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 ■ DIARY  -LOG-



 

 


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   9 15 (月)   しみじみ和んだ。

 〆 我が家のお稲荷様。第24話「お稲荷さま。初詣に行く」
 −脚本:吉田玲子 絵コンテ:岩崎良明 演出:徳本善信 作画監督:斉木タロヲ/杉本智子−
  残暑が残る中、初詣のエピソードでラストを飾った、何処までもマイペースな作風w 大きなドラマはないけど、玉葉との和解で終えたラストもいいね。
 玉葉との約束のため、高上家を出たものの、戻ったのは岩戸という実にクーらしい展開。アメノウズメ作戦で確実に呼び出した後は、やっぱり今のままがいいんだというお話。高上ファミリーの中だけで進む小さな話作りが、本作の魅力なのですよ。
 最後はタマちゃん呼ばわりで、鍋の席に呼ばれる玉葉。ちゃっかり晴れ着を着せるあたり、ファンサービスも抜かりなく、大きなテーブルを皆で囲むアットホームな暖かさを残して終わり。

 総評
 きっちりアニメ化されたと思います。あの原作のゆるくもぬるい空気を、見事に再現したもんです。アニメオリジナルのパートもそれなりにあったし、クー:ゆかなの配役が絶妙でした。最近あったイヌ耳系作品の中では、若干埋もれ気味ですが、テーマが極端じゃない分、突き抜けるのは難しかったろうし。逆に平々凡々でこなせていったところが良かったんじゃないかと。のんびり、肩の力を抜いて見られる作品があると、他の作品も引き締まって良かったですよ。スタッフの皆様、お疲れ様でした。



 

   9 14 (日)   決戦へ。

 〆 コードギアス 反逆のルルーシュR2 第23話「シュナイゼル の 仮面」
 −脚本:大河内一楼  絵コンテ:五十嵐達矢 演出:五十嵐達矢 作画監督:佐光幸恵/しんぼたくろう/池田有−
 
 妹のためにしてきたこと
 ただ一人、妹のために費やしてきた事実をひた隠しにして、愚かな妹と嘲るルルーシュ。「シュナイゼルの仮面」を冠した本話ですが、ルルーシュもまた新たな仮面を被るわけで。ゼロのマスクをとってからこそ、ルルーシュは本当の仮面をつけたような。横で見つめるC.C.の視線は、ずっとルルーシュの傍に居続けてきた、共犯者としてのそれか、はたまた…。
 自らをルルーシュの剣と語ったスザクは迷いを振り切っていて、折れない強さを感じさせるのですが、同時に誰かを守りたいとして、戦ってきた盾としての強さが失せてしまったようにも。

 
 ババアああああ!!
 ディートハルトが惚れ込んだ狂気、カオス。シュナイゼルの本質は、弟に流れているものと同じであったか。数分前まで傍らに置いていた妹の叛意を正確に読み、準備を整えて迷うことなく実行する恐怖。コーネリアは組みするには実直すぎ、しかしその行動力は手に余る。この事件で最も恐ろしいところは、手に余る妹を最も確実な形で排除した冷酷な計画性に尽きると思います。悲しいね、と呟きながら、この結末を100%信じて疑わなかっただろう狂気。
 列国から怖れられた魔女のあっけない最後は、終盤にきてからのさらなる衝撃です。

 
 共犯者
 咲世子はシュナイゼルの手から脱してきたのかな。ナナリーが無事であった理由も語ってくれましたが、でもローマイヤさんは囮に付き従って死んだままなんですねw 咲世子はルルーシュ個人への忠義を示したことになりますが、アッシュフォード家に仕えていた目的(イレブンの解放と思われる)から、どこで変わったのか、気になるところ。
 そして全ての物語の発端となる二人。共犯者という言葉は利益を元に生まれる関係だけど、今の二人は全く別の絆をもっているわけで、敢えてその単語に真意を含めるところがいいなぁ…。

 
 インターミッション
 ニーナもセシル被害者の会入り。大抵のことでも動揺しないロイドが、このときだけはビビっているのが笑えるw
アーサーは前回のときに書きましたが、もうスザクを噛まなくなっているんですよね…。
 一方黒の騎士団では愛の嵐というか死亡フラグが吹き荒れてます…ってえええ!ヴィレッタさんが、ヴィレッタさんがああああ!もうこの作品のヒロインはヴィレッタさん以外には考えられなくなってきました。ちょうど麻雀打ちにきていた友人らと一緒に鑑賞していましたが、この子供が第三期の主役で…などとアホ話に。…あ、千葉おめでとう。
 学園祭のぬいぐるみをかたづけるシーンなどは、激しくキブレキッキを思わせる谷口監督の仕掛けかな。
 立ち位置が曖昧で、OP映像とは真逆に存在感の薄くなっていたジノは、ラクシャータの改造を施されたトリスタンで黒の騎士団と連携。カレンのボケ解答が、さいごのほのぼの感でした。

 
 決戦
 蜃気楼の機上から、宣戦布告を告げるルルーシュ皇帝…って、いやいや!蜃気楼はゼロの乗機として認識されているのでは…?幹部達の中では、ゼロ=ルルーシュは周知の事実だけど、公に出していいのかな。
 マリアンヌが抜けたアーニャは、ギアスの事実を知っているのかいないのか、ルルーシュを思い出にすると宣言。イレギュラーなポジションにきましたよ。人質にとられた神楽耶と天子様は、戦いの中、己の立場で耐える。天然であかぬけた神楽耶さんですが、凛とした強さをみせる女性になったものです。
 黒の騎士団(シュナイゼル)VSブリタニア帝国(ルルーシュ)という、奇妙な戦いは二人の戦術で二転三転。数はほぼ同等ながら、エース級の駒数は黒の騎士団が上で、次第に劣勢となるブリタニア軍。戦況を覆す切り札として日本が侵略されるきっかけになり、また国の象徴としても描かれてきた富士山=サクラダイト発掘場が爆破される。
第4次ティアマト会戦の前哨戦でこんな展開あったような…布陣の描写まで、ホントに銀英伝じみてきたw

 うはwwww扇wwww恋人のお腹に子供を宿すという、最凶の死亡フラグを押っ立てた扇は、これできっちり伏線回収かと思いきや、よもやの生存。まだ予断は許せない状況ですが。
 ダモクレスからはフレイヤが発射され、C.C.のランスロットも投入直前。ずっと優等生の仮面を被り続けてきたシュナイゼルの本性が、明らかにされた戦いの明暗は、どのように分かれるか。
 



 

   9 13 (土)   衝撃のベアトリス。

 〆BLASSREITER 第22話「届かぬ想い」
 −脚本:虚淵玄 絵コンテ:友田政晴 演出:友田政晴 作画監督:渡辺純子−
 
 対面早w
 イシスのデータを渡すべく、逃がしたアマンダの元へ、なんの障害もなく到達してるネーサン…。だから城を包囲していた融合体はどこへいったのwww 戦局が流動的すぎます。コピーを渡す=アポカリプス・ナイツ全滅フラグと考えていいんですよねー。
 サーシャ達と別れると、今度はヘルマンがマレクに遺言をw それからアマンダとの語らいに続いた日には、これはもう確定w と笑っていたところへ、やっぱりなベアトリス登場。

 
 ヘルマン熱い。
 CGによる戦闘は映像クオリティも高く、スピーディで見応えあるのですが、タメがないせいか手応えを掴む余裕もなかったり。でもジョセフではないデモニアックによる戦闘は新鮮味があっていいですね。武器も鎌VS遠距離攻撃で今までとは違った趣が感じられます。
 ヘルマンとガチンコで戦っている間に、ベアトリスの過去へ。馬と本人と使用人しか出てこない…(ノД`;) ベアトリスが拾われた起点や、馬との友情が育まれていった過程を描いている余裕はなかったのか…。ジョセフの過去編に比べて、どうしても弱く感じてしまう。ザーギンとの遭遇も、なんという偶然…。
 ヘルマンが押され、もはや勝負あったところで、マレク復活きた。

 
 おおお…!?
 うは、ベアトリスまで消えた、よもやの展開。ザーギンを守ることもなく、手駒にするはずだったヘルマンと相討ち。一話から怪しげなオーラを漂わせて、物語を牽引してきた悪役が、なんとあっけない最後。ちょっとした衝撃です。
 ヘルマンもアマンダの腕の中で光に…(ノД`;) 結局、思いを告げることなく、ジョセフと語ることもなく、でも満足して死んでいくのがいいですね。
 そんな死闘を知るよしもなく、どこぞの爆撃機が発進して…ドイツやべえええ。
 



 

   9 12 (金)    その答えはねーべ。

 〆 マクロスFRONTIER 第23話「トゥルー・ビギン」
 −脚本:吉野弘幸 絵コンテ:福田貴之 演出:吉川政美 作画監督:和田伸一−
 
 柿wwww崎wwww伝wwww説wwwwwwwww
 物語の核心に迫る、ランカ達の過去がアバンから。バジュラのネットワークを使うことと、ランカ達の存在になにかの問題があるようですが、「ママたち」と幼ランカが呟いているところに、実検体としての存在が伺えてしまう…。
 なんてシリアスな展開からOP明けて、アルトは何口走ってんすかw 「作戦中に女のことで人をからかうとイキナリ撃墜される」て、柿崎、こんな未来でまで…(ノД`;)
 噂話をしているところで、シェリルのお出迎え。空気読みすぎだろ…。自らの運命を知ってか、今の内に出来ることはしておきたい思いが出てしまうようで、明るく振る舞う姿が泣けてくる…。家族の団欒すら知らなかった幼少時の思い出が、さらに涙腺を緩くさせてきます。くそう。

 
 真綾ボイスがあああ。
 酔いつぶれるまで飲んでアルトに甘える姿…。前半にあったデートの延長だったら良かったのになぁ…。寂しさや怖さの裏返しで、甘えている姿が切なすぎる。無防備な姿をさらせるほどアルトを信頼しているんだろうけど、依存とも受け取られてしまう、やるせなさが。
 ランカ達はバジュラのお出迎え。ゲートオブバビロンのように、無限に湧き出てます。怖えええ。ランカの歌でコミュニケーションを図るとしても、よく単機で突入するもんだ。
 歌いながら過去の記憶が呼び覚まされていきますが、真綾ボイスの母親だけ顔が見えないんだよなぁ…。真実を知りながら、なおランカに笑顔を向けているだろう姿と、自分の状況を知った上で明るく振る舞うシェリルの姿がここにきて重なってきます。

 
 捕獲。
 ビラルは何を考えているのか、よくわからない…。アルトと一度対面しただけで、立ち位置がはっきりしていないのが惜しいなぁ。SMSのオーナーとして、高い技術力と資金を注ぎ込むだけの目的は描かれていたけど、どういうアプローチでいくのか、そこんとこが不鮮明。唯我独尊的な天才肌のイメージがあったんですが、手段は選ばず、政治力にも長けていたのか、ランカの危険性について三島と会談。
 そのランカはアイくんに拉致されてます。操られているのか、バジュラの本能なのか、おぞましい姿になってからのイメージそのままに行動を起こしてきました。ブレラもまた、グレイスに真実を告げられた上で、切り捨てられてしまうショック。なんだかアシュラムのようになってきたなぁ。クライマックスでは、是非とも背後から一撃を…w

 
 トーチャン…(ノД`;)
 気付いたら衰えてました。兄弟子からも再三言われていた、状況に合った役を演じているだけではと、鋭いツッコミを入れられるアルト。父親との確執という、激しく美味しんぼな設定を、どうも活かしきれていないような。早乙女家とアルトの繋がりが、兄弟子だけになっているのがパターン化してしまい、肝心の父親との接点が、ほとんど描かれずにきたのは、ちょっと勿体ないかなぁ。家を飛び出してパイロットになろうとしたアルトの原点に、多大な影響を与えた存在への葛藤やしがらみを、今少し掘り下げていたら…。ゆえにパイロットとしてのアルトの中途半端さが出てしまうわけですが、これを狙ってやっているなら、見事という他ないですね。
 自分の立場を確認するためか、ナナセの病室を訪れるアルト。飾られた絵が小畑健が書いたようなデザインだw
バジュラに脅かされるランカと、自分の成すべきコトを定めたアルト…ってあれ? ランカを殺る結論なんすか。えええそれはねーよw とツッコミを入れずにいられない展開。クラン大尉が願ったのは、そんなことではなかったろうに。
 いつもの青い空ではなく、アルトの答えの重さと、立ち聞きするシェリルの心境を反映するように空は薄く曇って、飛ばされた紙飛行機と物語の帰結は、どこへ行くのか。
 



 

   9 11 (木)    待望のー。

 〆 ゴンゾウ 伝説の刑事
 第一話の冒頭から内野聖陽がスパロボやってた日には、「勘助どこの軍率いてんだw」と盛大に吹いたものですが、その一話のラストでイキナリ踊る大捜査線最終回のような盛り上がり。その事件を最後まで追いかける長い話になるとは思いませんでしたが…。後半がちょっとgdgdで、着いていくのにいささか疲れましたが、名バイプレーヤーが揃ったキャストが作品を支えてくれましたね。
 やりすぎだろ、と思うくらいのフィクションと、妙にリアルな生活感のギャップもいいし、スパイスの効いたジョークのセンスも良かったです。何が起きるか判らない怖さと、精神的な傷を負った主人公の葛藤のスリルもジワジワきて、 ED曲が流れるときのアンニュイな気持ちもたまらなかった。こういう独特なドラマもたまにはいいもので。
 あと最終話で見られた本仮屋ユイカのメイド姿は、永久保存版ではなかっただろうか…。
 



 

   9 10 (水)    客本力。
 
 〆 RD 潜脳調査室 第23話「人間律 individual」
 
− 脚本:藤咲淳一 絵コンテ:初見浩一 演出:初見浩一 作画監督:小村方宏治/佐藤仁実−
 

 過去と現在
 ババア、結婚してくれ!と言いたくなるエロ書記長の奮迅ぶり。プリンセスに輝いた回想と、現在の式典を重ねる演出は見事。衣装の違いもなかなかにおもしろい。そして久島を軸にして、ソウタと書記長の人工島に対する想いを魅せる構成が重なってくる素晴らしさ。エロ書記長がソウタに唾つけた瞬間でもありましたがw 時間軸の扱い方と心象描写の捉え方が絶妙です…。
 久島を失った波留さんや、記憶を失ったホロンとの対応に戸惑うソウタの、寂しげな様子から引きつけられて、シリアスな展開かと思いきや、胸もみきたわあああ。しかも今週は実に太ましい作画で、なにより結構!
 過去にもっていた人工島への想いと現実の柵に悩む書記長ですが、長い時間をかけて得た信頼を失っても、また積み上げればいいとシンプルに答えたミナモにズギュン。ミナモ最強伝説ktkr。

 
 久島トラップ。
 ソウタが部長代理とは大抜擢。てか父は何してん?兄弟がダイバーとして電理研の仕事をこなしており、仲間のダイバーにも声を掛けて納期を詰める話していたのは、この後に起きる災害への布石かな。
 久島の義体にしこまれたプログラムAIの発動で、気象分子プラントの危険性が明らかになる…ってドえらい大災害に。久島が波留さんと同じブレインダウンを起こし、気象分子プラントの実検により、波留さんが眠る原因となった海が燃える現象が、再び起こるという。物語が起点へと繋がる構成の妙。むっはー、
 確証はないものの、中止の命令を下す書記長ですが、ジェニーの策謀によって命令権を剥奪される。ソウタが久島捜索のときに、書記長が漏らした情報の一件が、ここにきて足枷となる展開もいいね。
 真実を知り得た6人は、八方ふさがりの中、災害を食い止めることが出来るか!これは盛り上がってきた。

 
 生茶返せ!w
 



 

   9 (火)   誰が主軸?

 〆 ゼロの使い魔 三美姫の輪舞 第10話「国境の峠」
 
− 脚本:中瀬理香 絵コンテ:鈴木洋平 演出:岸川寛良 作画監督:三木俊明/坂田理−
 
 「きゅいきゅい!」
 そうです、この声を聴きたかったのです。しるふぃはやはりこの語尾でないとね。
 キュルケのルイズ弄りも久々で、無性に懐かしいですね。最近はもっぱらシエスタとの取り合いが中心で、なんというか上から目線でなじられる姿がなかったもんで。隙あらば、サイトの傍を狙うシエスタの狡猾さもいいなぁ。
 一方ガリアでは巨神兵がw いやー、その脈動はいくらなんでもw

 
 天才変態
 コルベール先生、何考えてんスか!そして、見えそうで見えない、絶対領域をギリギリまで攻めるシエスタの動きも魔性。キュルケ達の変装もそうだけど、本話は際どい描写が神懸かってません?あと、警備の人数少なすぎです姫様。
 囚われのタバサは、イーヴァルディの勇者を心を壊れた母に読み聞かせて…ああああ。早く!早くたすけてー。

 
 バレましたー(棒。
 陽動、随分短かったな…。描写時間が短めで、発進したと思ったら数時間で掴まってます。この辺、もう少し説得力をもたせる時間配分があれば、なお良かったと思うのですが。国境の峠も警戒態勢の割にあっさりしてたし、作戦練らなくても良かったんじゃね?くらいな軽さが、事態の切迫ぶりとミスマッチで勿体ない。貴族の身分を捨てたことについて、ルイズの気持ちを描くにもどこか中途半端で…うーん。
 先生が生存していたことも、アニエスにバレました。鬼気迫る表情の描き込みも凄いですね。作画、表現力に関しては、本話は特にズバ抜けていたと思います。
 ガリアについた一行の救出作戦や如何に…。



 

   9 (月)   ふみゃー。

 〆 我が家のお稲荷様。第23話「お稲荷さま。だいえっとする」
 − 脚本:吉田玲子 絵コンテ:川崎逸朗 演出:渡部穏寛
    作画監督:都竹隆治/北村友幸/渡部穏寛/織岐一寛−

  佐倉/(^o^)\ 原作にあったセリフ通りの「ふみゃー!」 ダイエットは女性の永遠の命題にして、困難の技…。様々な誘惑に悩まされるはずが、気付いたら高上家にきて、別のことで頭がいっぱい。むしろ節食の苦しみが麻痺して良かったと思うんですが、着替えを覗かれたときの嬉しがりようはなかったですよ。
 そしてコウの体重オチのお約束には、不覚にも笑ってしまったぜ、くそう。
 



 

   9 (日)   最終段階へ。

 〆 コードギアス 反逆のルルーシュR2 第22話「皇帝 ルルーシュ」
 −脚本:大河内一楼 コンテ:村田和也 演出:信田ユウ 作画監督:宮前真一/中谷誠一/仲盛文−
 
 ゼロレクイエム?
 ブリタニアの貴族制を廃し、新たな国造りを目指すルルーシュを見ていると、ラインハルトを思い起こさずにはいられませんでしたw この期に及んで、スザクを騎士に任じ、シュナイゼルの動向を睨みながら成さねばならないことは一体なんなのか、物語の帰結に向けた最後の仕掛けを楽しみにしたい。
 アーサーはセシルさんに抱かれてのんびり。こうしてみると、アーサーがスザクに噛みついていたのは、その迷いを見抜いて叱咤していたかのように思えてくるなぁ。

 
 ナイトオブラウンズ壊滅。
 皇帝直属の騎士団なわけだから、ルルーシュの簒奪に異を唱えるのは道理。しかしその反逆もナイトオブゼロの力を示すパフォーマンスに利用されるだけだった。エリア11の決戦を終えた後は、ラウンズの地位が少々軽くなってしまったかな。ノネット、モニカたんの専用KMFは性能を発揮する間もなく…w
 カンベエはやはりギアス能力者で、未来を見通すという、およそ格闘戦では無敵の力が。サンライズお約束の剣構えも魅せて、最後まで熱いね。で、古今東西、先読みを打ち破るのは予知を上回る速度。生きろのギアスで力を引き出したスザクだったという、ベタな決着が。
 帝国最高の騎士だったナイトオブワンが一刀両断にされてしまうインフレも凄いなぁw ジノはスザクの情けで生き残ったようですが、国と皇帝への中世で揺れる。最終回に向けて、なにかもうワンアクション起こしそうな気配があるけど、さてさて。これで表に出ている中では、ジノ、アーニャ、ノネットが生存するのみに。

 
 超合衆国加盟。
 かつて自分が作り上げた合衆国へ、再び返り咲く皇帝ルルーシュ。リヴァルの声も遠ざけて、孤高の存在になってきたなぁ。カレンにも別れを告げる。二人の出会いから始まった物語ゆえに、大きな分岐点として一つの終わりが。リヴァルもカレンも、これから自分が起こすことに巻き込みたくないという心情があるや否や。
 ギアス封じの対策から、逆に情報を得たルルーシュは、行動を起こす。思えばゼロが交渉の席で、武力を用いずに対話を終えたことはなかったのでは…?w

 
 魔王爆誕。
 奇襲こそ、ルルーシュの本領。机上の議論を机ごとぶっ壊して、悠然と歩み力を振るう姿…何度この悪魔の笑みに魅せられてきたことか。夫として慕うはずだった男の目を見ることもできず、ただ涙を流すことしかできない神楽耶様が切なすぎるんだぜ…。
 世界を握るはずだったルルーシュの元へ、ブリタニア帝都消失の報。おいおい、これ何万人虐殺されてんだ…。

 
 ナナリーきたああああ。
 まさかあのまま死ぬわけはないと思っていましたが、ここにきてナナリーくるかー。それも、シュナイゼルの掲げる神輿として、スザクとルルーシュの敵として。
 天空要塞ダモクレスにフレイヤを備えて、シュナイゼルが宣戦布告。ルルーシュの独裁という極端な政治体制ながらも、ブリタニアは世界に望まれた形になりつつあったのに、なおシュナイゼルが行動を起こしたのは、ギアスという歪な能力を許しえなかったからかなぁ…。
 ナナリーがルルーシュに敵対宣言した理由も、絶妙なヒキで持ち越しですが、いやちょっとまって。ペンドラゴンを丸ごと消失させて、大虐殺してますよ、ナナリーさん…。



 

   9 (土)   自業自得。

 〆BLASSREITER 第20話「蒼白の騎手」
 − 脚本:小林靖子 絵コンテ:藤森カズマ 演出:水森葉月/信田ユウ 作画監督:結城信輝−
 
 オッサン、渋すぎる…。
 マレク救出に、一役も二役もかってます。そこまでやるなら、もう通信で教えてしまえば…と思えてきますが、自分の功績を残さないところがシドウ流。なにげにあのスピードで小さな折り鶴を見つけた、アマンダの動体視力も大変なものだと思いますが、とにかく救出できてヨカタ。

 
 再会の果てに。
 なんといいますが、ベタなメロドラマだ。自分の体や弟を犠牲にして、ザーギンを討つと固く誓っていたのに、本人前にしたらこの脆さ。過去の関係を思うには掘り下げが少なく、信念が軽いというか優柔不断さが目立ってしまう。
 本部襲撃のドサクサに紛れて、ちゃっかりジョセフまで回収しているアマンダ組ですが…あれ?橋の先を包囲していたデモニアックはどこに…?w
 シドウ、これはもう死ぬだろというフラグを立てまくったのに、ザーギンに止めは刺されず。鬼気迫るシドウの表情ですが、こんなに感情を色濃くみせた作画は久しぶりです。

 
 火中の栗を拾うw
 ジジイ、死ぬだろそれはw メインサーバールームは管区長しか入れないのなら、アンタが行かなきゃ扉は開かなかっただろうに、自ら地雷踏んだ。ツヴェルフはホントにまともな指導者いねえええ。
 うはー、これは衝撃的な融合。抜いても抜いても管がまとわりつく、生理的嫌悪を抱かずにいられない描写は実に見事。人を道具にして使い切ってきた男の末路としては、相応しいといえる。
 メイフォンを愛がる回想もありましたが、そんなジジイがなぜ孫娘をアポカリプス・ナイツに入れたのか、そこんところが重要でしょうに。取り乱すメイフォンの悲劇を彩るには、少々物足りない脚本で惜しい。
 



 

   9 (金)    断然シェリル派です。

 〆 マクロスFRONTIER 第22話「ノーザン・クロス」
 −脚本:吉野弘幸 絵コンテ:阿保孝雄 演出:阿保孝雄 作画監督:小倉典子−
 
 新兵器ー。
 バジュラに並列化をさせないため一定のエリアを封鎖して、新兵器でガツンと。小規模ながら有効打を放ち始めた統合軍ですが、決定打にはならない頼りなさが。そんな不安を伝えるかのように目覚めないナナセが出てきますが相変わらずその胸はけしからん…。
 シェリルは小さなハコで、ありのままの自分を見せ始めます。大きなステージでのダイナミックなライブとは真逆の魅力を、ここにきてさらに発揮。シェリルはどこまでも高められていくなぁ…。そんな真っ直ぐな歌を聴くクラン大尉が寂しげで、いつもよりも小さく見えてしまいます…。

 
 シャチョー…(ノД`;)
 オズマ達は無事にクォーターへ迎えられ、事の真相を仲間に告げる。そこでSMSが解体・編入される通知も。あの変態オーナーが承諾したのは、「おまえらこのままでいいの?」と、焚き付けるためとしか思えないですがw
 そしてシェリル…シャチョーに拾われてたんすね。ランカさんを見抜いた力はこんなところでも。二人がどうして仕事をするようになったのか、その話を聞きたいですね。でもまた、政府に歌姫を攫われてしまうのか…シャチョー…。
 シェリルの歌にフォールド波があることは必須として、ルカが病状まで伝える意味はあったのか疑問だなぁ。クランがアルトに病気のことを告げる展開と、合わせる演出があったようですが、腑に落ちない構成。
 そして、アルトはシェリルの元を訪れ、二人の気持ちがとうとう溢れてしまう。三角関係の決着が付いたかのように見えますが、同情ではなく愛情が欲しかったシェリルと、状況に流されたアルトの出した答えは、はたして…。
哀しみに満ちた逢瀬が結末とは…喜びに溢れたデートの頃が思い出されます。
 あと下まつげが特徴的なキャラデザですが、本話はとくにその傾向が顕著で、シェリルの艶っぽさがいつも以上。

 
 「いくぞ野郎ども!」
 ランカが微妙に母性を感じさせるポーズでバジュラの故郷を探している裏で、フロンティアの政治と軍事のバランスは一変。渋くてダンディだった艦長が、荒くれ海賊の親玉に。やべえ、かっこええ。SMSのメンバーには参加するか否かを問うていたようで、てっきりクラン大尉は参加してそうなもんですが、見送り組。
 生存を賭けた状況で内紛起こしてるてんだから、思い切りがいいというかアホというか。軍隊は文民統制が大原則だけど、そこはそれ、民間という言い訳が立つのかな。三島はランカに裏切られたり、グレイスを切り捨てたり、謀略だけでこの局面を乗り切れると思っているんだろか…。SMSの海賊達はやけっぱちにも見えるけど、情熱と信念だけは真っ直ぐなので、感情移入してしまうなぁ。クォーター奪ってトンズラこくわけじゃなく、バジュラの本拠地に攻撃をかけそうだし。

 
 兄貴復活。
 三島の就任祝いのために歌うというセンスが、シェリルにあったとは思えないんですけど、残された時間の少なさがそうさせているのか…。
 やはりバルキリーを駆ってこその兄貴。ノーザン・クロスにのせた味方同士の戦いがまっこと熱い。野に放たれた獣の如きワイルドな兄貴と、迷いを抱えながら戦うアルトの対照は見事。シャープなシルエットのVF-25と、バジュラ用新型のデザインからも、気持ちの強さ・鋭さの違いが感じられます。
 内紛を勃発したフロンティアをよそに、バジュラの故郷を探り当てたランカ達。しかしてそれは、グレイスの思惑通りだった。衛星を3つ備えた地球のような外観は…。そもバジュラとは?物語の原初にして最大の謎へ、切り込むか。
 



 

   9 (木)    待望のー。

 〆 エンバーミング1巻/和月伸宏
  読切スタートを経てとうとう1巻発売。和月先生らしい、熱さの滾る一作ですが、今回はダークヒーローの物語や、復讐劇といったネガティブな切り口が絶妙です。主人公達には、それぞれに信念や目的があるんだけど、その背景には耐え難い哀しみや苦しみがあり、そんな悲劇が起点となって進む物語は、ドラスティック。
 月刊連載作品とあって、じっくりキャラを掘り下げていく過程も楽しいし、ミステリアスな構成やサプライスの仕掛けも、しこたま用意されていて、がっちりした読み応え。マルチ主人公のスタイルだけど、いずれ交わるだろう物語に、今から期待感が高まりますよ。
 今回は、主人公ヒューリーがいかにして復讐の鬼となるかを描いた一冊。若干、ベタと思える展開もありますが、それでなお熱く感じさせる力が、和月先生の真骨頂。フランケンシュタインにある個別の能力は、まだ隠されているのも巧いなぁ。
 作中で繰り返し呟かれる「人造人間に進んで進んで関わるのは、悪人か狂人かどちらか。」のフレーズ、1.21ジゴワットという言葉の響きもクセになってきたら、もう止まらないわ。
 



 

   9 (水)    記録のせつなさ。
 
 〆 RD 潜脳調査室 第22話「静かなる死 immortal」
 
− 脚本:藤咲淳一 絵コンテ:山本秀世 演出:山本秀世 作画監督:井川麗奈−
 
 大捜索。
 久島が脳核を奪われる緊急事態の裏で、評議会は久島の提案を却下してしまう。ヒゲが犯人なのはミエミエですが、露骨なまでの実力行使もすごい。自ら乗り出して、ソウタを押さえ込む力もはんぱねー。少佐、少佐呼んでー。
救出のため、情報を得ろ書記長に求めるソウタは、なんとか候補を聞き出し。エロ書記長、手元と胸元のインナーが実にエロくて大変に素晴らしい。部屋の出入り時に、ホロンが一礼していく間が、またなんとも絶妙で。そのおじぎに込められている意味を深読みさせられてしまうんだぜ。

 
 「やーってやるぜ!」
 矢尾さんktkr!いまだにこのセリフがくるんだなぁ。波留さんがリミットを越えて潜ってしまい、溺れかけたところを助けにきて、さらにこのセリフとは、なんというオッサンホイホイ。
 波留さんチームのメタル内捜索と、ソウタチームの脳核探索。二つの軸が真相へと迫っていく構成も完璧。ホロンさんの本気もみた…。コエー。

 
 ゴール?
 波留さんは久島の残した記憶を巡り、眠り続けていた数十年が…(ノД`;) 久島、カコヨすぎるだろ…。
 限界ギリギリで脳核の場所を突き止めたソウタも、ホロンの協力で無事回収…したはずが、ホロンの記憶は消失してしまった。著しい変化を迎えた3ヶ月が消えてしまったというのは、ソウタにとって耐え難い事実ですね。リングの伏線はこれでしたか。後は頼みますと、処理の前にみせた笑顔は―自分の運命を知っていたのか―とてもやさしげで悲しい…。
 

 
 アフターケアも欠かさないホロンさん…。ソウタは尻に敷かれそうです。
 



 

   9 (火)   しるふぃ降臨ー。

 〆 ゼロの使い魔 三美姫の輪舞 第9話「タバサの妹」
 
− 脚本:國澤真理子 絵コンテ:葛谷直行 演出:岩田義彦 作画監督:小野和寛/金紀杜−
 
 空から少女が降ってきた。
 ティファニアのおっぱいネタは、とりあえず1回こなしておかないと気が済まないスタッフ…。そして裸の女の子が、空から落ちてきます。普段は裸であることが当たり前&人間の常識を知らないために、サイトがあらぬ疑いを掛けらますが、そんな幼いというか天然さが滲み出る声がいいですね。井口さんの配役ナイス。
 タバサ救出を求める自称妹、証拠としてシルフィードが現れますけど、もういろいろと判りやすいw
 一方の犯人グループは、要求の掛け合い。タバサを軽くあしらった聡明そうなエルフが、ガリア王に一本取られてしまうあたり、パワーバランスが如実に表れていたり。

 
 称号の返還。
 タバサの救出が国際問題になってしまうこと(建前)と、サイトの身を案じるため(本音)、ガリア行きを禁じる女王。騎士を返上してまでタバサ救出を願い出るも、アンリエッタの我が侭で捕らえられてしまう。自分の気持ちのままに行動したアンリエッタと、サイトの気持ちを理解して共に牢入りしたルイズ。人を想う上で、最も大切なことは何かと考えさせられる一幕ですが、ご主人様の貫禄勝ち。
 そのタバサは母親と共に監禁。母の心を奪った薬を作ったのが、自分を捕らえたエルフと報されるも、絶望の果てに何も出来ない。いつでもクールに、様々な苦難を乗り越えてきた少女だけど、年相応の姿をこんな形でみるのは、痛ましい…。

 
 脱☆獄
 オストラント号とキュルケの協力を得て、颯爽と脱走。大変なことしでかしている割に、ティファニアやシエスタは、笑顔で和む…。イルククゥの正体もバッサリ出して、気兼ねなく救出に向かうことができます。きゅいきゅい!の声が聴けなかったのは残念ですが、来週に期待していいのかな?
 



 

   9 (月)   やるせねー。

 〆 我が家のお稲荷様。第22話「お稲荷さま。パーティーにのりこむ」
 − 脚本:山田由香 絵コンテ:えんどうてつや 演出:浅利藤彰 作画監督:佐藤天昭、澤田貴秋−
 狼編、あっさりオワタ。それなりにシリアスなバトル編なので、キャラクターの動きが活き活きしてていいですね。特に調子・気分の良さを示すような、クーの耳の動きが絶品。身を守るため、容赦なく当て身を喰らわすコウもすげーわw
 狼の変身シーンはなにか見ては行けないものを見てしまったような、後味のよくない感覚ですが、戦いを終えた後の、のんびりした空気が流してくれました。
 ますみんのやる気ない(ように聞こえる)演技も素晴らしいし、シロちゃんの様子を伺うために、手を貸したクーの心意気も良し。あれだけ盛大に仕掛けておいて、実は父さんへの我が侭だったというオチのやるせなさと、エピローグの宣戦布告には、苦笑しましたが、それこそがお稲荷様よー。
 



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