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YoGAN's HomePage

 
 
 ■ DIARY -LOG-



 

 


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   5 31 (木)   鬼。

 〆 おおきく振りかぶって 第8話「スゴイ投手?」
 −脚本:井出安軌・黒田洋介 絵コンテ:畑博之 演出:畑博之 作画監督:村上勉−
 
 志賀先生…w
 試合も終わった後だし、和むなあ。志賀先生はどうみても悪役の顔なのに、でも理論派なのがいいギャップ。千代ちゃんとの掛け合いもいいリズムだったね。皆で手を繋ぐという行為も、反射だけでなく仲間同士で意識することにも繋がっていて、ちょっといい話に。
 三橋の夢だったけど、アイちゃんも素晴らしいマスコットぶりだ。アニメ版はアイちゃんの出番が異常に増えているよね。話と話の繋ぎにちょうどワンテンポ置くのにいいのかな。

 
 たじま、にげてええええ。
 後ろに鬼が!w しかし田島の脱ぎっぷりも凄かったね。モモカンに睨まれて、戻っていく様子も愛嬌があるし。
 プロテイン競争がなかったのは残念。モモカンの経済的事情瓦解見える場面でもあったし、野球以外の罰ゲーム的な要素で、チーム内の様子を見られるし、遊びとしてもおもしろかったのにな。
 サブタイにある榛名さん登場。阿部の主観よりも、ずっといい人っぽい。

 
 各校の代表もきたよ。
 変なキャラもいたけど、高校野球らしくなってきたね。そして榛名の投球練習が西浦の目の前で。でも、皆が注目するほどの速球ってなイメージが、これといって伝わってくるような映像ではなかったような。強いて上げればミット音が大きかったくらい? 練習ということもあって抑え目にしているのか、視聴者的にはまだその真価は見えず。
 早速、ビビリモードの三橋よ…。どこまでも内向的で自虐的なヒロインですが、「野球はみんなでやるんだ」の言葉にジンときました。
 一人のスゴイ投手を描きながら、その横で西浦というチームを魅せてくれた一話です。

 



 

   5 30 (水)   想定外。

 〆 機神大戦ギガンティック・フォーミュラ 第9話「無垢」
 −脚本:きむらひでふみ 絵コンテ:今掛勇 演出:浅見松雄 作画監督:谷川亮介−
 
 きめえEEEEE!!w
 なんという、キモさ。先週のイギリスもそれなりだったけど、幼少時のキモ度に関してはフランス圧勝だぜ。キモいのに、なぜか愛嬌があるから困るw さらにフランスのコクピットwwwwww 背中合わせだったイギリス側のグリフィン6に対比させているんだろうけど、兄の位置はありえないw 兄妹だからまだ良かったけど、他人だったらこれどうすんのさw 一度矢が命中したところは、イギリス側が被弾した先週のヒキと名時なのかな。
 フランス側の過去。再婚により反感を持ち始めた妹、わざわざスープをテーブルにたらす場面が辛辣。そして和解早。ダイジェストで描いているから仕方ないんだろうけど、ここまで露骨にパイロットの過去を掘り下げなくてもいいんじゃないかなあ。あと、成長した後、お兄ちゃんに言い寄る女どもめ!と、ガールフレンド達をガン見してた後が見たかった…。

 
 騎士道精神
 戦えない兵士を逃がすため、敢えて待ちに入るイギリスが流石だ。後に砲撃を喰らう時もそうですが、イギリス側のパイロット達がどうなっているのか見たかったです。決着がつく場面に一方のキャラしか見られないのは、やっぱり勿体ないよ。ギリシャとエジプトのときは演出的におもしろかったけど、二度同じコトを続けるのもね。
 長距離戦を繰り広げていた二機ですが、その決着はガチンコの接近戦。仲間内では「クリフト」と呼んでいた、あのでっかい帽子部分に、本物の像があったんすねw グリフィン6の宿す巨神像がアポロンで、ディアーヌ7の方がアルテミスというのも、トコトン対照的だったなあ。
 フランスのディアーヌに軍配が上がり、敗者に手を差し伸べるあたり、フランスも紳士だね。…と、そこへ横槍が。自分はイギリス側の勝ちを予想していたんですが……いや、このオチはなかった。

 
 ギガンティック…(ノД`;)
 最後の力でパイロットを救った…。コンパクトにまとめざるを得なかった一話だけに、作為的というか狙いすぎた感もないとは言えないんですが、それでもこのラストは泣けました。グリフィン6側も、動けない自分に代わって救出を願っていたようなカットも。それだけに、この場面はイギリス側の主観も見たかったなあ…。
 そして、両国とも敗北し、決イタリアとドイツが漁夫の利を占める形で英仏の決闘戦は幕を閉じる。マジで、UNは紳士的な決闘を“望む”だけなんだね。仮にドイツとイタリアが、水面下で盟約を交わし、英仏の二国を屠っていたとしても、ペナルティはないんだ…。長距離戦の禁止ってのも、そんな今さらかよ!w それも国境が面している国同士なら判るけど、間に他国挟んで長距離戦なんて最初からアウトだろうに。
 両国の立場にたった、慎吾と真名がこの決着に何を想うのか。ぼちぼち日本の戦闘も再開か?
 



 

   5 29 (火)   勝負勝負。

 〆大江戸ロケット 第9話「恋愛で勝負」
 −狂言:小出克彦 割絵:芦野芳晴 藝頭:名取孝浩 絵師頭:Jang Min-ho−
 
 冒頭からトバしてるw
 明確に脇役に位置されている職人達ですが、彼らのぞんざいな扱いあればこそ、メインが光っているわけですよ。
この序盤のツカミもまた、本作の味となってきたね。
 明けて、銀次とおソラの対策会議をみた清吉がKOの巻。つらす(ノД`;) 久々に登場のお伊勢も相方の心配している姿が微笑ましくもあり。そんなすれ違いも、銀次方面はサラリと解決しますが、影で清吉を支えていることを知られたお伊勢がやはり可愛い。姐さん風を吹かしている女傑が、ふと崩れる瞬間がたまらないんだ。富くじ騒ぎで清吉の仕掛けがバレそうになる危機を、なんとかフォローする銀次もイカスぜ。そしてノズル=野鶴…w

 
 軌道にのってきた。
 猫を使って富くじ総回収。ご隠居、一体何ものッスか…w 一方、清吉達は火薬の強さに負けない強度の鐘を手に入れて、急ぎ実検。やっと形になってきたね。長屋の皆やお伊勢さんらの協力によって、現実味を帯びてきました。
まだ、おソラのことが気になって仕方ない清吉。切ない男心ですが、そんな不安もおソラさんの笑顔で吹っ飛ばす。そんな粋な江戸っ子だから、皆が惚れるんだ。



 

   5 28 (月)   暗雲。

 
英國戀物語エマ 第二幕 第7話「夕波」
 −脚本:池田眞美子 絵コンテ:小島正士 演出:加藤顕 作画監督:千葉ゆみ・佐藤敏明−
 
 婚約破棄GO!
 婚約パーティ翌日の破棄宣言ときて、実際に行動を移すわけですが、どうにも子供じみた行いに見えてしまう…。川島さんの声質もあって、原作より2,3歳は若く感じられますが、なにより状況に流されて右往左往している感が強く見えてしまうのです。エマとの再会前後の話作りが「運命的」とは感じられないんですよね。二人の男女が周囲を巻き込んでいても、なお恋人側に感情移入させるだけの力が弱い。
 むしろ、袖にされたエレノアや一方的に婚約破棄を告げられた、(本来は恋敵・悪役であるはずの)キャンベル家に感情移入してしまった。この状況が、終盤で覆されるための布石として活きるのか…。

 
 …ヌ?
 ドロテアとエレノアが、状況をまだ知らずに同じパーティに出席。一枚の画に収めるとはおもしろい趣向。侍女役を任されたことで、エマとアニーも差し向かい…どんな状況だこれ。そこでエマはウィリアムの婚約者としてのエレノアを見かけ…って、なんだか話が変な方向に向かってきた。二人を線でつないでさてどうする?
 一方のジョーンズ邸。こら、おまえらコリンきゅんを泣かせるでないわ。

 
 破談バレた。
 自分のせいでウィリアムの気持ちが変わり、周囲に迷惑をかけたと、自分を責めるエマ。ハンスがそのフォローに奔らされるも完全にスルーwwww 公式HPでは意味深な立ち位置に見えたのに、ギャグになってるよ?w
 んで何を想ったか、汽車に乗ってどこぞの海岸に至る。エレノアを間近にみたことで、自分の行いを悔いているようですが、結局何がしたいのかわからなくなってきたなあ…。
 ぶっちゃけ、エマが痛いキャラになってきた。まずい。ウィリアムを好きという気持ちが、宙ぷらりんなんですよね。前述したウィリアムと全く同じで、状況に流されているだけ感がありあり。好きだから逢いたいのか、或いは身を引きたいのか。間にいるのに、揺れがなくてはイカンですよ!ただ、真ん中にいるだけでは、感情の動きもないし、その機微も楽しめるものじゃありません。要は、エマがどう思っているかが全く掴めないのです。
 ウィリアムと再会して(最悪の場所であったがゆえに)、一気に恋心が再燃する。その後、手紙のやりとりで、互いの気持ちを確かめ合い、その絆を一層強くして…と、原作では「好き」側に大きく揺れ幅が触れるのですが、そうしたやりとりを、パーティでたまたま出会ったエレノアで(身を引く側への揺れなんだろうけど)済まされても…。
 周囲の人間の動きも、ほとんど描かれないし、なんだか妙な閉塞感が出てきてしまったなぁ…。そして、抱きつきイベントはマジでなしッスか…。
 



 

   5 27 (日)   展望をみる。

  MOONLIGHT MILE 1stシーズン-Lift off- 第13話(最終話)「スターファイター」
 −脚本:遠藤明範 絵コンテ:鈴木行 演出:鈴木芳成 作画監督:をがわいちろを−
 さらばパパラッチ…。なんともえげつなく後味の悪い結末でしたが、人間の欲を飾らずに描くのが本作の持ち味よ。
 ロストマンの内面を掘り下げて、その本質に迫るような話もあったけど、爺さんに重ねるオリジナルエピソードは、蛇足気味。或いは時間が足りなかったのかなあ。吾郎に3話費やしてロストマンが1話ってのも釣り合いが悪かったしね。なので、ナイトメアで終わらず、スターファイターの訓練というオリジナルの話で、第二部シリーズに持ち越し、という完結でバランスを先延ばしにできたのかな。
 ナイトメアが衛星軌道まで上昇していく過程や、スターファイターの駆動など、マシン(CG)部分の動きも、大変に素晴らしかったです。

 総評
 まだ第一シリーズですが、ツカミはOKと言えるだけのモノを見せてくれたと思います。スタジオ雲雀らしい作画の回も、多々ありましたが、その分はCGと脚本で補えていたしね。しかし、OPで描かれている話は半分も消化されていなかったんだ。てか、第一話のアバンで銃口向けられたファティマは、第二シリーズまでずっと放置プレイ? あ、個人的に、歌のないインストのOPは大好きでした。
 1stシーズン-Lift off-は副題の通り、地球から宇宙へ二人が飛び立つ話でしたが、第二シリーズは、別ルートでそれぞれの月を目指す物語になるのかな。願わくば、作画が少しばかりでも向上せんことを…。

 〆 ヒロイック・エイジ 第9話「帰還」
 −脚本:小出克彦 絵コンテ:安田賢司 演出:菱川直樹 作画監督:高橋晃 −
 
 ロンゲしゃべった。
 て、この略し方はもう死語なのかな。今までやたらと意味深なチラ見ばかりしていたので、いい加減ユティのストーカー?と真面目に考えだしたところ。ユティに命令を下せるだけの権限がある幹部、あるいは長?のようで。
 カルキノスの敗北は予定調和であったけど、出撃前の大言壮語からして…無様だw でも、劣勢なカルキンを本気で案じるユティが、とんでもなく可愛かった。その姿を見せただけでも意義があったと言えるかな。
 エイジはガチンコでカルキノスを下していたけど、ノドスとしての特性はまだ描かれないのかな…。あのKOS-MOSみたいな吸い込み、ではないよね…?

 
 ちょwwwうしろなにしてるwww
 後ろで、部下が抱き合ってマスヨ、上司。前面にある売れた真っ赤なトマトが、いらぬ想像をさせてくれるw
 そして、姫様LOVEだったイオラオスがエイジハァハァへと変わる瞬間を見る。どちらにしてもアネーシャは相手にされないわけですが…。
 銀の種族側でも、ノドスの被害は小さからず。メヒタカを都合良く言いくるめた分、失敗時の反動は大きかった。
カルキンは死んでないようだけど、早々の戦線復帰は望めないだろうしね。横にされたカルキノスと、アルゴノートの内で、手術後に看取られる兵士が、戦争ってのは死傷者しか生まないという、いい対比にもなっていたね。
 魔乳の姐さんは無事でなにより。

 
 帰還
 双子の姉妹がエイジの描いた画の前で、帰りを待つ場面でしみじみ。(子供の頃らしい?)姫様のエイリアスが、シルエットに包まれたノドスに抱えられていたのは、何だったんだろう。エイジが姫様の残した道標を見つけたにしては、妙に大仰で意味深なカットだったなあ。
 そして、鉄の種族=人類が母性へと辿り着いた後、エイジも追いつく。一時の別れを経て、追いかけてきてくれたエイジに、「私の生まれた星です」と話す姫様の声が暖かいことです。しかしエイジよ、前回ちょっと力を出しすぎた時に、軽く眠りについたのに、100時間以上戦った今回は随分元気だ。
 



 

   5 26 (土)   声優ってスゴイよ!

 〆 ゼロの使い魔 11 追憶の二重奏/著:ヤマグチノボル 画:兎塚エイジ
 読み始めてハッと気付いたんですが、ルイズの声は釘宮ボイスにしか聞こえなくなっていました。アニメ化されても原作読んでいるとき、声が聞こえてくるっていうのはそうはないこと。ルイズ=釘宮という配役がベストキャスティングだったのだと、今になって思えてきたり。
 さて物語は、ガリアからタバサを救出して国境越えのお咎めから。アンリエッタにその気はないけど、ルイズ母のお仕置きが、文字通り竜巻の如く猛り狂う。ご主人様モードのルイズが、ガクガク怯える様が新鮮だね。
 タバサは、そのままサイトのハーレム入りかと思いきや、そうとも言い切れない微妙な立ち位置に。少なくとも以前のタバサとは明らかに変わった部分もあるので、現状ではアンリエッタOUT、タバサINの扱いでおk? ルイズがツンツンしている間に、縮地ばりに迫る姿がまた楽しそうだ。しかし…シエスタの影が薄くなったなあ(ノД`;) ティファニアのトリステイン入りで、胸的なアドバンテージも消失だし…w そういやフーケとの思わぬ関係も。
 ガリアの本格的な侵攻準備が始まり、トリステインとロマリアの間にも動きが。サイトとルイズの契約も一部ゼロに戻ったところで、いざ最終局面に向けて動き出した…か!? 話としてはそんな匂いのする、幕間的な一冊でした。

  彩雲国物語 第2シリーズ第8話「人事を尽くして天命を待つ」
 −脚本:ふでやすかずゆき 絵コンテ:水野忠政 演出:布施康之 作画監督:
朴氣徳
 前話で実働部隊を仕切る
全商連(民)に話をつけ、今度はその裁可を担う朝廷(官)を動かしにかかる。
 「朝廷をなんと心得る」「これだから女官は…etc」と、実に判りやすい反感を述べてくれる爺様達の、有象無象ぶりが泣けるw そうした固定概念が蔓延る朝廷だが、秀麗自身が乗り越えねば意味がない。他の重臣や州牧らは理解し、無言で通しているのもいいね。唯一、問答する主上が秀麗を導きながら、彼女が身一つで赴くことにGOサインを
出さねばならない。秀麗の身を誰より案じているのに、危険の伴う旅程を後押ししなければならない二律背反。
 朝議を終えた後は、家族タイム。どこまでも包んでくれる父がいたけど、黎深で台無しに!w 彼の姪っ子ハァハァぶりは、もはや肉親の情愛レベルとは思えない。秀麗の身を案じて、皆が集まっていたのもバカだが暖かい。
 最後は主上で締め。いつもの場所で、だけど今度は主上がツン。やべ可愛い。
 



 

   5 25 (金)   負けるなシエロ!

 〆ロミオ × ジュリエット 第7話「ぬくもり 〜今だけは〜」
 −脚本:砂山蔵澄 絵コンテ:田頭しのぶ 演出:市村徹夫 作画監督:奥田佳子−
 
 「下衆に名乗る名など持ち合わせていない」
 天晴れ。いまどきこんな颯爽とした登場はまずないけど、なんだか逆に新鮮です。双剣使いであるところも、影のあるキャラを感じさせるね。そして乗騎がw なんという黒王号。
 その正体はジュリエットの兄かと思っていたけど、キャピュレット家には一人娘しかいないらしい話が…。腹違いの庶子とか?

 
 「あんな女消えてよかったブルル♪」
 やっとジュリエットを追い出して、ロミオとのデートを満喫するシエロ萌え。
 しかし、そのロミオはジュリエットを忘れること叶わず、母にキャピュレット家一人娘の名を問う。ここにきてついに、ジュリエットの血筋を知ることになり…。今まで主人公としての存在感は、ジュリエット側が比重を占めていたけど、ここにきてロミオも悲しい運命に巻き込まれ、バランスがとれてくるようです。本話はロミオ視点でもあったしね。
 一方、脇役陣でもペンヴォーリオとコーディリアにフラグが立ちそうな気配。エミリアに袖にされる、というか裏拳をくらっているウィリアムよ、いと哀れ…。
 ハーマイオニーも、ロミオへの熱烈アタックを仕掛けているなあw 獲物を狙うオーラが…w

 
 何度目の再会。
 好きな人に花を贈る
花祭り、アイリスの花をロミオに届けてしまうとは、またなんと偶然の出会いを演出するかな。逃げるジュリエットと追うロミオ。この時点でロミオはジュリエットの正体を知っているでおk? 撒かれた後に再び見つけだして抱擁。ここで髪がほどける(女性・ジュリエットへと戻る)のも巧い。ロミオを振り払おうとするものの、唇を重ねることで、本当の気持ちが出てくる変化もいじらしい。
 一人、待ちぼうけをくらうハーマイオニーと、互いの気持ちを通じ合わせるロミオ&ジュリエット。同じ花火の元で、導き出される答えが残酷でもあり。
 引いては寄せて寄せては引いてを繰り返す、このもどかしさもたまらなくなってきました。本話は若干作画が落ち気味だったのが惜しかった。
 



 

   5 24 (木)   野球の奥深さ。

 〆 おおきく振りかぶって 第7話「野球したい」
 −脚本:白根秀樹 絵コンテ:岩崎太郎 演出:岩崎太郎 作画監督:河野稔−
 
 待球だけでもおもしろし。
 スピリッツ連載のラストイニングでも、細かくリアルな戦術を面白味にしているけど、投手・打者側それぞれの思惑が絡み、ベンチの監督をも巻き込んだ心理戦になっている緊迫感がたまらないね。打たないことにも意味があるっていう着眼点が凄いね。栄口が“見逃した”瞬間の、なんという昂揚感。そしてモモカンのエロスwww

 
 試合終了!
 キンターマケースのイキナリさに噴いた。「深く握っていいか…?」のセリフも、前回上げた例のようにBL同人誌を描いている人には、ガブリと食らいつくポイントなんだろうなあw
 落差の大きいフォークで追い込まれても、田島きたーよ!サイン確認を求めるモモカンの演技も笑ったし、チェンジアップで振り遅れてさあどうなる!のタイミングで、CMに行くのも悔しいほどに美味しい。
 大技の後の小技、花井のバントで追加点。打線の繋がりがきたよきたよ。守り側でも、叶を後押しする織田のコメントあり、それに応えるピッチングありで、両軍ともに奮闘。
 間にギャグ顔入れるのもいい緩み加減。叶、三橋共に愛されているなあw そしてラスト。4番の織田を三振で仕留めて試合終了。三橋の球を受けた阿部の構えがまた格好良いのですよ。

 
 「「スンマセンっした!」」
 叶も一緒に謝ってたのね。おれには新しい仲間がいるよ、と過去のわだかまりを捨てて健闘を讃え合う。青春だ。
夕日がいい味を出しているね。
 区切りのタイミングを前倒ししたことで、Aパートがかなり短かったけど、試合終了のクライマックスと、エピローグにじっくり時間をとることでBパートも光った。そしてモモカンの三つ編みに萌えた一話でした。

 



 

   5 23 (水)   ナチュラルキモ

 〆 機神大戦ギガンティック・フォーミュラ 第8話「矜持」
 −脚本:きむらひでふみ 絵コンテ:もりたけし 演出:ながはまのりひこ 作画監督:本田敬一−
 
 今週も共鳴感応ウィーク
 今度はイギリス…って、ありゃー。他国の動向を見るのは歓迎なんですけど、ギリシャVSエジプトの時とまるっきり変わらない構成は芸がないなあ。各国のパイロット達が背負う物や動機をみせたいのは判るんですが、そこに真名がいなくたっていいのでは。
 そしてイギリスもパイロットとトランスレータの印象が逆だった罠。若い娘ならばサポート役、との思い込みを皮肉っているのかなw ちびっ娘時代にも溯っていたけど、可愛いのに可愛くねえ! 今日は微妙に作画も荒れていたようで、キモ度も3割増しでした。長澤美樹嬢も久しぶり。
 そしてニンジャよ…w 近未来的な基地なのに、どこに潜んでいるんだか…w

 
 元彼もパイロットでファイナルアンサー?
 慎吾の頑張りやひたむきさは、ストレートに伝わってくるのですが、人間としてどこか欠落した部分もあるようで…。真名は元彼と天秤にかけるほど、慎吾のどこに惹かれたのでしょうか。慎吾の部屋にあった両親の写真は、なにかの伏線になるのかな?
 そして今週のうっちー、憂い顔。いつも以上にキモさ抜群。

 
 ヒゲ、カコエエ!!
 ノブレス・オブリージュは、和訳すると高貴なる義務。社会的地位のある者には相応の責任が伴うの意で、福祉や慈善へ積極的に参加したり、戦争が起きれば率先して戦ったり。貴族は貴族たる証を立てていろという誇りに近い感覚なのかな。しかしダニエルの仕えた家にはそんなん欠片もなかったようで、あまりな仕打ち。これまたドーバー海峡の向こうで生まれた、モンテクリスト伯な展開へ…。
 適性を認められて特赦が降りたダニエルですが、「おーっと、うっかりwwww」と、戦闘中のドサクサに元主へ復讐を果たしたりしないもんかw
 ギガンティックによる決闘戦への反発も強いようですが(労働者階級っぽかったね)、「NO!www」のプラカードに噴いたw イギリスも敵の特殊部隊に襲われたかと思ったら、その反対勢力がテロに訴えた模様。平和を謳いつつ何やっとるんだ。そうしてヒゲが口上を垂れ、グリフィン6が無人で駆けつける場面は実に格好いいんだけど、そこまでの過程は稚拙というか、なげやりというか、やる気にかけるよなあw お嬢もいろいろと意味深にみせた過去を出した割に、存在感ないしね。

 
 イギリスのギガンティック、ダセエw
 個性的、といえば響きはいいけど、格好良いとは言い難いデザインだw コクピットが背中合わせになっているのはおもしろいね。ヴァンドレッド・ジュラがこんなんだったかな。
 信頼関係を築いたところで、いざフランスとの決戦に挑むも、右肩部に一撃を食らい…。感応していた真名も痛みを追ったところでヒキ。
 来週はフランス側を描くようですが、もう少しヒネリを効かせた描き方がないものかなあ…。
 



 

   5 22 (火)   せつなさ×3

 
サイレント・ラヴァーズII 鋼鉄の英雄/著:吉村夜 画:結賀さとる
 人型兵器VGに魂を封じ込められた青年セツナと、正体を知らず、セツナのVGと共に戦う婚約者ヒバナの悲しい恋物語。
 1巻では、セツナの狂おしいまでの愛憎、ガーンとハンマーで叩くような激情が描かれていたけど、2巻では、一歩引いたというか、小康状態になったというか。第三者的な視点から、自己の存在を確認するかのような変化が、みえてきました。でも、あきらめきれずにいる苦しみが、じわじわと真綿で締められるような心理が伝わってきます。
 セツナを絶対に守りきると決意しながらも、彼女が徴兵期間を過ぎて故郷に帰ったら、自分の身に起きたことは、全て明らかになってしまう恐怖を覚える。この矛盾もやるせない。
 しかし、二人の問題の解決法が早くも明らかになる…のですが、その答えが魂を封じ込められたアンタレスの深奥にあり、セツナはそのことを知ることができない…。どこまでもどかしくさせてくれるのか、この物語はw
 一方で、VG戦闘も手ほどきから、アンタレスの特殊能力といった、ハード面も合わせて開拓。敵側にタイプ・メイジも出てきたしね(分身を影で見破るというベタさはどうかと思ったw)
 エピローグで、アンタレスの心を慰めるために、VG等身大のギターを作るという話も豪快。いずれは音を出せるようになるのでしょうか…。

 〆大江戸ロケット 第8話「恋も殺しもやるってさ」
 −狂言:會川昇 割絵:増井壮一 藝頭:うえだしげる 絵師頭:櫻井邦彦−
 
 ちょwwwwwwおソラさんwwwwwwwww
 能力バレしたら、もうそれっすかw 登場人物はみんなねじ緩いけど、一番の常識人は銀次な気がしてきた。
 そして八丁堀…。先週のヒキでも明らかになっていましたが、殺しに手を染めた…。ソラの獣に血を提供するために、ダマされていると判って尽くしてしまう甲斐性が…(ノД`;)

 
 おソラさんの正体もガチに。
 自らの不安を清吉にぶつける八丁堀。あみだでどうするか決めてる場面にも噴いたw そして、宇宙船のパーツを拾いにきたおソラさんとバッティング。逃走のドサクサで銀次に捉えられ、手傷を負わされたおソラさん。ベタなフラグですが、直後に傷が元で銀次に正体バレ。犯罪者を追ってきたという使命も告白し、変身シーンもついにきたーよ。
 おソラさんの告白によって、青い獣を先にしとめるよう命令。いざ戦闘…なんですが、黒衣衆使ってとことん遊ぶ気なんだねw 室伏のハンマー投げもアホかとw
 青い獣を仕留めた後、銀次はおソラさんと腹を割って話すことで納得。今まで通りの関係に戻りますが、八丁堀はパシリのまま。銀次には黒衣衆や長屋衆がいるけれど、八丁堀は常に一人でいる対比が哀しい…。
 



 

   5 21 (月)   諦観………。

  魔法少女リリカルなのはStrikerS 第7話「ホテル・アグスタ」 
 −脚本:都築真紀 絵コンテ:井草かほる 演出:笹木史郎 作画監督:清山滋崇 −
 作画に関しては諦観すると決めて見ているはずなのに、それでも目を覆いたくなる惨状w マジで制作現場はどうなっているのか、興味が湧いてしまうよ。5話での新人4人とフェイト&なのはのバンクには、あれだけ時間と手間を掛けたのに、ヴォルケンリッター3人の扱いはあんまりだw 特にシャマルの短さったらないぜ。ヴィータに関しては、短いながらも気合い入っていたように見えたようですが…。こんな作画パートの回に出番が廻ってきた、ユーノや子ライダーの敵もいとあはれ。
 ティアナのプチ暴走によるミスもあったけど、なんとか仕事はこなせた機動六課。ヴィータがティアナにきつくあたる=味方の負傷に敏感なのは、かつてなのはが瀕死の重傷を負ったことがトラウマになっているぽいね。A'sの頃に比べたら、ずいぶんと仲間(はやて以外)思いになったもんです。がんばれちびっ子副隊長。


 
英國戀物語エマ 第二幕 第6話「成功と喪失」
 −脚本:池田眞美子 絵コンテ:岩崎知子 演出:岩崎知子 作画監督:関根昌之・西堀九郎−
 
 息を切らせて、髪を乱して。
 オーレリアがジョーンズ邸に泊まらずにいた変更ナイス。ホテルまで掛けてきたため髪も解け、息が上がって紅潮しとる画の実に素晴らしいこと。そうしてオーレリアとの相談に物語を戻したのは、少し力業にも思えたけど、この画を見られれば良しというもの。
 ウィリアムの方はといえば、一気に加速。婚約披露パーティの翌日に、取りやめ宣言て、それはいくらなんでもw
リチャードの言い分も最もだ。どうもウィリアムに感情移入しづらいな。エレノアの好意にゆっくりと心を開いていった丁寧な構成はどこへ行ってしまったんだろう…。

 
 成功と喪失
 リチャード・オーレリアの馴れ初めエピソードキタコレ。壮年になりかけていた父親から、若々しい青年への、野島昭生さんの演じ分けが凄いや。若干、端折り気味というかツーショットに絞り過ぎた感があるけど、二人が互いを好いて結婚していく様子も微笑ましいことです。
 子供が増えるたびに家族の絵が入り、家庭の中は順風だった様子をみせつつ、社交に神経をすり減らされていく対比も隙がないね。オーレリアの尽力もあってジョーンズ家はさらなる成功を迎えるが、オーレリアは心も体も壊してしまう。そんな妻を想うがゆえに離れて暮らすことを決断するリチャードが格好いいんだけど、切ない…。本作の中でも、特に好きなシーンです。

 
 話し合いの後に。
 自分達より高い壁を越えようとする息子を、それぞれの立場から心配する両親。婚約者から放置プレイをくらうエレノア。膠着状態にあるようですが、後の波乱の前の静けさといったところでしょうか。
 エマがハワースに戻ると、もうクリスマス。息子と娘を愛でまくるドロテアが可愛いなあ、くそうw
 使用人にも振る舞われたケーキで、意味深な占いも出たりで、ちょっとこの辺りはくどかったかな。んで、これからまたロンドンに戻るという、大きなストーリー変更が。とすると、みんなの前で堂々の抱きつきイベントなしっすか?

 



 

   5 20 (日)   宇宙は広し。

  MOONLIGHT MILE 1stシーズン-Lift off- 第11話「改竄されたデータ」
 −脚本:遠藤明範 絵コンテ:早川啓二 演出:早川啓二・九十九十一 作画監督:坂巻貞彦・杉本功−
 ムーン・ウォーカー編完結。随分と早い段階で決着がついたけど、室長の汚職を暴いた痛快さとムーン・ウォーカーのマニュアル化完成の達成感、それぞれ異なる快感を与えてくれるものです。作画レベルは相変わらず低空飛行だけど、それでもホロリとくるものがあります。
 ロストマンを追うパパラッチの二人組も、ムーン・ウォーカー編の中で幕間的に描かれており、こちらのストーリーは来週へと続くわけだ。構成としても面白いね。ああ、でも来週には…(ノД`;)
 吾郎は宇宙ステーションへ戻り、そして耕介も宇宙飛行士を目指す。OPには、アメリカでのエピソードもあるような伏線もあるし、まだまだ期待。

 〆 ヒロイック・エイジ 第8話「閃光のノドス」
 −脚本:林壮太郎 絵コンテ:高山功 演出:高橋秀弥 作画監督:山家信一・梶浦紳一郎・前田明寿 −
 
 ノドスつええええ。
 ヤバイっすよwwwww絶対勝てねえwwwww 蟻塚相手にはトール・ハンマーで善戦していたけど、ノドスは格が違うw
惑星を利用した重力攻撃を仕掛けたら、稼働する衛星でなく、重力供給元の惑星をぶっ壊されるスケールのデカさ。一手、また一手とじわじわノドスを追い詰めていった魔乳姉ちゃんの戦術なんて、パワーの前には紙くずの如く。
ホントにエイジだけでどうにかできんの、鉄の種族w

 
 だがしかし…!
 決着がついても、なおあきらめない司令に、どこまでもついていきますよの副司令。命令を待つべく、状況確認に努める艦橋要員が熱いったらないぜ!
 ずっとガチンコで戦っていたエイジも、カルキノスをボコボコにしてましたが、カルキノスの危機に初めて怯える敵方の巫女カワユス。ずっと鉄の女してた小清水キャラが、一転、不安にかられる姿はたまらんですよ。

 
 逃げ切った…と思った瞬間に。
 銀の種族、最悪のタイミングで出現、うは。ワープのためのエネルギーをシールドに割かねばならず、逃げることも叶わない、二者択一を迫られる艦長萌え。そしてぇー、危機を救うは我らが姫様。テレパシー能力で、相手に恐怖を与えたのでしょうか。前述した小清水キャラと全くの逆、普段は慎ましい姫様が、勇ましく戦う姿のギャップ。うーむ、これまた対照的で素晴らしいなあ。
 エイジとも合流できず、姫様も倒れ、満身創痍のアルゴノートは、次回どうなることやら。
 



 

   5 19 (土)   楽しさ倍増。

 〆あんでっど★ばにすた!2/著:鈴木鈴 画:かなたろう。
 >幼馴染みの二人に割って入る、ライバルお嬢様が登場!
 容赦ない設定の投入で2巻も飛ばしていく気満々な鈴木先生。冒頭、リュシエル邸でのトラブルからして、猛烈なやる気を感じさせてくれます。以前にも増して恋する乙女モードな冬子然り、記憶を取り戻しそうな危機感を煽りつつツッコミキャラの立場を揺るぎないものにしていたセフィラ然り、この鉄板ぶりときたらどうですか。
 されど、ただの学園ラブコメで終わらず、スリルとサスペンスを投入するのが鈴木節。一気に加速していく後半で、カミラが正体を現したときのおぞましさには、背筋がゾクゾクさせられました。知覚能力を用いた心理戦のバトルも、見応え充分だったし、決着というかオチの付け所も巧いなあw
 タイトルの響きに釣られて読んだシリーズだけど、これは大きな拾い物かも。

  彩雲国物語 第2シリーズ第7話「一心岩をも透す」
 −脚本:山田由香 絵コンテ:高まつ子 演出:大谷肇 作画監督:玉井公子 −
 秀麗、
全商連を相手に大立ち回り。都についてから出会った人脈、預かった医学書を武器に、様々な条件を引き出していく交渉のやりとりが白熱すること。主上の書状が届いて迎える詰みも最高潮。歴史風のファンタジー作品における交渉・謁見は一番の華だなあ。
 全商連、医学の司だったおっさんのハァハァぶりも凄まじく、ゼロに惚れたディートハルトを見ているようでもあったw
 手立てを整え、いざ茶州へと引き返す秀麗の前に、立ちふさがるは流行り病のみならず…。まだまだ奥深い物語が待っていてくれるようです。

 



 

   5 18 (金)   ょぅι゛ょ万歳。

 〆ロミオ × ジュリエット 第6話「希望 〜託された明日〜」
 −脚本:吉田玲子 絵コンテ:和田高明 演出:高橋正典 作画監督:皆川智之−
 
 おっさん…(ノД`;)
 先週の段階で生きて帰れないだろうことは判っていたけど、それゆえに泣ける…。ただ、己の身(残された家族)を犠牲にしてまで、なおジュリエットの身代わりになろうとする強靱な意志がどこからくるのか。キャピュレットに多大な恩があったのか、何かしらの関係は見て取れたけど、先生が義に準じるだけの動機が判らないのは惜しい。
 身近な人間が犠牲となることで初めて、運命に臨む決意をするジュリエット。ロミオに自身が赤い疾風であることと訣別の意を伝える。でもキャピュレットの血筋であることは、まだ隠しているんだね。一話での出会いと同じく、風が舞うシチュエーションだけど、表情が対極的に描かれているのがニクイなあ。
 前話であんなに楽しげに、一生懸命に刺繍していたハンカチも…(ノД`;)

 
 ダース・モンタギューwwwww
 なんという皇帝陛下。形式的には議会制を敷いているけど、僅かでも自分の意に添わない者がいれば、即刻首を切る、モンタギューの独裁っぷりが最高だわ。石井さんの演技も素晴らしい。ネオ・ヴェローナで、どんだけ大公の力が強いんだ。
 一方、キャピュレット陣営では、キュリオとフランシスコのコンビが前面に出てきましたよ。ロミオ×ペンヴォーリオに続く、カップルの誕生。そしてフランシスコもどんだけモテるんだろうw

 
 「じゃあな、ロミオ。」
 「また会おう、ペンヴォーリオ。」

 しかし、再会が叶わぬことを、このときの二人は知る由もなかったのである…。なんてナレーションが脳内で流れていましたが、終盤で現実になろうとは、それこそ思いもしなかったのであります。
 先生の自宅を訪れるジュリエット一行。何も知らずにいる元気な子供達(アントニオと戯れる動画が素晴らしすぎるんですが、コンテに和田高明さんの名前をみて納得)と、真実を受け止めてなお、ジュリエットを励ましてくれる奥さんの応対が痛々しい。「アイリスの花(キャピュレット家)が決して枯れていない」という言い回しがまた泣けるで…。

 
 ペンヴォーリぉぉぉぉ
 顔がががが。貴族章の剥奪どころか、命まで奪おうというのだから、モンタギューは卒がない。そこにジュリエット達が居合わせるのがドラマだよね。この一件で、ペンヴォーリオはキャピュレット陣営に属することになるのかな。
フランシスコやキュリオらの武力もここで発揮…!かと思いきや、得意の獲物がなくてリミッター解除ならず。
 ペンヴォーリオの父を助けて、あわやピンチというその瞬間、謎の剣士キタコレ!うわー、またなんてベタな!と思うのですが、この大仰さこそ古典ですよ。芦毛のシエロとは対照的な青鹿毛というあたり、また絶妙な対比。今のところジュリエットの兄、という立ち位置が一番予想に難くないですが、さてその正体やいかに。
 



 

   5 17 (木)   バンクだって有効に使えればそれで。

 〆 おおきく振りかぶって 第6話「投手の条件」
 −脚本:兵藤一歩 絵コンテ:爽田夏央 演出:爽田夏央 作画監督:井嶋けい子−
 
 
「俺といればいくらでも気持ちよさを味わわせてやるぞ…」
 勿論、投手としてという意味ですが、世の腐女子の方々にはドツボとしか言いようのない台詞なんだろうなあ…w
真っ当に見ている分には、不埒なことが思い浮かぶわけではないのですが、その手の市場を理解出来る人には、裏を読ませる隙にも見えてしまうんだろうね。
 先週は叶フォームを側面から捉えていましたが、本話では三橋の番。こうして何度か見ると、構えから動作に移る瞬間と投げ終えたフィニッシュショットまで工夫を凝らしているね。最も力を入れる重心移動の時、背景をブレさせる演出が秀逸。これでスパン!とミットに球が収まる音が響けば、野球好きにはたまらないですよ。

 
 調子の良いときほど気を引き締めよ。
 三橋の好調さとリズムの良さに軽く酔い、欲張った結果、リードミスをする阿部。三星側がちょうど攻略の糸口を見つけたタイミングと重なり、配球を自戒していたところで、三橋が自分への叱責と勘違いする、すれちがいもドラマ。三橋の気持ちを伺えず、自分のミスを責めるばかりで、コミュニケーションを取らず、さらに傷口を拡げてしまう。阿部の背中越しに、放っておかれる三橋には悲壮感すらあるけど、そのもどかしさがいいんだ。
 叶の助言から、攻略法を見出してくる織田との対決も見せ場だったね。三者三様の狙いをもって、シュートを待つ緊張感…!神の視点を保つ視聴者にだけは勝者が判るのも快感だ。

 
 投手の条件
 それはハートの問題。速球のクセを元キャッチャーに見抜かれて、ホームラン。傷心の阿部はさらに大変な状況。その落ち込みぶりには思わず笑ってしまった。
 三橋も一端は崩れかけるが、マウンドではまだまだやる気を見せる。頑張れ、三橋!と思わず応援したくさせられているところで、この作品にガッチリとハマっているんだろうね。
 相手方のベンチでの会話から反射させることで、三橋のコントロールの良さを際立たせていたけど、サブタイにある投手の条件も、同様に敵方から描くことで印象が強くなっていました。
 流石にバンク増え、Aパート長く感じられたけど、後半にドラマをもってきた構成も素晴らしかった。
 



 

   5 16 (水)   二律背反。

 〆 機神大戦ギガンティック・フォーミュラ 第7話「閃光」
 −脚本:きむらひでふみ 絵コンテ:二瓶勇一 演出:日巻裕二 作画監督:田中良−
 
 今度は二人でエジプト方面へ。
 ギリシャのコンビ同様、女性の方がパイロットだったのには意表を突かれました。あと、こちらの二人も仲悪いなw
キャラ立てるため必要最小限の(それゆえに安易ともとれる)回想で、二人の関係をピシャリ。このへんはギリシャと同じで、仲悪い二人の出会いに溯る構図。
 劣勢の状況から立ち直っていくところで、慎吾も共鳴している意味が出てきました。真名が役人の女性に、慎吾がトランスレータの男にそれぞれ自分を重ねることで、自身の心理を投影させる。単純に他国の戦闘を描くだけでなく、主人公側の変化も描けているのが秀逸だし、トランスレータとパイロットが性別逆なのも巧いなあ。
 「女役人」という呼称から、名前へと変える場面もベタだが泣けた。

 
 「「ネフティス!!」」
 エジプト熱し!ギリギリの土壇場で覚醒きたぜ。後方で力んでる司令官まで、煽りに煽る。ギリシャがトドメ刺しに来てたけど、だめー、にげてー。と叫ぶもやむなく、カウンターで敗北。うはあ。
 本話でギリシャ側のパイロットは一切描かず、ギガンティックだけに絞ったのもナイス判断。慎吾の目からは、ただの敵としか映らず、でも真名だけはギリシャ側のパイロット達を知っているという裏表。ギリシャ側の搭乗員が映ったのは、その死に際に腕だけ、というのもなんとも切ない…。
 回想にいた子供達が、なにゆえギガンティックが戦っている戦場にいたのかは、まるっきり謎。というか作為的に過ぎたかな。「私たちには守らなければならないものがある!」という理由付けのためだけに置かれているようだ。
てか、他の見物人達もそんなあぶなっかしいところにいるな<波に飲まれてるしw そういう意味では、戦車パクッている子供達の生きる力は凄いね。

 
 戦い終えて。
 エジプトのコンビを見て、自分達のやるべきこと・なすべきことを見直した二人。片側しか知らない慎吾はシンプルにまとめていたけど、両サイドの陣営を見て、結果エジプトの勝利を見た真名は、思うところがいろいろとありそうで。過去に好きだった警護の対象の思い出に耽る。最後の笑顔がなんだか寂しげ。そして慎吾よ、いと哀れ…。
 たぶん、守りきれずに死なせたんだろうけど、よもや敵として出てくるなんてベタな展開はないよね?
 



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