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 ■ DIARY  -LOG-



 

 


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   3 15 (土)   けじめ。

 〆機動戦士ガンダム00 第23話世界を止めて」
 −脚本:黒田洋介 絵コンテ:長崎健司 演出:長崎健司 作画監督:大貫健一/西井正典−
 ロックオン死す…!ガンダムマイスターとして、一人の人間として貫いた生き様が、格好良すぎたよ…。
 しかし、ラストシーンに至る流れにどうにも違和感が。せっかくの死に様に水を差すのもなんなんですが、やっぱりロックオンが死なせる必然、理由付けがしっかりなされないと、その死の意味が不鮮明になってしまう。
 最初に「あれ…?」と感じたのが、デュナメスを出撃させない意図。もう後がない、ソレスタル・ビーイングの存亡を賭けた一戦なのに仲間を気遣い、戦力温存する余裕なんてあり?この時点で、ラストシーンの反動を生むためだけに、ロックオンを押さえ込んだような印象なんですよね。演出意図が露骨であざとくさえ見えてしまった。
 仲間を思いやる気持ちは描かれてしかるべきものだけど、そこは「出撃させない」の選択肢ではなく、「共に戦ってカバーする、借りを返す」的なスクラムをもってこなきゃ嘘だよ。前話でロックオンが治療を拒んだのも、まさに今回の襲撃を予見していたからだし、その想いを汲まない方が仲間を大切にしていないのでは。
 そこから連なって、2機で出撃したキュリオスとヴァーチェはどこか自虐感を漂わせるし、トランザムを発動しても、いきあたりばったりな安っぽさが感じられてしまう。どんなことをしても絶対に生き残る!という、泥臭いまでの強い意志があってこそ、イオリアから託されたトランザムが輝くんじゃないのかなぁ…。
 中盤までの運び方には不自然さを感じつつも、ロックオンの死に様は泣けました。最後まで狙撃一つを貫いた。他の3人には成しえない、ロックオンだけのラストショット。手をかざした先にある、世界がまた美しいんだ…。
 デュナメスがトレミーの元へ還り、皆が一瞬喜びに包まれたかと思いきや、コクピットから聞こえてくるのはハロの音声のみ。 黒田脚本らしい絶妙な余韻を残すラストでした。
 ないとは思うけど、2ndシーズンで「実は生きてました」ってな展開だけはカンベン。サーシェスは機体が爆発したシーンだけだったので、脱出の含みを残しているけど、それもどうかと思います。そんな簡単に生き延びさせてまでキャラ立てなくたってね。逆シャアでのギュネイの如き潔さで、「サックリ死んでました」だったらいいのになぁw
 



 

   3 14 (金)   物語の真髄。

 〆 コンシェルジュ 12巻/原作:いしぜきひでゆき 漫画:藤栄道彦
 1巻を読んだときは、オビの呷り文句に違和感を覚えたものですが、新刊が待ち遠しい作品になってきました。
 1,2巻の頃は、最上のコンシェルジュ・マジックを楽しむシンプルな作りでしたが、スタッフが揃い、熟成してきた12巻では主役は完全に涼子達、若手スタッフ。最上はチーフとして、ドンと後ろに構えている立場になり、ホテルを舞台とした物語の面白さ、チームワークや個々のキャラの特性が存分に引き出されているね。ホント、大きく化けた作品だと思います。
 一部、子供だましと感じる部分もあるにはあるけど、そこはフィクションとして流せるし、旬の社会問題から、(主に)マスメディアや左側方面の方々を揶揄するエピソードも、本質を問いながらも嫌味にならないセンス。
 今回はホテルの内から外へと動き、新たなライバルの登場により、今まで築いてきた自信や経験が揺らぐ転機が訪れます。最上、水無月の双璧に優とも劣らない、新たなコンシェルジュの登場で緊張感がグッと増してきたわ。
 



 

   3 13 (木)   迷走、今頃。

 〆DRAGONAUT -THE RESONANCE- 第23話「散華 ―悲しみと希望と―」
 −脚本:樋口達人 コンテ:米たにヨシトモ 演出:水本葉月 作画監督:しんごーやすし −
 
 アキラ、マキナ…(ノД`;)
 生き返ったのではなく、タナトスに吸収されていたのね…。ある意味では、ひとつになれた、と捉えることもできるのでしょうか。ドラゴンとコミュニケーターが行き着く到達点の一つなのかも。アキラでもマキナでもない言う、二つの存在ですが、今の状態を心から喜んでいるのが救いだ…。
 主人公とヒロインは最後の一夜を。ギオと一緒に楽しく暮らしていた様子がいいね。静止画でつなぐので、作画も頑張っているよ。デートの演出では、劇場版マクロスの一幕が思い出されたりも。にしてもジークリンデ・コスには、盛大に噴いたw こうして繋げてみると、腹筋崩壊してるジンに怒っているようで、可愛い…。

 
 ウィドー…。
 ただひたすら尽くしてきたドラゴンの末路よ…。って、本来のコミュニケーターが死んでいるんだよね。暴走せずにいられた理由はスルーのままっすか。尽くすだけ尽くしながら、想いを伝えることも、カズキの希望を叶えてやることも出来ず、無為に消滅したシーンは切なかったす。ジン達も同じように別れを迎えていて、演出的にはいいのに…。
 カズキとの意味不明な喧嘩と、たった5分で180度変わる覚悟に( ゚Д゚ )? 気持ちを必死で押さえて導き出したのに悟りを開くの早すぎるw
 そしてキリルのおっさんktkr!!鍛え上げていた肉体、全く無意味w 3人娘の卍解もアホだし、ここにきてやっとGONZOらしい迷いっぷりが出てきたよw

 
 娘よ…(ノД`;)
 Solty Rei以来、中田譲治さんはツンデレパパが似合うなぁ…。最後に見せたデレ期ときたら、どうですかw
そして教授ががが!よもやのドラゴン爆弾志願です。魔乳のねーちゃんが、コクピットでピッチピチのスーツを纏っている姿を心待ちにしていたのに、その機会は巡ってこないのか…。
 



 

   3 12 (水)    百面相もっと、もっと。
 
 〆狼と香辛料 第十一幕「狼と最大の秘策」
 
−脚本:荒川稔久 コンテ:島津裕行 演出:小野田雄亮 作画監督:広田知子−
 
 邪険。
 無言で追い払う、尻尾の動きよいね。ふさふさの柔らかい尻尾が、とても冷たく感じられます。背中を向けながら、拒絶の意志だけを伝える一尾が心寒い。と、借りてきた金を全てあずけて消えようとしたロレンスですが、その頭にホロから罰が下る。
 自分のせいで、ロレンスに迷惑をかけたのに、ロレンスは責任を追及してこない。二重の悔しさ、やりきれなさが、ホロを苦しめていたよう。気遣ったつもりなのに、逆に傷つけていた甲斐性のなさが、ロレンスの人間味溢れる良いところなんだよね。本気でロレンスを心配するホロの、憂いげな表情も魅力的です。

 
 しっぽよ、しっぽ。
 泣いて怒って、怒って笑って。ホロはいつまで見ても飽きそうにないですね。やりなおしを命令するほど、ロレンスを呑んでかかっているのに、動機は乙女そのもののようで、ホロの魅力が最大限に合われた一幕です。
 そうして抱きしめられると、尻尾は嬉しそうに揺れるんだw 月明かりだけが指す部屋の中、しっぽの揺れる動きと音だけが余韻を奏でるわけですよ。
 これだけ盛大に告白紛いのことをしながら、最後はまた笑い飛ばしてしまうのだから、底が見えないなぁ。そうしてここで一発逆転の秘策が…。

 
 行商のロレンスw
 ギアスのパロディ画を思い出してしまうほどの剣幕ながら、半分演技なんだよね。金の密輸話に乗ったノーラも、実はロレンスの口車にのったわけではなく、その裏をも読んでいるようです。
 事前と事後、序盤で盛り上がった話と全く異なる内容・トーンの対話が、本当に飽きさせないね。壁に寄りかかる一枚の画は、本話で最も気に入っています。肩に頭を乗せてくる最後も、今までよりずっと親密度が上がったように見えてきますね。
 と、明るい兆しが見えたところで、裏切りフラグにもとれそうな展開が…?
 



 

   3 11 (火)   友情。

 〆 ONE PIECEを読み直してみる。

 
アニメの影響をモロに受けて、原作を一気読みしてみました。ここ2,3年で1つのエピソードが長くなり、連載を軸にみていると、ちょっと間延びしているような感覚があったんですが、単行本ベースで読むと、そんなことは全然ないのですね。長くなっているのは確かなんですが、密度は落ちてないことがよく分かります。仲間一人一人にきちんとスポットを当てているので、深く踏み込んで感情移入出来るんだと思います。キャラの魅力が大きくなれば作品全体の幅も拡がるしね。あとアラバスタを過ぎたあたりからかな、回想編がたまらないよ。涙腺が緩くなったんじゃなくて話がいいんだよ、くそうw
 四十数巻を一気に読むと、絵の進化も楽しめるもので、一人の作家の数年分の仕事を、物凄い速度で追いかけていくのは、ちょっとした快感でした。こういう時間の使い方って、なんだかぜいたくに感じられていいな。
 



 

   3 10 (月)   これはない…。

 〆バンブーブレード 第23話「嘘と沈黙」
 −脚本:倉田英之 絵コンテ:別所誠人 演出:古川順康 作画監督:永田正美/植田洋一/川口理恵−
 
 …あれっ?
 大会、サックリ終わってますね。何事もなかったように柔軟から始まってますけど(胸頑張りすぎw)、タマがなんで負けたのか、室江高のこの先がどうなるのか。根本的な問題を思い切りタメてスケールの大きな話になっていくようです。うーん、なんだか胸に支えたモノがとれずに、なし崩し的に進んでいるようでモヤモヤ…うーん。
 おかげでファンシーショップの店長に和んでしまったよ、ありえんw
 自分の変化に気付かないタマや、負けがこんで逃げ場を求めるミヤミヤの話は、沈み込む展開としてもなかなかいいと思うんですけど、外山のエピソード、これはない。急に再登場したかと思ったら、どんなオチよ…。
 今頃になって持ち出してくる構想自体がナンセンスだし、部に籍をおいているから見捨ててもいいのかと、キリノ達が思い悩むのも不自然極まりない。曖昧にしていた点はあるにせよ、それはキリノ達がどうこうできる問題じゃないよなぁ…。剣道部を揺さぶるための、都合のいい理由に外山をもってくるのは興醒めだった。
 タマの心理を投影するのに、ユージとのやりとりからトーチャンと対話する流れは良かったし、そこから一気に退部届まで行ってしまうストーリーは悪くないのに(少々飛躍しすぎる気もしたけどw)、外山の話が蛇足で勿体ない…。
 



 

   3 (日)   先週の記憶はありません。

 〆 レンタルマギカ 第22話「眠れる街」
 − 脚本:池田眞美子 絵コンテ:川崎逸朗/徐惠眞 演出:川崎逸朗 作画監督:村上真紀/海野なつき−
 
 序盤からアディのターン!
 どんぶりから直にスープ啜っている幕開けには何事かと思いましたが、ガッチガチに欧風なアディリシアと庶民食ラーメンのミスマッチは大変によろしいですね。金髪にドレスでラーメン、この組み合わせは最強の部類に入ります。未知の料理であっても、ちゃっかり美味しくて高いものをチョイスする感性も流石w
 そして初めて出逢った場所へ赴く二人。初対面のときと同じカメラポジションなのもいい。そのときは夕暮れだったけど、今回は済んだ青空になっているあたりも、二人の関係の変化を象徴する彩りです。
 さらに表情の変化、不意打ちを仕掛けたアディリシアが、自らの行いによって頬を染めていく過程。この素晴らしさときたら、それはもう!長い髪を抑えている仕草もいいアクセントだなぁ。アニメ版では、穂波よりアディリシアの方がずっと優遇されてないすか?<個人的には嬉しい限りなのですが。

 
 カーット!
 という絶妙のタイミングで邪魔に入り、フィン登場。第一印象、キモイw 限りなく原作のイメージに近いんですけど、演技が過剰に感じられてしまったり。方向性としては合っていると思うんですが、ちと行きすぎてしまったかな。
 猫を助けたお礼にアストラルへ招待されるフィンですが、帰ってきたみかんの前では遠く霞みます。今回、みかんは望遠が多いですが、これはカット割りの勝利。カメラが引いて常に誰かの傍にあるため、身長の低さが自然と浮き出て、幼さ・愛らしさが印象づけられます。そうして、くぎゅボイスを発して無邪気に腕を上げるんだから、可愛いくて可愛いくてしょうがないよ。
 フィンといつきがアーッ!な邂逅をした後、事態は急変。いつきの目だけでなく、街そのものに異変が起きる。穂波が過去にとらわれている間にも街の変化は進行し、体調悪化したいつきも襲われる…!
 そんな美味しいタイミングを逃すはずのない隻蓮さん。完璧超人すぎる…。

 
 前触れ。
 いつきの眼帯が破壊されていることを一目で見抜いた隻蓮さん、応急処置を速やかに行います。観察力、判断力が優れているだけじゃなく、臨機応変に対処する能力まで高い。汎用性ありすぎw いつきの眼帯を破壊したのは、フィンと思われる伏線あり、なにか企んでいる気配ありありで、大規模な魔術の夜が起きている模様。
 ここでおもしろいのが、いつきとフィンの対照ですね。数珠と月、それぞれ光る球体を顔に重ねた演出は、二人の間に何か繋がるものを意識させます。アディリシアと穂波も意識的に描かれているのかな。この事態に対処すべく、共に空を飛びながらいざ出陣する二人ですが、進行方向が左右対称になっているあたり、こだわりが感じられます。
 アストラルの根拠地と、いつきの根元的な問題を真正面から捉える話だけに、この後の展開が楽しみです。
 



 

   3 (土)  節目。

  彩雲国物語 第2シリーズ第39話(最終話)「縁あれば千里」
 −脚本:丸尾みほ 絵コンテ:宍戸淳 演出:宍戸淳 作画監督:大島美和/渡辺和夫−
 おおお、燕青かこええええ!男の渋みが滲み出てんぜ。本作を見ている男性陣は、燕青がフェイバリットキャラだという人も多いんじゃないかな。茶州編あたりから、一番頼りがいのあったのは間違いなく燕青だよね。逆に第二期に入ってからの静蘭の薄さときたら、龍蓮にすら負けているぜ…。その龍蓮はEDにも堂々と出ていたけど、完全にジャイアン化したなぁw
 貴陽へ戻り、王としての務めを自覚した劉輝と、彼を支える仲間達が再び集った。懐かしくも暖かい1シーンです。物語はまだまだ未完だし、なにか決着がついたかといえば…いや、なんも解決してなくね?というくらい問題が山積してますけど、けじめをしっかりとつけたいい区切りでしたよ。劉輝と秀麗の賭けにしても、期限は当事者のみぞ知る采配が、粋だわ。くると判っているEDでの主題歌も、泣かせるじゃないか、くそうw

 総評
 第一シリーズからずっと見てきましたが、クオリティは高い水準で維持しているし、伏線を絶妙に配置した物語や、ここ一番で魅せる秀麗の啖呵など、とにかく手応えがズッシリくるアニメでした。少女マンガ風なタッチの絵柄
だったけど、実際の物語は骨太で、中華風ファンタジーでは、十二国記と同じくらいハマりました。個人的な好みとしては、よりハードな十二国記ですが、彩雲国物語コメディタッチで明るいところも捨てがたい。
 原作はまだ未読ですが、機会があれば読みたいと思うし、ストックがまた貯まれば、第三シリーズも待ちたいものです。スタッフの皆様、長きにわたりお疲れ様でした。

 〆機動戦士ガンダム00 第22話「トランザム」
 −脚本:黒田洋介 絵コンテ:北村真咲 演出:北村真咲 作画監督:松川哲也/有澤寛−
 ロックオン、狙撃の要である右目を失う!むはー、この疵がどれだけ尾を引くことになるやら、ワクワクドキドキさせられるね。なんて先の話を暢気にする間もなく、トリニティが追い込まれていきます。って、また「撤退する!」→離脱完了の流れはどうなんすか。トリニティの一番凄いのは、絶対に逃げ切れる足なんじゃないかと思えてきたw
 とか思ってたら、浪川があああ!なんつー捨て駒処理。なにかの偶然なのか、CSI マイアミで浪川演じるウルフも今日のエピソードでクビに…(ノД`;) 浪川伝説、ここに極まったかと思ったw 次男だけでなく、クールな兄貴まで容赦なく死亡。や、一話ごとに大きくストーリーが動く動く。沙慈が「死んじゃえよ…」と呟いていた復讐相手、張本人相手だけはちゃっかり生存しているのも皮肉だ。
 そしてなにやらエクシアにリミッター解除きたよ。F91ばりの駆動で、さあ大変。あんだけ凶悪なスピードで動いているのに、中にいる刹那が全然普通で大笑いしてしまった。今までため込んだフラストレーションを吹っ飛ばすには、そろそろガツンと来なきゃいかんと思っていたけど、しかしこれは…w 予定調和というか型通りというか…手応えが薄かったです。盛り上がってはいたけど、どこかで見たパターンの羅列で残念。今少し、オリジナリティを見せて欲しかったす…。
 



 

   3 (金)   知らないことがたくさんあるもんだ。

 〆 機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像/北爪宏幸
 >シャアの一年戦争終結からグリプス戦役までの空白の7年間を、
 >主にハマーン・カーンとの関係に主軸を置いて描いた作品

 (Wikipediaより抜粋)
 サイドストーリーとして、これほど魅力的なエピソードはないと思う作品ですが、ずっと連載されていたことを知らずにいた自分が悔しいw 9巻まで一気に読了してみりゃ、いやーおもしろいです。漫画として技術的な部分では正直、稚拙と思えるほど、穴を感じるんですが(アニメーターと漫画家ってのは、職業として大きな隔たりがあるのだとも)、ストーリーの組み立てに引き込まれますね。ガンダムのコンテンツの中でも、シャアを描くことって最も難しいと思うんですが、よく練られていますよ。
 後の歴史を知っているがゆえの面白さが大きなポイントで、経過を楽しみ方を心得ているようです。連邦とジオンの間でまだまだ根深く残る問題から、戦争後で揺れる勢力争いまで、グローバルな視点からも楽しめる、いいテキストじゃないかな。他のシリーズとクロスオーバーする遊び心・ファンサービスも抜かりがなくて、ガトーとのニアミスにはニヤリとさせられましたw そしてジオングと“あの”メカニックの再登場エピソードは最強。
 あんなに可愛らしいハマーンが、なにをきっかけに鉄の女になってしまうのやら、空恐ろしくもありますが、シャアがクワトロの名を得るまでの過程を、追いかけていきたい。
 



 

   3 (木)   フトモモは正義。

 〆DRAGONAUT -THE RESONANCE- 第22話「襲来 ―審判の時―」
 −脚本:森田繁 コンテ:渡辺哲哉/小野学 演出:吉田徹 作画監督:清水慶太 −
 
 秋葉原オワタ\(^o^)/
 前半はなにやらフトモモに対するこだわりが異常w ジークリンデのツンデレラも可愛さを増していて良いですよ。
しかし、今週は左遷組が一際輝いた。オッサン、なんて的確な仕事してんすかw なんて頼りがいがある…。おまけの三段オチまで、映像も妙に気合い入っていたような。
 そして秋葉原崩壊。そんなところに潜んでいる教授も教授だけど、ギオもまあ容赦なくフッ飛ばしたもんだw 颯爽と駆けつけるドラゴン達ですが、この作品は相変わらず時間と距離の計算がいい加減だ。さっきまで海いたろうにw
 ギオに戦いを仕掛けられないジンの前に、また現れるカズキですが…もういいやw ウィドーが激しい感情を顕わにしたのは良かったね。レゾナンスしていない(はずだ)けど、ウィドー健気。
 んで、タナトスが地球圏に縮地して、強引に盛り上がって参りました。そんな中、火星にいたマキナに変化が…。
おお、復活の兆し?



 

   3 (水)    香ばしい狼…?
 
 〆狼と香辛料 第十幕「狼と渦巻く陰謀」
 
−脚本:荒川稔久 コンテ:高橋丈夫 演出:川久保圭史 作画監督:清水空翔−
 
 このニヤニヤ動画め!w
 制作陣はどこに力をいれるべきか、大変よく理解されているようだ。ホロとロレンスによる掛け合いの素晴らしさときたらどうですか。ちょっとした仕草や動きだけなのに、やたらと映像が滑らかで驚いた。たった二人の対話ゆえに間の取り方一つだけで、台無しになってしまいかねないシーンだけど、演技、カメラワークもいい仕事をしているや。ホロの可憐な乙女っぷりなんてそれはもう、頬が緩みっぱなしです。首を少し傾けた上目遣いに、腕をぎゅっと抱きしめてくるしおらしさまで、全くなんてけしからんw
 ロレンスが頬を染めてしまったときと、騙されていたことに気付いたときの変化も、こうして見比べるのも一興。帽子ごしに、ピクピク動く耳をみて騙されていたことに気付く瞬間がまた快感。最終的にはホロの思惑通りに動かされてしまうロレンス、という二人の関係にニヤニヤ。

 
 してやられた。
 欲をかいたばかりに、財産を失うどころか、莫大な借金まで背負うことになったロレンス。信用買いのリスクを、まざまざとみせつけてくれた。前半、他愛ない日常の幸せを見ていただけに、商人としての人生を完全に絶たれる恐怖は強烈。体裁は取り繕っているものの、ここからロレンスの意識が、悪い意味で内へ内へと向いていくのがいいね。
 ホロの一踏みで取り直すものの、後悔を引きずり続ける。 

 
 言ってはいけない一言が…。
 知り合いの商人に融資を断られ続け、ホロを連れていることを理由に上げられたロレンスは、自業自得であるはずなのに、きっかけをつくったホロに当たってしまう。ロレンスを助けるつもりでいたホロには、とても大きなショックで、二人は一度距離をおいてしまう…。ってここでヒキっすか。
 距離、というのが後半の大きなポイントなのかな。ロレンスの気持ちが内へ行ってしまうので、彼と共にありながら傍観者であるホロの視点に、視聴者のそれも重なっていく。映像的にも全身像をとらえる引いた構図が増え、一定の距離がとられることで、彼らの抱える問題の深さや、悲壮さ・苦しさをじっくりと見られるわけだ。そして最後には、ロレンスとホロの間にすら大きな溝が出来てしまう結びへと繋がる。前半、腕組みしながら近い距離でイチャイチャしていた二人がなんでこんなことに…という後味の悪さが、ある種の快感となるから面白いね。
 



 

   3 (火)   友情。

 〆 【MAD】ワンピース(メリー別離編)「花の名」(ニコニコ動画)

 
お互いに相手を想う気持ちはとても強いのに、現実がそれを許さない悲劇。ONE PIECEの泣きエピソードでも屈指といっても過言でない、メリーとの別れ。この回を初めて見たときは、比喩でなく涙が流れてしまいました。んでまた同じ話をみているはずなのに、なんで目頭が熱くなるんだよチクショウ…(ノД`;)
 他にもたくさん胸が熱くなる話はあったけど、メリーは麦わら一味から、初めて脱落してしまった仲間なので、一番感情移入してしまうのですよ…。ああくそう、視界が歪んで仕方ないぜ…。
 



 

   3 (月)   いい角度。

 〆バンブーブレード 第22話「敗者と勝者」
 −脚本:倉田英之 絵コンテ:五十嵐達矢 演出:奥野耕太 作画監督:川口理恵/沈宏−
 
 トーチャン…(ノД`;)
 地味なのに妙な存在感のあるタマ父。疎外されているわけでもなく、いい娘に恵まれているとも思うんですが、親離れされた寂しさが、絶妙な哀愁を誘うんだよなぁw
 そして我らがキリノ部長は、今日も元気です。公式戦を前にして、とびきりの笑顔をみせてくれるのですよ。ポニテをまとめる白い手ぬぐいが、とてもお似合いです…。

 
 おおおおおお!
 ジジイ、熱いじゃねーかwww それに応える選手の意気もすげえ。どこの上杉軍すか、という士気の高さ。そして、いざ試合開始。ダンをとりあった因縁の外国人とミヤミヤの対戦では、健闘空しく2本とられて惨敗。ミヤミヤはマジでこのまま勝つことなく終わってしまうのでしょうか…。ストーカー効果一切なし、ガチンコで負けるというのもかなりキツイね。ダンくんの優しい慰めが泣けるんだぜ…でも試合中なんだから、自重しような。

 
 タマ、敗北。
 この流れは衝撃。アニメのオリジナル展開としては、なかなかに興味深いストーリーです。タマの強さって最後に突きに頼ってしまうようなものではないとも思うんですが、その不自然さを抑えた話運びが巧い。先輩の視線による前振りから、お母さんを重ねる演出。さらには勝ちに慣れた、言い換えればタマに頼り切りな仲間の緩みまで、タマ敗北へと連なる仕掛けは万全。淀みのない流れです。それゆえに一本を取られた音が静かに響くのですよ。
 惜しむらくは凛のキャラかなぁ。ブレイバー関連のネタ色が強いキャラを、ストーリーの本道へ投入し、それもタマが敗北を喫するようなライバルまで格上げしてしまうのは、どうなんだろう。
 シナイダーへの想いが原動力なのは勿論アリなんですけど、凛がリアルの剣道へ打ち込んできた背景の部分がスッポリ抜けてしまってるんだよね。それでタマに勝ってしまうというのは、やっぱりバランスを欠いているように感じられますね。来週にもそのあたりの逸話があるんだろうけど、その話は先にあった方が、タマの敗北がより重く響くと思えてしまったりで…。ブレイバーへのこだわりが逆に仇となったような印象です。
 



 

   3 (日)   これはないwwwwww

 〆 レンタルマギカ 第21話「白と黒のドレス」
 −脚本:笹野恵 絵コンテ:小林哲也 演出:渡部穏寛 作画監督: 北村友幸、都竹隆治−
 
 うむ、良いみかん…。
 同じく和装の猫屋敷といい2ショットです。アストラルに誰かが来る時って、やたらと和んでいるなぁw 仕事しろw
そしてアディリシア来襲。結婚してください宣言はいつきが相手と思わせるミスリードから、穂波の手を握る超展開に。ありえんw 一人蚊帳の外におかれたいつきの眼帯外す嘘アクションもアホすぎる。BGM自重www

 
 なにやってんすかw
 バカ話、といってもピンキリですが、今回の脚本家は何を考えていたんだろうか…。アディリシアと穂波にドレスを着せて好きなだけハァハァしてください、ってことなのかなぁ…。投げやりというか、テキトーさというか、やる気がないのか実力がないのか…うーん。ま、確かに、大きく露出した肩に長い髪がかかるアディリシアのドレス姿は、大変に素晴らしいものでしたが。
 儀式で繋がったパスによって、お互いの傷を認識し合うというのも、個人的には違和感が。そんなことがなくたって互いのことを熟知している、というのが二人に似つかわしい関係だと感じているのですが…。

 
 ありえんw
 ゲーティアならば、アディリシアならば、いつきに言われるまでもなく相手の思惑など気にもしないのですよー。
 今回は脚本の力不足を筆頭に、作画の崩れまで、散々だったなぁw 終盤にきて、あまり意味のないオリジナル話をもってこなくたって、まだストックはたくさんあるのに…うーんw
 



 

   3 (土)  待ち遠しいー。

  彩雲国物語 第2シリーズ第38話「刎頚の交わり 」
 −脚本:山田由香 絵コンテ:水野忠政 演出:篠原誠 作画監督:玉井公子−
 邵可様、鏡を躊躇なく割ったものの、自分で事態を収拾しないのねw 己が運命を受け入れる、というのは本章における大きなテーマのようですが、陽の当たる場所へ帰る者と、陰に忍ぶ者の線引きが切なかったなぁ。望む場所に行きくとも、状況がそれを許さない迅と珠翠。苦しい選択をしながらも、楸瑛や秀麗を気遣って別れるシーンには、胸が熱くなりましたとも。
 その場面で気を失っており、別れを直に見られなかった秀麗が、自分は斯くありたい、と宣言するところに、一つの救いが見られたのかな。主上と楸瑛の誓いも、迅達に成しえなかったものとして、輝いていたよ…。
 そしていざ貴陽へ!と帆を張ったところで、やっぱり龍蓮www
 藍州編、完結。妃問題から、暗殺事件、官僚達の権力闘争、王がアイデンティティを問う話まで、大きな拡がりをみせた話でしたね。秀麗を主人公に据えた華々しい英雄伝から一転、様々な登場人物の思いが絡み合う群像劇への転向も衝撃的でした。官の在り方、王の存在意義など、国の根幹を司る問題と、その柵の中でもがく人々の想いが、巡り巡ったズッシリ骨太の物語でした。

 〆機動戦士ガンダム00 第21話「滅びの道」
 −脚本:黒田洋介 絵コンテ:ヤマトナオミチ 演出:ヤマトナオミチ 作画監督: 今泉良一/松田寛−
 死体袋から幕開けてw これは重い。この手のシーンでは、布が掛けられているケースに慣れていたため(死体袋で対面て初めてかも)、ファスナーの開く軽い音が、逆に冷たく重く響くんだ…。イオリアの追跡取材中に殺害されたことで、さじはソレスタル・ビーイングに対して復讐を誓う、なんて展開になるのかな。
 そのソレスタル・ビーイングの面々は、GNドライブ搭載機とヴェーダの異変に備えて、戦いの準備を始める。行動の指針・組織の根幹であるヴェーダ に疑惑が生まれたことで、全ての歯車が狂っていくソレスタル・ビーイング。その中で、トレミーのクルーや、マイスター達が思うことは何なのか。刹那の夢に出てきたマリアと、彼女が口にした 刹那が過去に捨てた本名。この夢が、抱えている問題を鋭く突いているようにみせる巧さよ。襲撃を受けて敗色が濃厚になったとき、刹那が夢での誘いを否定するところが、とてつもない手応えで還ってくるんだ。
 コーラサワーの軽さとダリルの重さが両極端で、敵方にも奇妙な緊張感が漂ってていいね。なんて思っていたら、ロックオンの兄貴がああああ!むっはー、これは来週が楽しみでたまらねー。まじ後半から俄然盛り上がってきたわ。黒田脚本でいうと、リヴァイアスを見ていた頃のような、待ち遠しい感覚が甦ってくるようだ。
 



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