)   2月もライブ。

 
彩雲国物語 第37話「雨は天から、涙は目から」
 −脚本:吉田玲子 絵コンテ:鎌倉由実 作画監督:金性完 演出:高木秀文−
 茶州の展望を開くため試行錯誤する中、朔洵 の死について、けじめをつけられずにいた秀麗の物語。泣くわよ、と脅しを賭けてから盛大に涙を流す会話も良いのですが、なんといっても燕青が格好いい…。恋愛事を苦手とするでもなく、カップルが結構作品なのに、燕青にその手の話がないのは何故?と思えるほど、男っぷりがいいぜ。
 学徒の州というアイデアが披露されてから、全員一丸となって新年の祝賀に向けて作業に取り組む話も熱い。
これで話がまとまったところで、都に戻り劉輝との再会になるのかな。父も久々に見たいものです。

 
栗林みな実 1st Tour 2007 fantastic arrow
 先月のJAMに続き、厚生年金会館へ足を運んできました。

 01.fantastic arrow(fantastic arrow収録)
 02.Shining☆days(舞-HiME OP)
 03.翼はPleasure Line(クロノクルセイド OP)
 04.ココロノカケゴト(fantastic arrow収録)
 05.ある冬の日の午後(fantastic arrow収録)
 06.硝子の小瓶(fantastic arrow収録)
 07.ふたりのプラネタリウム(fantastic arrow収録)
 08.boyfriend(fantastic arrow収録)
 09.遠い夏の日(君が望む永遠 アニメ版IM)
 10.innocence(君が望む永遠 アニメ版IM)

 ○弾き語りコーナー
 11.桜の花が咲くまえに(マブラヴ サプリメント ED)
 12.桜の光の中で(fantastic arrow収録)
 13.人魚姫(Blue treasure c/w)

 14.affection(fantastic arrow収録)
 15.Yell!(スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ ED1)
 16.マブラヴ(マブラヴ OP)
 17.アプローチ(fantastic arrow収録)
 18.Crystal Energy(舞-乙HiME OP2)
 19.絆(fantastic arrow収録)

 ○アンコール
 20.Rumbling hearts(君が望む 永遠ゲーム版OP)
 ○Wアンコール
 21.Precious Memories(君が望む永遠 アニメ版OP)


 幕が上がるとそこには栗林神殿。ギリシャ遺跡のような柱が舞台左右に建つ舞台が大仰だけどイカス。生の歌声を初めて聴きましたが、ピンと張りのある声と大きな声量で、聴き応えは充分。
 アルバム・ツアータイトルにあるfantastic arrowで幕開。Shining☆days、Pleasure Lineが続いて加熱した会場の空気は、この日の勢いを決定づけるものでした。「今日はまったり行くか…」と、開演前まで全然ノリ気じゃなかった友人が、隣でガンガンにサイリューム振ってたのが顕著かなぁw
 MCも面白かった。メチャメチャ普通の人だよw 元々極度の人見知りだそうですが、素朴な人柄が現れていましたね。
 アルバム「fantastic arrow」の曲が中心だったので、バラード系のしっとりしたライブになるかと思っていましたが、ライブで歌うとこれが結構ノッていけるし、後半はYell!、マブラヴ、Crystal Energyといった、タイアップ曲の中でも代表的なナンバーで盛り上がり。アンコールのRumbling heartsとPrecious Memoriesは、ゲーム版・アニメ版それぞれのデビュー曲。思い入れの深い締めくくりでしたね。
 スタートダッシュ、アルバムコーナー、バラード・弾き語り、クライマックス・原点回帰といった感じで、起承転結が
はっきり見えた構成が良かったなぁ…。
 



 

   2 (金)   最高潮!

 
コードギアス 反逆のルルーシュ 第17話「騎士」 
 −脚本:野村祐一 絵コンテ:村田和也 作画監督:米山浩平・池田有(中村プロダクション) 演出:村田和也 −
 
 スザクの価値は…。
 境遇や状況は違うけど「父殺し」を先に越された形になり、ルルーシュの反存在として、どんどんキャラが強まっていくね。スザクに対する認識も序盤の頃に比べると(理想主義のイタイ少年だったのでw)、随分変わったもんです。その極端さが少しずつ薄まってきたところで、過去のトラウマという理由が明かされる衝撃。最初にドーンとおかしな方向に飛んだ振り子の揺れ幅が、だんだん収まってきたところに、今度は逆方向に大きく揺れたような感覚。
 いずれナナリーの前から姿を消す、と認識しているあたり、ルルーシュのリアリストたる一面が見えますが、自分の代わりを務める大役にスザクを選ぶ場面では、計算だけでない考えが見えたり。先週の爆弾話においても、自分達の運命を委ねるほどの絆を見せたしね。でも「戻ったら、大切な大事な話がある…」のセリフが出た時点で、その機会は来ないだろう気配が…。
 ヴィレッタ本人は登場せずとも、弁当一つで甲斐甲斐しい様子が伝わってくるなぁw 扇も気を緩めつつあるけど、それだけに記憶が戻ったら、この二人はどちらかがどちらかを撃つ展開になりそうな…。記憶が戻ったとして、扇と過ごした日々を覚えているかいないかもポイントだね。
 記憶と言えば、シャーリーに回復のフラグが!? ルルーシュの顔を描けないところが、また切ないなぁ…。そして今日も今日とて、C.C.にはコスプレ展開へ…w

 
 えろいおねーさんきた。
 そしてカレンには、寄せて谷間なスーツもきた。ラクシャータはOPで見せる露出度の高さと不遜な佇まいから、
折笠愛さんのような直球の姉御系というのが第一印象だったけど、倉田雅世さんとはこれまた意外な配役。
 ガンソードのファサリナから、色っぽいお姉さんのイメージは想像出来たけど、いやいやまた異なる魅力があるもので。確かに姉御肌なところはあって、厚い口紅や管の長い煙管あたりに艶っぽさも表れるんだけど、どこか少女っぽいあどけなさも残っているように見えます。開けっぴろげな性格チャーミング。洒落者だけど純粋という感じかな。
ラクシャータの福祉方面での活躍というのは、開発史第二世代編に見られるところに通じているようで。
 そしてスザクと藤堂の間にまで人間関係が。キャラも大幅に増えて、人間関係も複雑に絡み合ってきているのに、ストーリーに全く破綻を来さないっていうのは、やっぱり凄い。パイロット同士に師弟関係が判明して、さらに機体の開発者にも同様の背景が見える、この関係性。くはぁ…たまらないな。ロイドは輻射波動からラクシャータの存在に気付いているようだけど、ランスロットを見るラクシャータの表情には、それと似たものがあるのでしょうか。
 藤堂も黒の騎士団入り。ゼロに対する疑念をもった形になるかと思いきや、完全な主従っぽいね。ルルーシュが己の構想を実現するために必須の強力な駒。カレンと合わせて飛車・角が手中にきたね。第二話で役に立たなかったレジスタンスが思い出されますw 酒井ミキオの挿入歌も燃える燃える。
 あと藤堂と出会う場面・左下画でのカメラの動きが印象的でした。CM前、藤堂がゼロに気持ちを伝える場面では左から右へ、CM後にゼロが藤堂を説得する場面では、右奥から左前へと、意志を発するものから受けるものへと、カメラはしっかり動いているんだね。

 
 ついに正体発覚きとあ!!
 スザクの正体がルルーシュに発覚する局面は、本作において最も重要なポイント。それゆえにこのタイミング、この状況で露見させた脚本には、百万の喝采を贈りたい。自分と妹の命運すら預けた唯一無二の親友が、今までずっと立ちはだかってきた敵という現実を突き付けられる衝撃。この瞬間のカタルシスは、今まで見てきた話の中でも最高のものだなぁ…。現実を認識できないほどのショックを受けたルルーシュを描く表現力も素晴らしい。
 ルルーシュが凍り付いている間に、当のスザクと藤堂は二人して熱く盛り上がっている落差もいいね。そして旋回活殺自在陣きたあああ!w って、活殺自在じゃねえEEEEE!ナリタのときもハッタリの効いたセリフを吐いてくれたけど、四聖剣はなんと微妙だw あとロイドの好物がえらい気になります。
 ラピュタのドーラ一味的な逃走に、いかにも悪党らしい雰囲気が醸し出されていいね。

 
 騎士。
 ナナリーの、ではなくユーフェミアの騎士に選ばれるスザク。これでスザクはブリタニア軍人としてだけでなく、その王族の盾としてまで、ルルーシュの前に立ちはだかる運命へ。
 藤堂との会話で、己の進む道をはっきり見据えたスザクに対し、ひとりコクピットの中で狂笑するルルーシュという対比が、またなんと皮肉なことか。そんなルルーシュを見下ろすC.C.の視線から、ギアスを授けた者を孤独にするという言葉が思い出されます。
 



 

   2 (木)   画が、画がああああ。

  武装錬金 第19話「君さえ守れれば」
−脚本:下山健人 絵コンテ:DOJAG-A-GEN 作画監督:清水泰夫 演出:黒田幸生 −
 
 ストリーキングwwwwwwwww
 どうみても狙ってやってるとしか思えないんですが、融合したところなんて、マジでギリギリだよね。こんなところにまで鉄壁はいらないwww 戦部の裸体が気になって、ストーリーまともに追えないじゃないかw
 そして今週も作画は総崩れな気配に…。うーん、どうもここ2、3話でスタミナが切れてきたのかな。テレ東規制で血が描けなかったのか(根来VS剛太戦でもなかったしね)、腕を抱えている戦部の姿が不自然極まりない。パピヨンが戟戦を抱えて見下ろす構図は悪くないんだけど、体のパースもどこかおかしいし、これは勿体ない…。

 
 火渡なにしにきたの?w
 うーん……。ストーリーの変更がまるで活かせていないような…。執拗に追い詰めてきた戦士長があっさり現場を離れるのもおかしいし、「死体はオマエが探せ」って、ブラボーが確認を怠ったとき、問いつめた火渡にそのセリフを言わせるの?w 根来が戦闘を始め、カズキが大声で仲間を探しているのに気付かないというのもなぁ…。
 サブタイにあるように、剛太にスポットがあたる場面。戦術を練って互いの弱点を突き合う戦闘は、力一辺倒で押してきた流れに、一石を投じる効果があるのかな。
 漫画の時はカラーでなく音もなかったので気付かなかったんですが、シークレットトレイルって、潜むことが最たる目的の武装錬金なのに、出入りするときいちいち光ってたら、バレバレじゃね?w もう一点、剛太の戦術スタイルを斗貴子が解説する場面があるけど、再会するまで剛太が核鉄を持ってることは知らなかったからやっぱりおかしい。
決着に繋がる根来のセリフの多さもアニメになると目立つなぁw 原作を読んでるときは気にも留めなかったことだけど、媒体が変わって随分と気付かされることがアニメになって判るってのはおもしろいね。
 暗殺者っぽいスタイルの根来は結構自分好みだったりしたんですが、斗貴子を襲う場面のカメラは相変わらずイイ仕事してます。そして鉄壁へ…。

 
 ストーリー変更の問題がこちらにも。
 うーんうーん…w ここでヴィクターと当たる理由が全く判りません…。位置を掴むためなのか、戦力の解析なのか、戦団側の力がどれだけ通じるかを試したのか。目的が明確に描かれず、ただヴィクターを出したかっただけのように見えてしまったり。
 バブルケイジの特性も変わってしまった…これで斗貴子さんの小人化フラグも消滅か。あとすいません、使い手の丸山が女だってことを、本話で初めて知りました(ずっとオカマだと思ってたw)。犬の武装錬金はヴィクターにジャレついているようにしか見えなかったし、秋水は牙突を見せにきただけのような。ホント、この場でなにをしたかったんだろうか…。

 
 決着。
 うーん…、と今日は唸ってばかりだなぁw 知略戦の色合いが濃いのでセリフが多くなるのはいいんですけど、それを多いと感じさせたら、やっぱりまずいよね。剛太、せっかくの、見せ場なのに…w
 作画も崩れていたけど、コンテ・演出的にも今回はスタミナ切れとしか思えない映像で残念。来週はブラボーとカズキの決戦だけに、復活に期待したいです。
 



 

   2 (水)   ベタ。

 〆奏光のストレイン第12話「リベルタッドの攻防」
 −脚本:山田靖智 絵コンテ:大畑晃一 作画監督:原田峰文 演出:山口頼房 −
 嫌なことは嫌って、最初に言おうねエミリー。先週やっと兄が凶行に及ぶ動機がはっきりしたのに、その根元たるエミリーに今になって否定されたら、可哀想としか言いようがないぜ兄w まるっきり幻夜じゃないか。
 物語終盤ということだけあって、上記の問題を除けば相当に盛り上がった一話。戦艦の吶喊や、自爆解除失敗→味方感から引き離して死亡フラグ、だがしかしそこでロッティ!!という息をつかせぬ展開も見応え充分。ベタドラマを再現するバラエティ番組があるけど、そのレベルくらいに本作も前フリがベッタベタなので、フラグが立つこと自体に、なにか快感を覚えるようになってしまったのかも。
 ストレインの空間戦闘も、映像としては素晴らしい迫力。こうなったらもう最後までベタベタに燃え尽きて欲しい。


 
NANA 第42話「ブラスト、デビュー!」 
 −脚本:ふでやすかずゆき 絵コンテ:いしづかあつこ 作画監督:趙瑛夾・李?培 演出:いしづかあつこ −
 
 ハチはやっぱりハチだなぁw
 前話がドラマチックに、センセーショナルに進んだ反動てわけじゃないだろうけど、今週はコミカルでローカルな話が進行してますね。寿司の後光から(そういやナナはディフォルメすると猫になるんだね)、淳ちゃんの奈々絵、いつものハチまで息をつく間もなく、ギャグパートが全開。淳ちゃんのツッコミや、レイラのリベンジにも見事に噴いたw
誰もが笑いに走る中で、一人黄昏れてるノブがメリハリを付けてくれるけど、ちょっと浮いてしまったかな。
 急遽かけつける美里ちゃんのフットワークは相変わらず凄まじい…。

 
 ブラスト、発進。
 狸と狐を相手に契約を済ませ、いざ出陣のブラスト。ハチをあきらめたわけではなく、夢を見させ続けることで取り戻す、と宣言するナナが男気をみせるよ。
 実家に戻ったところで見つけたナナへのいたずら書きを、LOVEに書き換えて立ち去っていくハチもまたいいね。
フェイスアップで怒りの眼差しを見せるハチを、初めて格好いいと思えました。にしても、やっぱり左にあるナナの顔を見ても、永野護画っぽく見えてしまう…w



 

   2 (火)   いろいろと痛い…。

  RED GARDEN 第17話「真実」
 −脚本:岡田麿里 絵コンテ:松尾衡 作画監督:河添明 演出:高柳滋仁 −
 

 そういえばそんな話も。
 先週は終盤のバトル展開とJCの死のインパクトに目を奪われてしまったけど、ケイト達は最終的に記憶をなくして別の人格になる、なんていう爆弾発言があったんすよね。そんな重大な秘密を軽いトーンで話す先生が酷いw
以前の教訓を元に、ケイトはクレアから相談をすることになるけど、問題に対する答は出ず…。
 エルヴェは当然だけど牢獄入り。とばっちりでエミリオもエマとの仲がプッツリ切れることになり、ケイトは自分達の情報を得るためにエミリオが近づいたと誤解。この怒りのエネルギーでエミリオを倒してしまいそうだ。エルヴェも今まではミステリアスな青年だったけど、もはやただの痛い子に…w
 そしてレイチェルはルークとの関係に決定打が出たことで自暴自棄になり、記憶を失うことに関しても、構わないとさえ言い放ってしまうが、家族を大切にしてきたローズはそんな発言が許せない。このシーンの芝居は、まさに鬼気迫るといったもので、むしろ役者の演技に映像が追いつかなくなってすらいたよ。プレスコの長所と短所がいっぺんに表れたような場面だったなぁ…。
 せっかく力をつけて希望を見出したにもかかわらず、個人的な事情にも不安が芽生え、追い打ちのように記憶喪失の事実が突き付けられる。うーむ、前半に巻いた種が発芽してどんどん成長してきたような物語だね。
 



 

   2 (月)   壮大なる終焉。

 
.hack//G.U. Vol.3「歩くような速さで」
 メインストーリー終了しました。Vol.1から足かけ140時間くらい。Rootsから含めると本当に長い話でしたが、物語としては前作同様、充分な手応え。
 Vol.2でトライエッジの正体=オーヴァンが明らかになって、その目的が何なのかという核心が序盤で触れられると、あとはゴールまで駆け抜けました。特に前半のアリーナ戦は榊のキャラが立ちまくりだったので、時間を忘れて攻略していましたね。いやー、まじ榊がステキすぎ。知識の蛇を奪われてヒッキーと化す八咫にも大ショックw
おま、意外にカワイイトコあるじゃないか。逆光眩しいんだよこのタコw
 んで双銃士のクラスになるまでは一気でしたが、双銃のアドバンテージが思っていたより大きくなくて、ちと残念。
 クビアの登場から少しペースダウンしたかな。前作と繋がりを大切にするのは、シリーズ作として必須だと思うんですが、ラスボスまで同じなのはちょっと…。でもクビアゴモラ撃退のパートで、各ギルドに見せ場をもってきた演出は燃えた。揺光の帰還もあるイコロの出番は、Vol.3においてベスト3に入る名シーンじゃないかと思うくらい。がび様も熱い。最終局面も同様で、「ここは俺たちに任せてお前は先に行け!」的な展開は、それと判っていても滾るものがあります。
 Rootsから始まり、長い時間を掛けて追ってきた物語もついにラストシーンへ…なんですが、エピローグでハセヲの出した結論を見て思わず、ハセヲ=孝之、志乃=遙、アトリ=水月という構図が頭に浮かんでしまった罠w 結局、水月ルートなわけですがw 「歩くような速さで」というサブタイも、その意味が判ると、他には考えられないキャッチ
コピーだったなぁ…。
 Vol.3で前作と繋がりのあるキャラもいろいろと判明して、シリーズを通してプレイしていた自分は、思わずニヤリとしてしまいますね。八咫=ワイズマンは確定として、欅=ヘルバはどうなんだろう…?
 あとはタビーも帰ってきたらしいので、これから迎えに行きたいと思いますが、クリア時点のレベルを考えると、まだまだ後日談エピソードが隠れてそうだ。



 

   2 (日)   正道にして重厚。

 
華麗なる一族
 放映前のプロモーション活動がセンセーショナル過ぎて引き気味だったんですが、先週たまたま見ると、もうそれでハマってしまいました。
 金融再編で互いを食い合おうとするドロドロ感、悪人の悪い顔、歪んだ家族の人間模様、というように白い巨塔を見ておもしろいと感じた人は、存分に楽しめると思います。ただ同じ山崎豊子原作だからといって、演出をパクりすぎじゃないかとも思いましたが(タイトルロゴなんか確信的にやってね?)、そんなところも含めておもしろいですね。
 木村拓哉はいつもの木村拓哉ですが、主人公よりも北大路欣也を初めとする、周辺のレギュラーを見ていて背筋がゾクゾクしてきます。
 あるあるの失墜で、TBSにとっては笑いが止まらない状況だろうし、セット一つにも1000万を惜しみなく投じる本作が、今季のドラマで独走状態に入るんだろうか…。
 



 

   2 (土)   伏線なげーYO!

 
彩雲国物語 第36話「世はすべてこともなし」
 −脚本: 絵コンテ:高橋丈夫 作画監督:朴起徳 演出:大谷肇−
 あれ…?朔洵の死体が消えたってことは、第二シリーズ以降に再登場ってことなのかな。
 最後に残された使命、悠舜の救出を迎えるところで由官吏が登場。「自分が悠舜っす」と告白して呆気にとられる秀麗と影月。…なのですが!自分は、当たり前に由のことを悠舜と思ってました…w 足悪かったし名前の発音似てるし、官吏が初登場した段階で、「あー、無事脱出してきたんすか」と思っていましたよ…w
 なにはともあれサブタイの通り、無事に茶州の州牧として着任した二人。強面の官吏達が二人の着任の挨拶に、「WOOOOOOOOO!」と歓声を上げる場面は、無性に熱かったです。
 謀反を起こした茶太保の真意も、36話にしてやっと明らかに…。壮大な伏線だったなぁ。英姫のジェラシっぷりがまたなんとも可愛らしいことで。今週久々にきた香鈴のようなベタなツンデレとは、また一味違う趣があるものです。
 これで一件落着と思いきや、まだ来週に後日談があるようで。
 



 

   2 (金)   叩き落とす。

 
コードギアス 反逆のルルーシュ 第16話「囚われのナナリー」 
 −脚本:大河内一楼 絵コンテ:須永司 作画監督:天崎まなむ佐々木睦美 演出:三宅和男 −
 
 キャラも増えたね。
 最近カレンの存在感がめっきり薄くなっていますが、それだけサブキャラが増えて、個々にスポットがあたるようになってきたってことかな。でも全体のバランス、物語の流れとして不自然に感じないから、よく出来てるもんだ。
 扇がヴィレッタに構っている間に、ディートハルトはめきめきと頭角を現してきた。こいつはどこまで本気で黒の騎士団についていこうとしてるのか…。
 C.C.のコスはホントに毎回恒例のものになってきたんですね。いろいろ模索してるだろうスタッフの遊び心やよし。
ミレイも珍しくめかしこんできたら、見合いの相手ってロイドっすか!胸元を強調したドレスと帽子の組み合わせが
魅力を引き出しているなぁ。ヴィレッタは肩がポロリと出るセーターとお玉がなんと家庭的な…。今までの彼女と最も縁遠い言葉が、こうも似合ってしまうギャップが異常です。
 などと女性キャラの新しい魅力に溢れる1コマでしたが、マオあれで生きてたってええええ!?>

 
 加速装置!!!wwwwww
 壁走りて、どこのサイボーグですかアナタw まじで何かしらの改造を施されているとしか思えない(ランスロットに乗れた理由もそんなところに?)ほど、人間離れしとるなぁ。ルルーシュとスザクが二人で出来なかったことはない、とナナリーを励ます一言が、序盤で逆に励まされている回想をうまく継いでいるもので。ルルーシュとスザクの間にある信頼の厚さも伝わってくるしね。
 ブリタニア方面でもヒロインズ登場。ユーフェミアの前でだけ見せる、コーネリアのデレも破壊力あるなぁ…(ヴィレッタとはまた違う感覚で)。俯せになってリズムとりながら膝を曲げる図は、乙女のそれにしか見えません…。
 クロヴィスは死したあとに、なんだか良い部分がどんどん出てきてる…。いい人は長生きしないの法則だった?
そうして、ルルーシュの罪業の深さが表れてもいるようで…。

 
 3度目の対決。
 チェスで真っ当に対決なんてせずに、強引に解除の方へ天秤傾けてしまえばいいんじゃね?と、房州さんのような発想が頭をよぎりましたが、実際にそうしようとしても防がれていたんだろうね。マオはサングラスなり瞳なりに相手を映した描写が多いけど、その心を読めているという意味を画にも表していたのかな。
 いいように振り回され、ナナリーを死に追いやられたときの絶望と、勝ち誇った笑みの、この落差…!たまらんね。こうして並べてみると一目瞭然ですが、マイナスからプラスへ転じる瞬間のカタルシスったらないですよ。
 ギアス能力を確認したとき、「反射でかけることが可能」といっていた伏線がここにきて!反射というからには自分にかけるしかないと思っていたけど、これだけの状況をよくも作り出せたものです。解決のために最も重要な記憶を一時的に失うことで、相手を欺くという展開は、やっぱりデスノートっぽいなぁw
 そして乱入の申し子、スザク。この人は何かを壊さないと舞台に入って来られないのかw だがしかし、いつものBGMと合わさって燃える。聞いたら滾る、と言う風にこの楽曲にはもう条件付けされてしまったようです。
 互いにほぼ無条件で全幅の信頼を寄せているという、ルルーシュとスザクの関係を、ここまではっきりと描かれたのも初めてだと思うけど、それゆえにランスロットの乗り手・ゼロとして対面したときは、もっと迫るものがありそうな。

 
 見る側の一瞬の隙をついて。
 っしゃー、これで万事解決、と大きな手応えを感じて落ち着いたとみせて、まだ叩き落とす。ダイナミズムに富んだ脚本だなぁ。こうして意表をつかれることが、もう快感になってきてます。よもやこんなところで、しかもルルーシュの目の前でスザクの過去が暴かれようとはね。やはりというか父殺しをしていたんすか…。
 「おまえは黙れ!」と、怒りにまかせて口をついて出たギアスですが、マオにとっては致命的な制約だったようで。ギアスを有効に活かせなくなったマオは、今度こそ(それもC.C.の手で)死を迎えるという結末に…。「先に待って
いて」というセリフから、C.C.の契約はやはり「自分を殺すこと」にも思えたり。
 あと前後しますが、メイドがトイレットペーパーを気にする庶民性を見せたり、感情を顕わにしているのが、妙に新鮮でした。
 スザクの真実を知ったところで、ルルーシュとしてゼロとして、どう動いていくのか…。
 



 

   2 (木)   久々に絶望した。

  武装錬金 第18話「逃避行」
 −脚本:大和屋暁 絵コンテ:阿部雅司 作画監督:近岡直 演出:高橋秀弥 −
 
 おお、大戦士長が早くも登場。
 ってことで、のっけからオリジナル色の濃い展開。後半もっと明確になりますが、本話では大きくストーリー変動を組んできたようです。
 UNDER DOGやギャフン・ウフンネタは欠かさずかっちり入れてきた。生真面目な斗貴子さんが、やっぱり真面目にボケた後に見せる照れは、もはや標準装備といっていいくらいのものですが、何度見ても和みます。直後にスパルタンなツッコミに回るのもまたよき哉。

 
 パピヨンと千歳も路線変更で?
 原作ではまだこのあたりで活躍しないはずの二人が、早くも舞台に出てきた。御前とパピヨンの掛け合いも、だんだんナチュラルになってきたなぁw 御前の扱われようがなんともコミカルで。パピーっていう愛称もワロテしまいますw
 千歳はブラボーの隣にいるときも思ったけど、大人になった長門という第一印象でした。比べたら大して似てないんだろうけど、どこかそんな雰囲気が感じられたり。

 
 戦部VSパピヨン早くも!
 おおお、大規模にストーリー進行変えてきた。残りの話数をみると、そろそろ詰めていかにゃならんところと思っていましたが、追跡後にある二人の戦いを大幅に前倒ししてきたね。
 核鉄を掲げ合い、「いざ!」と大いに盛り上げる物語はいいんですが、先週に増して作画の崩れが…。今週は素で崩れているというか、コンテも単調でちょっと面白味に欠けていたかなぁ…。その分を補填すわけじゃないけど、戦部の演技がいいですね。先週は傍観者として僅かに口を開いた程度ですが、こうして本格的な戦闘になると、個性が出てくるもので。先週、クロウと余り変わりないなんて言っちゃいましたけど、随分違ってきました。冷静に荒ぶるというかな。補佐役ではなく、レコードホルダーとしての矜持も感じられますね。
 そしてさらなる変更点、というか原作でも結構気になっていたんですが、弟が戦団とどうやって繋がっていたのかが、ここで描かれるような気配。こういう補完的なエピソードはありがたいです。

 
 イキナリ火渡。
 ってなんだかちょっと韻を踏んだような響きですが、本来部下が当たるはずの緒戦から戦士長が。ずいぶん大きく変更かけてきたね。いやいや、これはおもしろそう。原作ありきだと、どうしても先の展開が判っている点がデメリットになってしまうけど、ここまで大きく改編すると先が不透明で、俄然面白味が増してくるよ。
 戦部とパピヨンの戦いもいいところでヒキを迎えますが、でも、こうなると斗貴子さんが小人化するエピソードはどうなってしまうんだろう。個人的には是非とも見たい話ですが…なんて思ってたら、予告で風船あるような?
 




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